NS500を逆さまに聴く
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フルレンジの正しい配置
上記の写真は、逆さまなのではなく、正しい天地で表示されています。この反対(普通の上下)だと、ツイータからの倍音、ポートからの反響音、下に位置するフルレンジから基音が、まるで3ウェィのスピーカのように、別々に聞こえて、具合悪いのです。そもそもフルレンジというのは、ワイドレンジを捨てて、定位とつながりを狙うものなので、正しいのが、この逆さまの置き方で、これだと定位がはっきりします。
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吸音材を1/4取り除く
まず、フォステクスのカタログにある周波数特性のグラフは、JIS箱に入れて測ったものと考えています。そして、同じカタログにある45lの箱の80cmのポート長が11cmというのは、何かの間違いだとおもいます。ポートを8cmにつめてもかなり痩せた音がします。そこで、ポート周辺のグラスウールを、けっこうな量抜きとりました。これで改善されたのは聞き辛さくらいなものです。
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ポートの拡大
FF225Kは、バスレフで低域の不足を補おうとすれば、中域にディップが出るという、やっかいなところがあります。中域のディップが無くなるまで、ポートをつめてみたところ、バッフル厚(2cm)になっても、まだ駄目でした。そこで、今度は穴をどんどん拡大していきました。丁度15cm×10cmになったところで、ほぼフラットな感じになりました。これにはまいりました。15cm×10cm×2cmというのは、45lの箱で80Hzくらいに共振するポートです。とりあえずこれで十分聴けますが、ウーファであるFW-168のようなリアルな低音は望めませんし、FF-168のように、あきらめがつくものではないという微妙なところです。20cmフルレンジユニットの値段は、16cmウーファよりも安いですから、それなりのナローなレンジの音で妥協できるだけの、はっきりとした目的(定位とかネットワークによる位相ずれとか)がないと、「フルレンジが良い」というわけにはいかないのだと悟りました。
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平成13年11月30日 de jp3exe ex je2egz, no limit.