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300Bだっつーの


目次

     
  1. プリアンプは必要か?
  2. 真空管か?トランジスタか?
  3. トライオード
  4. A級トランジスタ
  5. マルチアンプ
  6. アンプの掃除
  7. アンプの修理

300Bにもいろいろあるが、、


たった今「トライオードバブル」にあり、それまで考えられなかった300B使い放題という状況を素直に受け止めて、300Bを6本という、贅沢なマルチシステムに落ち着きました。


結論をお急ぎの方は、こちらを見てください。


ただし、アンプとしては、2A3シングルが、あいかわらず一番好みです。
それ以前の妥協点の考え方として、
  1. とにかく安く   
    三洋のパワーモジュールを使ったことがあります。中学のころ、STK-022というので、自作しました。簡単です。
    製品では、TORIO KA-7300ONKYO M-8000があります。ここで妥協できれば、幸せが簡単に訪れます。
  2. 純A級トランジスタアンプ
    25年前、PIONEERのM22を聴いたときは、これで「真空管アンプは無くなる」と、おもいました。実際はそうではなかったですが。 <
    KENWOOD AVINO PRO7が、そうでしたが、単なる通過点に過ぎませんでした。ここで思いとどまっていれば、幸せだったとおもいます。このアンプ(レシーバ)だけ安く売ってませんかねぇ、、
  3. 最新のシングルの3極管アンプ
    秋葉原の「ヒノオーディオ」で20万でサンオーディオの300Bのを売っています。その20万円が、なかなかでないんだな、これが。聴いてみればわかりますが、これ以上のトランジスタアンプは、まだ無い(筈)です。私が知らないだけかもしれませんが。
があります。
サンオーディオの300B(=純日本的300Bの秀作)は、妥協点というよりも、今現在では、金銭的に解決すれば到達点になってしまうと思われますが、それは、25年前にPIONEERのM4aを聴いたときと同じで、実現しないでしょう。
なぜならば、、、
25年前に30万円だったものが、今20万円で解決しても、解決にはならない。
おもうに、純A級のトランジスタアンプが出てから、25年以上経つのですから、そろそろ300Bの秀作を超える、2万円くらいの中国製の半導体(=とはかぎらない)アンプが大量に作られても良いころだからです。
かように、優柔不断な性格から、不断の散財が続き、ガラクタの山に囲まれて、なかなか幸せが訪れませんでした。
真空管か、トランジスタかについてですが、今ならトランジスタだという考えは、70年代の発想です。
デバイスのこれまでをおおざっぱに並べると、
  1. (今でも良いと評判)FET高出力で高価(20-30万)なアンプ
    1. 70年代 V-FET(2SK76/2SJ26)を使ったヤマハB2,B3
    2. 80年代 MOS-FET(2SK135/2SJ50)を使ったローディーHMA9500
    3. 90年代 UHC-MOS-FETを使ったデンオンの今のアンプ  
  2.  (今では不燃物扱い) バイポーラでみんな(5万-8万)持っていたアンプ
    1.  NEC 2SC1116/2SA747 トリオKA-7300D
    2.  サンケン2SD188/2SA727 サンスイAU-607  
  3. (最近人気) 真空管(エレキット、トライオード、サンオーディオ、三栄無線)
    1.  300B    
      高かった筈の300Bが安く閧I入るようになったら、何も文句はあるまい!  
      ところが、安く手に入れると、普通のものに思えるから、また不思議!    
      だからといって、スペアの球を2セットもつほど安くも無い。腰下が壊れる(フィラメントが切れたのは見たこと無いです)まで使うのです。
    2.  2A3
      音楽的には、これが一番。なぜならば、家庭用電蓄の標準デバイスだったので、当時録音するエンジニアが想定していたのは、この音の筈だからです。   
      RCAの本物も、1枚プレート-2枚プレートというように変遷があり、当時500円程度で買えたRCA製に何万も払って、意味があるのかという心配をするよりも、ヒータ電圧の5V、6.3V(6B4G)の改良球を使うのが賢明か?   
      これもペア謔閧*困難(=費用面で)。
    3.  KT-88(EL34/6CA7,6550を含む)の三極管接続  
      LUXキットの多さ、MC275の復刻をみてのとおり、トランジスタなんか目じゃないといえるパワフルさを秘める反面、今となっては高いんだわこれが。    
      切れたら、EL34/6CA7なんかと入れ替えて遊べるのも魅力。    
      ただし、回路設計の幅が広すぎて、ともすると正体不明に。    
      安定しているのでプッシュプルも柔軟に試せるし、シングルでも聴ける、まさに万能のデバイス。    
      
