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TU-873の出力トランスを載せ換えました



諸般の事情を列挙すると、

  1. アンプをもう一台つくるために出力トランスを購入する

  2. 実はTU-873にはまったく関係なく、他のアンプを作るために出力トランスを購入する機会がありました。 買ったのはこれです。

    RW20
    それ専用に買うほどのものを作るつもりではないので、既存のアンプのグレードアップを兼ねて、TU-873に新しく買ったものを入れて、外したものを新規のアンプに使いまわすことにしました。

  3. RW-20(Rコアの出力トランス)が気になった

  4. エレキットの謎で、電源はK社のRトランスを使うけれども、何故か出力トランスは、旧来のもの(これに賛成の人も多いはず)を好むという思想があるようです。
    この謎を解くべくRW-20を、聞きなれたTU-873に載せ換えてみました。

  5. 予算的にちょうど良かった

  6. 出力トランスは、ステレオだと2個要るので、7千円のもの(ノグチの10W)、1万円のもの(タンゴのU-808)、1万7千円のもの(タンゴのXE-20S)と、下は1万5千円-、上は3万5千円と、ずいぶん開きがありますが、そのわりに使われ方(球を含め、アンプ全体の設計)で、違いがあるような-無いような-ところがあります。
    OTLの思想からみれば、出力トランスは、悪者でしかないのですから、1個1万円ぽっきりというRW-20は、全体の設計に収支を合わせやすいとおもいます。

という利点というか都合があります。
載せ換え自体に問題はないかといえばそうではなくて、

  1. マフラーを換えたら、キャブのジェットを交換する

  2. いったい何のことかと思われたかもしれませんがバイクのマフラーに例えてみました。これでおわかりの方もいたとおもいます。
    RW-20(Rコアの出力トランス)は、2次側が6Ωで、1次側が2.5kΩと5kΩ。仮に2次側に普通の8Ωをつなぐと300BのIp、Epから考え直す必要があります。
    別に考え直さなくても、そこらを換えずに1次側の2.5kΩと5kΩを繋ぎ換えて、気に入ったほうで済ますというのも「アリ」ですが、それだと、暴走族のマフラー交換と変わりありません。

  3. 純正品が良い

  4. これも、いったい何のことかとおもわれたかもしれませんが、バイクのマフラーに、またまた例えてみました。
    メーカの採用してくる部品や定数は、個人が考え付く以上の検討を経ての結果ですから、それをむやみに変えると、部分的な、局所てきな改善は見込めても、寿命が短くなったり、バランスを崩したりなどが起こりえます。
    例えば、出力トランスでなくても、カップリングコンデンサーは、個人的な好みとしてEROが好きなので換えたいところですが、TU-873に使われているのは、EROより耐圧の高いものですから、このままにして、虎の子のERO(もう売ってないもんね)は、自分で設計したアンプに回そうというのが、私の「純正部品」に対する考え方です。以下が、虎の子のEROです。

    ERO

  5. 2A3のような音をさせても意味が無い

  6. 個人的な好みでは、このTU-873よりも、TU-872のほうが、良い音で鳴っています。300Bよりも2A3のほうが良く聞こえた人は多いとおもいます。実はそういうもの(ついに書いてしまった!)だったりするので、このTU-873で頑張るよりも、自分で他の球を使っていろいろしたほうが楽しめるとおもうのです。


入れ替えてみました


  1. RW-20をカースから出してみる

  2. ケースから出してみました。小さいです。Rコアのメリットが小さいことですから、ここでがっかりしてはいけません。

    RW20

  3. TU-873を開ける
  4. RW20
    真中で「てかっ」ているのが、元のOPTです。よくまぁぴったりのコアボリュームのが見つかったものだと感心しました。電源のRコアトランスもでかいです。

  5. OPTの配線を外す
  6. RW20
    1次側はキットとはいえ、シルクがきちんと表示されて整理されているので、回路図なしでも載せ換え出来ます。
    二次側は、電源基板の下を通ってSP端子に配線しているため、以下のように電源トランスを外し、電源基板も外す必要があります。

    RW20
    電源基板を外すと、OPTの二次とNFBの配線が見えます。

    RW20

  7. OPTを交換して、聞き比べ
  8. RW20
    右のRコアは小さくて軽いので、「大丈夫かいな?」とおもいます。
    ここからが、私なりに怖いところなんですが、以下の状態で球を刺して、ワニ口クリップで仮配線して、音を聞き比べてしまうわけです。回路図みてあれこれ計算しても、オリジナルの300Bみたいに実測の特性表がついているわけではないので、聞いて気に入ったほうにするほうが、間違いはないとおもいます。

    RW20
    300BのVpは400Vに近いですから、まともな人は真似しないほうがいいでしょう。トランスが唸るので、とても怖いです。
    それなりに工夫はしています。

    RW20
    横向きソケットに刺すと接触が悪くなるので、上記の魔法のクリーム?を使います。
    この決死の比較試聴の結果、

    5kΩ逆相接続がよろしい


    という結論を得ました。詳細は、最後にまとめます。

  9. OPTを取り付ける
  10. RW20
    外寸は、販売元のソフトンのURLに出ていたので、入ることは分かっていましたが、実際の取り付けまでは、この現物を合わせるまで考え付きませんでした。
    結局、もったいないですがケースは使わず、上記のように裸で取り付けると、リード線引出しの問題、とりつけネジ穴の問題が一番簡単に解決することがわかりました。

    RW20
    とはいえ、穴の位置が若干違うので、リーマで上記のように、すこし広げます。
    少しとはいえ、スチールのシャーシなので、けっこういい運動になります。他の配線を残したままの力作業なので、気の弱い人には向かないかもしれません。

    RW20
    上記のようにぴたり収まりました。


RW-20に換えると、低いほうも、高いほうも伸びます。特に低いほうは、オリジナルのトランスだと、盛り上がった低域ですが、RW-20に換えると、フラットですっきりしたものになります。
肝心なところは、オリジナルが2.7kΩだったところを、5kΩに変えているので、このまま8オームの国産3WAYスピーカなど繋ぐと出力のクリップするのが早まります。分かりやすく言えば、出力は、はっきり分かる程度に下がります。
かわりに、300Bらしい広帯域でがっしりした音になるので、もともと低域の充実した中型スピーカ以上には、あきらかに改善された音が聴けるはずです。
このトランス載せ換えで、TU-873が、私の持ちたい300Bシングルアンプの音にまでほぼ到達してしまったので、ついでにカップリングコンデンサも4つEROに換えました。
RW-20そのものはタンゴのXE20Sに似た静かなトランスなので、新品のEROを入れたら、最初音がきつくて参りましたが、一日火を入れていたら、まとまってきました。
ベースの音階が、はっきり聞き取れること、ティンパニーが張りよく聞こえること。2万円の投資の効果が十分ありました。

私が良いとおもう300Bアンプが、意外に安く完成してしまいました


他にもいろいろ作れるんですが、結局は、300Bで遊べるほどお金持ちで無かったんだとおもいます。
宝くじでも当たったら、オールタムラのトランスで、パラシングルでも作ってみてもいいかもしれないな、くらいにして、今は1枚でも多くCDを買うことにしました。

ところが、、


また2.7kに戻しました。

RW20
上記でオレンジ色の線を緑に付け替えるだけなんですが、、なんでそのようなことをしたのかというと、、
やっぱり

OPTで音を作るのはおかしんじゃないか

とおもいました。
回路を自分で選んで音を決めるのが正しいとおもいます。
追伸:結局また5kΩに戻しました

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平成14年6月26日 de jp3exe ex je2egz