
目次
- はじめに
- スピーカの配置
- AVアンプのセッティング
AVアンプとは?
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はじめに
昔、AVアンプを不燃物置き場から拾ってきて、68000というCPUを抜いて使ったことがあって、そのときの中身が、よくあるパワーモジュール(集合半導体)を使った、アンプとしては酷いものだったため、AVアンプはとっつきが悪かった。マイコンの部品どりには良かったけれど、アンプの部品として流用できるようなものは入っていなかったとおもう。
ところが、今はアンプもそれなりのもの(FET)が入っているようで、かつDSPにより独自の機能というか、理論が組み込まれているようで、入門するには、まず一式揃った出来合いのAVアンプを買うのが楽だと思いました。
一式でない場合は、どうなるかというと、デコーダ機能の載っているDVDプレーヤをオーディオのアンプにアナログでつなぐというのが考えられます。CDだったらこれが普通です。デコーダの無いDVDプレーヤをデコーダ内蔵のAVアンプに繋ぐというのは、CDのセパレート構成みたいなもので、10年前にCDでもそういうDAC内蔵のオーディオアンプがありましたが、今は売られていません。同じアナロジーなら、今回買ったAACデコーダ内蔵のAVアンプというのも、BSチューナにアナログ出力がすべてつくような時代に先々なると、化石のような構成といえます。
今回購入したPIONEER VSA-D6TX の機能をまとめると以下のとおりです。
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5chのオーディオアンプ
まともなアンプが5つ入っています。これまで使っていた2chのPMA-1500R程ではないですが、それなりです。CD DIRECTのポジションや、DAT入力、スピーカ2系統の切り替えがあり、普通のステレオと変わらず使えます。しかし、YAMAHAのようなPHONO入力が無いため、これまで使っていた2chのPMA-1500Rもスーパーウーファを外してそのまま使っています。チャンネルごとのトーンコントロール(バイパスも可能)も可能で、プリアンプとしても十分使えます。
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ドルビーデジタル、dts,AACのデコーダ
DVDプレーヤがデコーダ内蔵ではないので、AVアンプ内蔵のものを使います。利点は、デジタル接続だとRCAピンコード一本で足りることです。もちろん光のケーブルも使えますが、ノイズ源がなければRCAピンコードのほうがCD同様の傾向(あえて書かないが、マニュアルにも光ケーブルが良いとは書いていないところがミソ)があります。
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TXHとPIONEER独自のサラウンドのエフェクタ
良い悪いが解からないので、入れてません。THXの時は、後に書く、「深夜モード」が無くなります。THXだとその名前で説得されてしまうところがありますが、そうでないサラウンドのエフェクタは、ドルビープロロジックの時から疑問に思っていました。
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AVセレクタ
VCR類が切り替えられて、そのコネクタの割り当てがソフトウェアでリネーム出来るという物。さらに古いオーディオテープに効くデジタルノイズリダクションというおまけがつく。このおまけは、かつてカセットデッキの市場を独り占めにしたPIONEER独自のものである。とはいえ、ためしにDVDプレーヤのビデオ信号を、このAVアンプ経由にしたところ、劣化が顕著だったため、結局は使っていない。DVDの切り替えに使いたい人は、コンポーネント入力をもつ、もう一クラス上を買うといいのだろうか?とにかくオーディオセレクタとしてはすごいが、ビデオはつなぐのをやめ(他にも理由があり後記)ました。
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学習機能つきリモコン
テレビやVCRのリモコンもまとめてくれるというもの。説明はしないが、半日掛けても使いこなす効果はある。
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スピーカの配置
テレビやVCRの接続を変えてしまうと家族に怒られるし、ちょっとニュースを見るのにもAVアンプの電源を入れるのはうっとおしい。もっと現実的な話、このAVアンプが届いたときは、家内が外出しており、娘の子守りをテレビにしてもらっていたため、これまでのテレビやVCR一切の構成に手をつけずにAVアンプとスピーカだけ足した。
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フロントスピーカ
KENWOOD LSF-777の予定であったが、FOSTEX FF-225Kにした。あくまでサラウンドスピーカという位置付けで、テレビの上部両脇1m離れたところに置いた
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リアスピーカ
TANNOY mercury M3を、ニィチェア2個の両脇1m離れたところに、内側に向けて置いた。
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センタースピーカ、スーパーウーファ
自作のセンタースピーカを、テレビの手前に、YAMAHA YST-SW45を、テレビ右下に置いた。
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AVアンプのセッティング
マニュアルを一度読んだだけでは、半分も理解できなかったため、いきなり一通り設定し、音が出るようになったら、もう一度設定をしなおすと言うのを3回繰り返しました。必須の項目は以下の3つ。
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スピーカの大小
LEFに割り振るクロスオーバーのみならず、スーパーウーファの音量を決める。フロントやセンターが50Hzを再生するものであれば、すべてLARGEのときが一番正面の定位がはっきりする。逆説的に、フロント、センターは、大きいスピーカでないとダメだ。
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音量
6つのスピーカの音量をあわせる。
たまたま、リアのTANNOY mercury M3が、89dB/Wmと、普通かつ引っ込んだ音がするのに対して、フロントのFOSTEX FF-225Kが、96dB/Wmで硬い音がするため、フロントに対して、リアには3-4倍の入力が割りあたった。
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スピーカとの距離
エフェクトの遅延を調整するのだとおもうが、位相も怪しいので、巻尺で実測して入れてみた。10cm単位で設定できる。
AVアンプが届いてから、家庭内デビューを果たすまで、実に半日を要した。
スピーカーは、考えていたものよりもかなり違う構成なっている。
映画にもよりけりであるが、セリフに限らず、なんでもかんでも80%くらいの音がセンタースピーカから出ていることがわかった。考えていた以上に、フロントスピーカの役割はたいしたものではなく、音質よりも解像度重視で、このへんが音楽を聴くのとでは根本的に異なる。
5.1chがバランスよく鳴ると、意外に「自然」で「おちついた」雰囲気がする。
2.1chの頃は、夜中の12時をまわると近所の目が怖くて、ヘッドフォンで観たりしていたが、このAVアンプには、よくある「深夜=MIDNIGHT」ボタンがあって、それを押して、かつダイナミックレンジを圧縮した設定にすると、夜更けに近所の目を気にせず、子供が起きてくる心配も無く、映画を見まくることができる。これが一番の進歩だ。
手持ちのソフトは、見飽きていまいちなので、TSUTAYAで何枚か借りてきてみたところ、「ファイト・クラブ」というのが5.1chにして良かったぁと思える臨場感があった。
まだ続く、、-
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平成13年11月29日 de jp3exe ex je2egz