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パソコンをAC3プロセッサにつなぐ


映画、音楽、パソコン、プリアンプ?のいずれにも関連する、ここで使っている

PIONEER SP-D07

というのは、44.1Khz,48Khz,AC3(96Khz除く※最後に注記)いずれも扱える6chプリアンプです。無いといえばフォノ入力くらいです。

sp-d07


パソコンでDVD再生はあたりまえ、しかしその音声を、ちゃんとドルビーデジタルのAVアンプに繋いでいる人は、まだ少ないとおもいます。
その理由は、
  1. サウンドカードの選択肢が少ないため
    これは、Windows2000を使っている場合、某サウンドカード元祖メーカーがサポートしていないので、かなり厳しい状況にあります。
    店頭や、パッケージに書いている「AC3出力OK」というのは、基本的にWindows2000は除かれると見たほうが、何枚も使えないサウンドカードを買わずに済みます。
    では、使えるサウンドカードはどうやって見つけるかといえば、再生ソフトにはっきりとサポートチップセットが書いてあるのを選びます。ここで注意すべきは、2ch/4ch/6chの表記は、アナログ出力であり、6chのアナログ出力がないものは、デジタルの出力が2chになっているのがほとんどで、これはダメです。Windows2000ユーザは、今(2002年5月)なら、FM801が使われているサウンドカードを探すのが一番です。私の場合、これがみつかりませんでした。
  2. 専用のDVDプレーヤでもテレビに繋いで終わっている
    ようするに、5.1chの効果を聞いた経験がないので、必要性を感じない場合です。これは、まったくの不幸といえます。

などですが、やってみる価値はあります。
先に結論を書くと、私はWindows2000ユーザで、FM801を使ったサウンドカードが手に入らなかったため、

WinDVD3.1+USB経由

で出しました。

それ以前の環境は、WF192D(YM724/SPDIF)なので、以下のとおり2chつまりドルビープロロジックまでです。

sp-d07
いわゆるデコーダ入り5chアンプではなく、AC3デコーダ内蔵のプリアンプ、PIONEER SP-D07につないでいます。理由は、CDを聴くことが多いので、DACが外付けであることの意味のほうが大きいからです。
ドルビープロロジックでも、十分DVDは楽しめますし、YAMAHA DSP-1よりは、その点だけ優れますが、他のサラウンド(ホール、シアター)は、10年前の不燃物に近いYAMAHA DSP-1に「広がりの自然さ」で負けています。このへんがヤマハのDSPの凄いところです。



99でFM801のサウンドカードを探しても無かったので、つぎに手を出したのが以下のUSBとデジタルオーディオのアダプタです。




USBのデジタルオーディオアダプタ

ローランドの販売品ですが、入力など要らなかったら、この半分の値段で買えます。入力とかだとデジタルコピーでうるさいことになってしまいますので、いろいろついて高くなります。

sp-d07
これには、WinDVD3.1が添付されていて、その出力指定で

SPDIF

を指定すると、デジタル音声の出力がWindows2000の

USBオーディオ

に回ります。ちょうどUSBスピーカ(YAMAHAでUSB入力のアンプ等、製品が多し)の繋ぎ方と同じです。

sp-d07
理屈は買うときから解かっていたのですが、デコーダが解釈してこの表示に変わったときは、久々に感動しました。たとえば、ドルビーデジタルでも、モノラルなら「C」のインジゲータ、ステレオなら「L」「R」のインジゲータしか点灯しません。

sp-d07
上記で1セットです。映画は21インチCRTでないとイマイチです。右下のPCはペンティアムIIIの1GHz+815+Voodoo3です。

何が嬉しいのか?

ここまで苦労してドルビーデジタルにすると、「何が嬉しいのか?」といえば、音声の再生帯域です。ドルビープロロジックでもフロントは20Khzまで再生する筈なんですが、リアの7Khzまでとバランス良くするためか、あるいはオリジナルの素材がそうなのか、とても10Khz以上の音が入っているようには聴こえません。
逆にドルビーデジタルの音は、刺激が強すぎるときもあります。ここらへんは、作品によります。上記で再生している「テーミネータ2」(PIONEER初版のTHX)は、ドルビーデジタルを生かした収録がされているので、ドルビーデジタルで聴かないと「セリフが何言っているかわからない(特に警官のターミネータ)」「迫力(そこにあるというリヤリティ)がまったくない」ということになります。
居間にあるDVDプレーヤ+AVアンプ+テレビが、流行の「ホームシアター」だとすれば、これは、夜中家人に知られずに映画を観る

「こっそりシアター」

です。なにが嬉しいって、一人で夜中に音出しても、家人に「映画を観ている」とさとられません。

※注記:PIONEER SP-D07(今となっては古い機種)
音声96Khz(サンプリングレート)PCMのデコードができないため、手持ちの以下のタイトルは音声が再生できません。
  1. 「エマーソン、レイク&パーマー/展覧会の絵(完全版)」VPBR-11133
  2. 「禁じられた遊び/渡辺香津美&福田進一」PNBM-14

「禁じられた遊び」のほうは、「96Khz/24bitリニアPCM」と、はっきりジャケット裏に「自慢」してあるので問題ないです。
ところが「展覧会の絵」のほうは、「リニアPCM」としか書いてないので、いまいちです。96kHzでサンプリングしてあっても、16bitがありえるのがAC3だとおもうので、とくにLDにもあったこのタイトルでは、同じマスターから起こしたLD/DVDで何が違うかが問題だと思うのです。


YAMAHA DSP-1はこちら

YAMAHA DSP-AX430(96Khz/DTSがOK)はこちら


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平成14年6月3日 に作ったきり、、