ヨーロッパで運用するには by JH4RHF (last updated 2019/02/09)

Thanks for valuable inputs: JK1FNL, JQ2GYU, JK1QLR, JG2GSY, 7K1BIB: 自分の手持ちの情報が旧聞に属することを痛感しております 汗
 

2010のハムフェアでJF1OCQ三宅さんに会ったときに、ヨーロッパで運用するための情報が少ないとか言う話があったので、自分が知っている情報をまとめておこうかと思います。(もしお気づきの点があったらjh4rhf(a)arrl_dot_netまでご連絡ください)

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このページの情報は筆者の個人的経験および公開されている情報で構成されています。基本的に公開されている情報に関しては引用元を示していますので、ご自分でご確認ください。このページの情報の正確さは保証されません。


免許

まず一番肝心なのが免許。

免許の受け方としては、

2国間相互運用協定が締結されている国 (JARL Web参照)

ドイツ (DL)
フランス (F,TK)  * フランスは事前申請が不要
フィンランド(OH,OH0,OJ0)
アイルランド (EI)
 

CEPT T/R 61-02 に基づき 運用が許可される国

2016年12月、CEPT T/R61-02に基づくCEPT加盟各国(ヨーロッパのほぼ全部の国)と日本との相互運用協定が発効しました。(ただし1アマのみ)
T/R61-02は, 基本的に長期滞在者向けに)加盟各国の免許を相互に承認し他の加盟国で免許を受けられるようにする合意です。大雑把に言うと、日本の従事者免許がCEPT各国で認識されそれを基に開局できるというようなイメージです。手続きとしては日本からCEPT様式に基づいた 従事者免許の英文証明を入手し、それを添付して各国で免許申請をすることになると思います。

T/R61-02による免許は長期滞在者(居住者)を前提にしていると思うのですが、特に居住許可等を必要とせず、免許されている場合(国)もあるようです。伝聞の範囲ですが、許可されたらしい国の監督官庁 等の参照先をいかにリンクしておきます。

また、この手続きで得られる免許はCEPT T/R61-01準拠の免許のはずですから、他のT/R61-01協定を結んでいる国で手続きなしに運用できるはずです。

UK
アイルランド
キプロス
オーストリア 私が今年免許申請(更新)した際にT/R-61-02 準拠の従事者免許の英文証明だけを添付して許可されました. 最も近年日本の免許だけで許可は下りるようになっていますが.

 

CEPT T/R 61-01 に基づき 手続きなく運用が許可される国

日本はTR 61-01に参加していませんから、他の国の免許を基にという話になります。

まず所有者の多いアメリカの免許に関係した話をします。
FCCの発布した手順書(FCC Public Notice) はアメリカ国籍を有する者が運用することを前提に書かれていて、アメリカ国籍を有しないもののT/R 61-01に基づいた運用をFCCが認めているかどうか明確ではありません。
ただし受け入れ側が国籍条項を考慮しない場合には国籍に関係なくCEPTに有効な免許として扱われることがあります。
 

アメリカ(FCC) の免許を国籍に関係なくCEPT準拠として受け入れてくれるらしい国
以下の国は国籍に関係なくCEPTを根拠に運用可能であるという情報があります。
ただしこの情報の正確さについては保証しませんので、各自監督主管庁に確認してください。(tks 7K1BIB, JA4UIT)

ノルウェー(LA,JW,JX)
スイス(HB9)
フィンランド(OH,OH0,OJ0)
エストニア(ES)
ベルギー(ON)
イギリス(G,G*)
ドイツ(DL)

また手続きをするとFCC免許をベースに許可を得られる場合があります。
これらについては取り扱いが国によりますので個別に確認してください。

アメリカ以外の、ヨーロッパのT/R61-01 参加国の免許であれば手続きなしに加盟国からの運用が可能です。

 

相互運用協定とか関係なく免許くれそうな(くれるかもしれない)国
以下の国については免許を受ける手続きが比較的容易に見つかりました。個別の手続き、免許の可能性についてはリンク先を参照してください。

イギリス (G、G*)
ベルギー(ON)
チェコ (OK)
デンマーク (OZ, OY)
エストニア(ES)
アイスランド (TF)
ラトビア (YL)
マルタ(9H)
スロベニア(S5)
スペイン(EA,EA6,EA8,EA9)

ポーランド (SP)
ボスニアヘルツェゴビナ(E7)
アルバニア (ZA)


オーストリア (OE) 最近、私の身の回りで日本の免許を元に運用許可が簡単に出ています。短期滞在であればOE/JA*****、居住者であればOE*Z**という形でコールサインが下りています。申請書の様式はこちら。 不明な点があれば、メールでお問い合わせいただければお手伝いいたします。FAXかメールで申請書を送ると数日の間に許可が下りるようです。

以下の国については日本の免許を基にした運用の実績があ ります。問い合わせてみてください。

    スエーデン (SM) (TKS JG2GSY for info)

現在免許の発給は連盟(SSA)が行っています。
Foreningen Sveriges Sandareamatorer (SSA)
Box 45
191 21 Sollentuna
Sweden
E-mail: [email protected]
 