  
あたりだとおもいます。   
ここで、味わうべきは、)作しようとおもうと、
  1. NECがオーディオ用のトランジスタを作らなくなったので、今ではサンケンか東芝しか通販で入手出来なくなったこと。

  2. それと反対に、
  3. 中国、ロシア製の300Bが2A3以上に流通していて、出力トランスさえ手に入れれば、300B/2A3のアンプが5万-8万円(30年間据え置き!)でできてしまうこと。

という部品流通の現状です。
これだと、作る値段のことを考えたら、直流点灯のA級動作3極管に勝るものを半導体で作れるか?という70年代の命題に逆戻りです。これは普遍性があって、たとえば無線のリニアアンプなら、免許は1kwまであっても、自分で作るとなると500Wのロシア管を使ったものになるとおもいます。

それでもって、一番不思議なことは、ケンウッドがミニコンポのアンプで純A級動作というのを、けっこうな数出してきたにもかかわらず、評価がいまいちなのです。
私が思うに、もう歪や出力などの数字はトリオのKA-7300(パワーモジュール)/7300D(DCアンプ)のころから一般には関係なくて、「こわれない」「安い」が重視されてきていたのだとおもいます。パワーモジュールのアンプと、バイポーラを組んだDCアンプとでは、安定度(こわれない)に対する配慮(安い)が正反対ですから。
あとは、いたしかた無かったんでしょうか、三栄無線の秋葉原店が無くなったこと、トライオードの低価格帯がなくなったことです。半田ごてで作るアンプから、ドライバー一本で組み立てるパソコンに、購買層が持っていかれたご時世からでしょう。

まぁ、他人様のことは、この際どうでも良くて、自分でどういうのがいいのかというと、「忠実である必要は無くなった」というのが、以前(レコードを聴いていたとき)と違う点だとおもいます。
その一番の理由は、CDの音を忠実に増幅してスピーカに入力すると、とんでもない艶のない音がするという、音楽から遠ざかる状況が出来上がってしまったことにあるとおもいます。
誤解の無いように、念をおしておくと、CDよりもレコードが良い音がするということを言っているのではありません。
たとえばPIONEER A-05というプリメインアンプがあるんですが、これなんか、今あるA級動作のセパレート・トランジスタアンプや3極直熱管シングルアンプよりも、遥かに「忠実」で、例えが悪いですが、例のダンピングファクターなんか300(真空管アンプは、計るくらいに狙って良い物が、せいぜい5から10)だったりします。計測すれば、歪や周波数特性、クロストークなどの数値でPIONEER A-05に勝るアンプというのは、なかなか無い(=私が聴いたこと無いだけ?)とおもいます。
しかしながら、PIONEER A-05300Bシングルの、どっちが好きかと聞かれたら、多くの人は、300Bシングルを採る(=実際に聞く機会を与えられたと仮定して)とおもいます。
理由は、レコーディング時に想定されていた再生装置と、 PIONEER A-05が、あまりに異なるからだとおもいます。
つまり、いくら気にとめても、時代が違うのだからしかたないのだということです。
よって、本来の「聴く」という時間に重きを置けば、不幸(=高いんだけれどMDミニコンポ的音のするもの)は、自然と避けられるのだとおもいます。
見方を変えれば、ステレオセットが「忠実」である必要が無くなったことにより、オーディオの、価値としての「自由」が回復したような気がします。
無線なんかもそうですが、最初は読んではいけない英文の資料をもとに、自分で作るしかなかった時代-安く国産が売られるるようになった時代-みんな飽き(=他に面白いものが出てきた)ちゃって、そこそこ良い普及品が存在しなくなった、今はそういう時期だとおもいます。
アンプは組み立てるのが大変(=今の日本の人件費で組み立てたら、今の日本人の普通の人に買える値段でなくなる)ですから、デバイスの改革でもない限り、買いやすい値段になりにくいとおもいます。


こうした現状から、アンプに関しては、結局自分の好みで作るか、直すしかないわけです。「お金」や「知識」よりも、これに割ける「時間」が優先されるという「自由度」が、一般にまで要求される、つまり、「その人にとって、どれだけ重要と考えるか」が今の課題だとおもいます。
わかりやすく言えば、「ほとんどの人にとって、どうでもいいこと」が、アンプの良し悪しだということです。





では、どうしてもアンプに良し/悪しの言いがかりをつけたい人は、

ここまで

おつきあいください。

回路図集

  1. EL34JJシングル・パラ・モノラル
  2. 50BM8シングル
  3. OPA2604Pプリアンプ

プリアンプは必要か? ←納得のいく製品が見つからなかったので、作り始めました。

「DAコンバータ(サラウンド・プロセサ)」はこちらへ ←DAコンバータ入りプリアンプ?


