低周波帯(VLF, LF, MF or HF)での通信システム


与えられた課題の内、低周波帯(VLF〜HF)の無線通信システムを中心に本レポートでは記述する。
昭和50年代後半、熊本電波高専在学中に既に無線通信士の資格を保有していたことから当時の電電公社(現在のNTT) 長崎無線電報局にて通信士としてアルバイトで従事したことがある。 主としてHF帯で船舶局を相手にモールスによる無線電信で公衆通信を取り扱った。  その頃からHF帯を中心とした無線通信システムに関心があり、現在は個人にて趣味としてアマチュア無線局の免許(1.9MHz〜5.6GHz、最大空中線電力500W)を受け実際に通信を行い電波伝搬の特性を実感している。 またHF帯を中心としたアンテナ(固定局用および移動局用)の開発も行い、アンテナメーカーより製品として発売されている。  商用通信の主体がVLF〜HFの低周波帯からマイクロ波、サブマイクロ波、ミリ波に移行しつつある中、永きに渡って無線通信の主役であった低周波帯(MF〜HF帯)全般についてその特性や使用されるアンテナ、システム事例等を整理してみた。
特にアンテナについては、実際に提案実験を行った事例および製品化したアンテナの最適化についても実例を紹介する。


 





 

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