多分免許されない国
以下の国は私の知る限り居住者以外に免許を与えていないようですし、運用の可能性はかなり難しいと思います。

ジブラルタル(ZB): 但しV/UHFでは相互運用協定をもとに許可が出るようです。

免許が不要な国 (要確認)

スバルバード (JW)
スバルバードはちょっと特殊な地政学的位置にあります。ノルウェーのスバルバードの領有はスバルバード(スヴァールバル)条約に よるのですが、この条約ではノルウェーの領有を認める代わりに、条約加盟国は当地での"経済活動"をおこなう権利を認めています。
それを根拠にJWでは加盟国(日本も含む)の免許で運用できるという話を聞いたことがあります。南極で日本の免許で運用できるのと似たような事例です。
ただしこれについては明確でありませんので事前に確認されることをおすすめします。

免許されないけれどゲスト運用はできそうな国

バチカン(HV) マネージャのIK0FVCに相談。彼が受け入れてくれればHVの局から運用させて貰うことができるかもしれません。
サンマリノ(T7) サンマリノはCEPTに入っていませんが、クラブ局T70Aでのゲスト運用が可能です。 尚2m以上のバンドであれば免許を受けられる可能性があります。
アンドラ(C3)  運用してきました(!)  現地のクラブ局のゲストオペなら可能なようです。まずは現地局とお知り合いになることから。現地局はパイルアップとQSLに食傷気味のようですから、いきなり運用させろ、と連絡するとあんまり歓迎されないかもしれません。
4U1ITU   クラブメンバーの職員が対応可能であればゲスト運用させて貰える可能性があります。問い合わせてみてください。
4U1VIC  ウイーンにある4U1VICは(DXCCの)別カントリではありませんが、治外法権でオーストリアの免許制度とは関係なくゲスト運用を受け入れています。メンバーの職員が対応可能であればゲスト運用可能です。詳細は私宛お問い合わせください。

ヨーロッパで試験を受けて免許を取るなら
ヨーロッパで試験を受けて免許を取るなら、イギリス(UK)が一番いいでしょう。試験が英語ですから。またUKの免許はCEPT準拠ですからヨーロッパの他の国を始め多くの国で使用可能です。試験はRSGBが行っています。
UKは追加費用なしでバニティーコールの申請ができます。空いていればM0***(3文字)のコールをもらえます。
* Full (Reciprocal) Classの免許はUK以外のCEPT加盟国ではCEPT免許として使用できません。詳細は免許に添付のSection 2, Clause 16(1)を確認してください。
 

ここに挙がっていない国でもゲスト運用や、ケースバイケースによる運用許可を得られる可能性はあります。特に現地局のサポートがあれば可能性は大きくなると思います。現地の連盟や友達、QSOしたことのある局にサポートをお願いしてみましょう。何とかなる可能性は高いと思います。


レンタルシャック

最近更新されてないくさいですがK2KWのサイトも参照してみてください。 運用場所が幾らでも見つかるところのレンタルシャックをリストしてもしょうがないので、特記すべきものだけリストアップします。 この他にも連盟の中央局、クラブ局、アクティブなコンテスト局など頼めば使わせてくれる局はたくさんあると思います。

GJ3DVC Jersey Amateur Radio Society はクラブシャックをレンタルしてくれます。HFのそれなりの設備が整っているので手ぶらで運用しに行くにはいい環境です。ただし宿泊には余りいい環境ではないのでホテルは別に取った方がいいかもしれません。

JW5E JW5Eのクラブシャックもレンタル可能です。

OX3NUK これもクラブシャックのレンタルです。

OJ0    OH0RJが Mr. Market Reef Power Companyです。彼の尽力無しにOJ0に行くことは不可能でしょう。どうしても行きたかったら問い合わせ。(勿論船かヘリの手配も必要です)

3A2MD 3A2MDがBed+Breakfast(民宿みたいな物)をやっています。シャックも使わせてくれるという話を聞いたこともありますので問い合わせてみてください.(Webには明記してないようです。フランス語なのでよく分かりませんが)

4U1ITU 上記参照

T70A 上記参照

SI9AM 詳しい背景はわかりませんが、スエーデンにあるタイパビリオンのクラブシャックです。

SJ9WL/LG5LG  これまたよそ者には背景がわかりにくいのですが、ノルウェー・スエーデン国境にある、中立地帯というか共同管理地域というか、そういう地帯にあるクラブ局です。DXCCで別カントリーになる訳ではなく、LG5LGで出ればノルウェー扱い、SJ9WLで出ればスエーデン扱いになるようです。ヨーロッパにはこういう奇妙な場所がたくさんありそうです。

9A3MR    9A3MRの別荘のレンタル。夏期のみ。小さい島にあるようですが、残念ながらIOTAではカウントにならないようです。

OM0A OM0Aコンテストシャックのレンタル。リンクはスロバキア語のようですが、書いてあることはだいたい想像つきます。でもあんまりたいした設備ではなさそう。

SV0IE/DL2YAG  DL2YAGのギリシャの別荘のレンタルのようです。無線機はちょっと古そうですが、アンテナはきちんとあがっているように見えます。

TF4M CQ誌にも紹介されたスーパーステーションもレンタル可能です。結構いい値段 です。

以降、発見したら追記していきます。

* GDとGUのクラブシャックのレンタルはなくなりました。