メモリーキーヤーPK-3の製作

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てなわけで、たまたま数ヶ月前に気まぐれ的に久しぶりに買っていたアマチュア無線の雑誌(CQ ham radio 2000/3)をぺらぺら見ていると、アメリカで売っている面白いメモリーキーヤーが紹介されていました。ちょうどCWに興味を引かれていたのか、目に止まったのでしょう。これはJackson Harbor Pressというところで紹介、販売されています(ちなみに雑誌に紹介されているURLは一部間違っていました)。PK-3というPICを使ったメモリーキーヤーを基板と周辺部品込みで$20で売っています。なお、ここで、PK-2というPK-3の前のバージョンの製作について紹介されています。

雑誌の記事を書いた方は、国際為替を作って国際書留便で送付して入手したようですが、MorseXpressというサイトから申し込めばクレジットカードで決済できます。私はボリュームやスイッチ、圧電ブザーなどの付属品と一緒に合計$27.45プラス送料$7で入手しました(送付方法はいろいろ選択肢があって、例えばFedExを使えばもっと高いです。今回はモノも安いのでもっとも廉価なAirmail (Not Insured) 〜いわゆる普通の小包〜で頼みました)。申し込みからブツが到着するまで、予想外に早くなんと6日でした(消印を見ると、頼んだ日には発送されていた)。

エレキーとして動作させるにはパドルが必要です。持っていないので、ロケットの通販で5,900円で売っていたカツミ電機KM-23というパドルを入手しました。とても重く、ドッシリとしています。
週末にさっそく組み立ててみました。部品の数も少なく、説明書についている部品配置図を見ながらハンダ付けをすればすぐです。特に難しいところはありません。二日酔いの濁った頭でしたが、のべ1時間足らずで完了。これにあとビニール線を付けて、電源ジャックやボリューム、圧電ブザー、プッシュスイッチなどを接続すればおしまい。

全体を接続して動作検証中。あっさりと動作しました。電源を入れると、圧電ブザーから"FB"とモールス符号でアナウンスがあります。
タカチのケースに収めたところ(絵をクリックすると拡大します)。穴あけ加工と組み立てで2時間弱。のべ3時間程度でできました。場所に少し余裕がありますが、サイドトーン用のアンプやフルブレークイン機構の組み込みを(少しだけ)念頭に置いています。
このキーヤーは、プッシュボタンと、左右のパドルの組み合わせで、あらゆる設定をするようになっています。ちなみにパドルの設定は親指が短点、人差し指が長点〜つまり右手で操作する場合、右側が長点、左側が短点にするのが一般的?のようで、そうしています。これはPK-3の設定で入れ替え可能です。スピードの設定は5〜39WPM(Word Per Minuite)。操作方法は次の表の通りです。定型文を記憶させることができ、RAMにセーブされます(だから電源を切ると忘れてしまう)。コールサインも記憶させられますが、これはEEPROMにセーブされるので電源を切っても忘れません。電源スイッチはありませんが、アプリケーションノートによると、9Vの006Pで1年くらいはもつそうです。

組合せ短押し長押し
memメモリ1送出メモリ1記憶、ビーコンオプション
mem + dit速度またはメモリ3送出スピード設定、POT調整、メモリ3記憶
mem + dahCQまたはコールサイン送出調整、コールサイン記憶、CQオプション
mem + bothメモリ2送出メモリ2記憶、その他の設定

簡単な仕様を以下に示します。

電源電圧9V
消費電流1.5mA(動作時)/7uA(スタンバイ時)
速度設定範囲5〜39WPM
メモリサイズ57文字(メモリ1)/52文字(メモリ2) または
57文字(メモリ1)/26文字(メモリ2)/26文字(メモリ3)
その他機能CQメッセージ送出、速度アナウンス、ビーコン

以上でエレキーは完成。かかった費用はパドル代込みで一万円強くらい。

次なる野望は、HFのアンテナ製作、CWのワッチ、TS-520の変更申請、等々いろいろありますが、最近自分の自由になる時間が全然時間がありません。晴れて交信できるのはいつになることやら……。請うご期待!!
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