数打ちゃ忘れる、、
FE87Eの評価に続けて、FE107Eを評価したい衝動に駆られるのが普通です。
これだと、違いは歴然な筈で、それを表にまとめれば、FE87EとFE107Eの差はわかるでしょう。
ところが、仕事でやっているわけじゃないので、私自身どっちをどういうところで好むかをはっきりさせないと、趣味として成り立ちません。。
そこで、10cmのこれまでのセットと、FE87Eを、あらためて聞き比べてみました。
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60Hzの聞けるFE103および6N-FE88ESとの比較
FE103を2個使ったのが一番上、真ん中の小さいのが、FE87E、下で台の代わりになっているのが、6N-FE88ESのダブルバスレフです。
同じ8cmである6N-FE88ESとFE87Eは、150Hzあたり(f0のちょっと上)に大音量が入ると、クリップすす癖があります。この150Hzあたりが音場の再現で重要で、ホールトーンや低音楽器の厚みと重なる部分で、これが強すぎてもこもった音になる微妙なところです。ここがクリップすると、どうしてもスケールが小さくなります。そうでない例としてFE83を2発使った、3m前後のホーンがあります。
ここでひとつの結論として、ハイコンプライアンス、かつオーバーダンプの設計は、そもそもホーンのドライバとしての動作に適性があって、ロードがかからないとうまくない、かといって密閉では高域ユニットとしてしか働かないのだということです。
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奥行きのある箱に入ったFE103GLとの比較
一番上にFE103GLを乗せました。
150Hzあたりの出方が似ているFE103GLと比べてみると、FE87Eは、以前の10cmに近い低域再生能力を持ちながら、点定位の特徴を残した感じです。点定位は、べつに小口径だからというよりも、指向のわかりやすい帯域が聞こえているという意味です。いいかえれば、あいかわらず中高域にクセがないということです。
FE83かFE103かは、人によって好みが違うとおもいますが、FE87への移行時期としての私なりの結論としては、8cmは、やはりホーンのドライバとして存在価値があるのだとおもいます。
あくまで10cm中心の評価とは別に、10cmと比較した場合の話です。それほど8cmのユニットは世界的な珍品だとおもいます。
だからこそ、趣味で追求する価値があるのだと考えています。
何故ならば、普通に考えたら、10cmのほうが、楽にちゃんとした音が聞けますから。
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平成13年11月29日 de jp3exe ex je2egz, no limit.