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安い出力管を眺めよう


たかが電子デバイスなんだけれども、眺めて「うんちく」をたれてしまえるのも、真空管ならです。しかも安くてよく使われるものなら、単なる見せびらかしと違って、写真だけでも資料になるとおもいます。



ST、GT管を眺めよう



筆頭は、2A3(直熱三極管の中では300Bと並ぶ人気)でしょう。これなら、まだRCAの本物がいくらでも買えるんだけれども、その3万円(ペア)ではなくて、5千円(ペア)で済まそうという、心意気が大切だとおもいます。

  1. 2A3 中国管
  2. china 2a3

    china 2a3
    私がもっとも良く比較試聴した、3.5Wの出力管である2A3。
    左が7年前に購入して、今では先っちょが茶色になってきた、金文字プリントのCRなんだけれども日本選別のプリントがあるもの。
    右が、最近購入した青文字プリントのある商社選別の中国球。写真の写りの関係で、外観に差があるけれども、作りも音もほとんど違いがわかりません。
    ガラスの下半分くらいが銀色に光っているんだけれども、これが「ゲッター」といわれる、真空度を保つための吸着剤の類なんだけれども、さすがに7年使うと、半分くらいに減っていますね。
    味わうべきは、小さい写真(10日前)と大きい写真(10日後)で、右側の青プリントのゲッターのつきが、若干減ったことがわかる点です。ようするに、昔の高い球のように、数十時間通電後に検査、出荷ということをしていないので、新品に火入れした直後は、かようにゲッターが減ることもありますが、けしてそのままゲッターが減り続けるわけではないです。

    china 2a3

    china 2a3
    小さいほうが10日前の写真です。購入時期で7年、流通経路も違うのに回してみると、そっくりでしょう。
    上記は、安い球は、バーンインが必要、選別ブランド、マッチドペアというのも?というのを言うための例です。落ち着けば、どの球でも長いこと使えることにはかわりありません。もちろん、無選別のはいきなり壊れても換えてもらえないでしょう。

  3. 中国管と同じ値段のソブテック2A3
  4. sovtek 2a3
    左の赤いマークのついたのが、ソブテックの一枚プレートの2A3です。
    一枚プレートというのは、RCAの初期にあったもので、ガラスの中の灰色-黒の鉄板で覆われた部分に、カマボコとも背骨ともいえるふくらみがわかるとおもいますが、それが右の中国球は2本、左のソブテックは一本です。
    形状が、RCAともまったく違い、多く流通したRCAが2枚プレートだったことから、言われないと2A3に見えないソブテックの2A3ですが、2002年一月現在で、これが低歪で初期変動も少なく、一番良いと私は大変気に入っています。
    これを見かけたら、買えるだけ買っておきましょう。

  5. とにかく安いソブテックKT-88
  6. sovtek kt-88
    左の赤いマークのついたのが、ソブテックのKT-88です。
    ソブテックのKT88は形状が、GECとも、写真の右の曙光電子系?の中国球とも、まったく違い、KT-66に見えるのですが、ちゃんと使えます。
    ガラス管としても丈夫ですし、形状がGECなどのクローンである必要は無いのです、、といいたい所ですが、実際アンプに刺すと、音は良いし、安定度もピカイチなのですが、プッシュプルなどで並ぶと、見た目は「間抜け」で最悪です。
    これも見かけたら、買えるだけ買っておきましょう。

  7. ソブテックKT-88とJJのEL34
  8. sovtek kt-88,JJ el34
    右が、先のソブテックKT-88、左がJJスロバキヤのEL34です。
    ともに5極管ですが、ギターアンプ用途で、新造管が安定供給されています。

    sovtek kt-88,JJ el34



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平成14年2月4日 de jp3exe ex je2egz, only for life.。