真空管か?トランジスタか? ←よくある質問に答えてみました


50BM8シングル(設計編) ←作り終わってから書いた回路図です

50BM8シングル(ケース作成編) ←回路図も書かずに作り始めました

50BM8シングル(組み立て前編) ←スパークを2度見て、「ひるみ」ました

50BM8シングル(完成後編) ←結局B電源のトランスが鬼門でした


EL34三極管接続シングル(考案編) ←トランスを第一に検討しました

EL34三極管接続シングル(ケース加工編) ←ケースのサイズぎりぎりでした

EL34三極管接続シングル(組み立て・配線編) ←一日で終わりました

EL34三極管接続シングル(調整・評価編) ←ハム皆無に追い込みました

EL34三極管接続シングル(ステレオ用にもう一台) ←モノラル構成は音場が極上だけれども、同じ物を2台作るのが辛い!


真空管の値段 ←安い今のうちに買って仕舞い込む?

出力管を眺めよう ←2A3,KT-88,EL34/6CA7

出力管を眺めよう(その2) ←300B

電圧増幅管を眺めよう ←6SL7、6SN7


エレキットTU-898を眺めよう ←モノラルならで贅沢です


エレキットTU-873を眺めよう ←見た目は、縦長で、ちょっと変です


エレキットTU-897 ←2A3で十分か?

TU-897のIP調整 ←2A3再認識


エレキットTU-898(キット概要) ←モノラル2台です

エレキットTU-898(組み立て前半) ←組み立て前半

エレキットTU-898(組み立て後半) ←組み立て後半


エレキットTU-872(キット概要) ←TU-873の2A3版です

エレキットTU-872(組み立て前半) ←組み立て前半

エレキットTU-872(組み立て後半) ←組み立て後半


エレキットTU-873(キット概要) ←300Bに閧��oしました

エレキットTU-873(組み立て前半) ←組み立て前半

エレキットTU-873(組み立て後半) ←組み立て後半

エレキットTU-873を、もう一台! ←シングルアンプの欠点を補う

エレキットTU-873の出力トランス入れ替え ←RW-20にしてみました


エレキットTU-874(切れた中国管) ←組み立て前半

エレキットTU-874(買ってきた中国管) ←組み立て後半

TU-874の直流点灯化 ←ハムが激減

TU-877を発見?? ←KT-88の新機種発見、ほ、欲しいぃぃ


ONKYO M-955nII/260 ←A級アンプの鏡

NIKKO M202 ←モノラルA級アンプ


以前2つのステレオ ←こんなんで聴いています

さらに以前の2つのステレオ ←こんなんで聴いていました

↓アンプいじり(けっして真似しないでください)

アンプを貰ったら

アンプを買ったら



アンプは、5年に一度コンデンサーを張り替えて、10年に一度内部洗浄すると、末永く使えるとおもいます。ブツブツ言い出したら、電源のコンデンサーを取り替えるべき時期が、とっくに過ぎてます。スイッチとかリレーは、保有部品が切れる前に替えれば、また同じ年数使いつづけられます。

↓アンプ修理(メンテナンスと言ってね)

NECμPC55Aプリアンプ

MARANTZ 7T風プリアンプ

TORIO KA-7300

PIONEER C-21

ONKYO P-303

ONKYO M-8000


↓マルチアンプ

今の「パッシブデバイダ」によるのマルチ構成

ちょっと前のフルレンジを中心とした300Bシングルのマルチ構成

以前ののフルレンジを中心としたA級動作のマルチ構成

マルチアンプとは?

調整に使ったユニット


音楽鑑賞へ

音楽ソフトへ

音楽鑑賞のスピーカへ

プレーヤへ

総目次へ





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平成28年1月3日 de jp3exe ex je2egz