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EL34三極接続パラ・シングル(もう一台)



モノラルアンプなので、ステレオで聴くとなると、同じ物をもう一台作ることになります。
2台目を組み立てるのは、それは気の乗らない(同じことを繰り返すだけだから)ことですが、これを我慢すると、極上の音場が得られます。まだ経験の無い人は、絶対に試してみるべきです。
勢いで作ったら、ケース加工-音出しまで「12時間」でできました。

  1. 穴あけ
  2. JJ EL34
    まったくピタリ同じである必然性はないので、先の一台を見て、物理的な無理が出ない限り(蓋が閉まらないとか)目分量で加工していきます。

    JJ EL34
    シャーシがアルミ1tと柔らかいので、2時間で開け終わりました。ここで楽(薄いアルミ)をした分だけ、シャーシが柔らかいということを忘れずに!裏蓋とボンネットをきちんと締めた状態で、はじめて満足に強度が出るケースだということを忘れてはいけません。シャーシだけの時は。両端を持って丁寧に動かさないと、張り詰めた配線が外れるか、機構を壊します。

  3. 機構組み立て
  4. JJ EL34
    トランスをつけると動かせなくなるので、この状態から一気に配線します。

    JJ EL34
    アースのひとつめのポイントが上記の黄色い○です。ここは、トランスの0V、ヒータの片側、C電源整流コンデンサーのマイナス側、前段のアース母線を、支線を作らず最短距離で一点アースします。必然的にケースの中央になります。シャーシ側と、たまごラグに歯が食い込むように2枚の菊ワッシャを入れます。
    ここは

    絶対にシャーシに電流が流れるようなことをしてはいけない

    ところです。 アースのポイントの2つめは、B電源の整流コンデンサーのマイナス側です。電流が多いので、ここをアースに通すと、へんなインピーダンスができてハムが止まらなくなります。最短かつ支線を作らず電源トランスのB電源の巻き線の0Vに戻すしかありません。
    ケースバイケースなのは、出力トランスの2次側のアースですが、それを前段にもっていくか、ここに繋ぐかですが、今回の場合、それもここに落としました。

  5. ヒータの配線
  6. JJ EL34
    これでヒータが点灯します。この状態で一日点灯させて置く人もいるそうです。
    今回は、アンプの年齢を揃えるため、前に作ったアンプに新しい球を刺して、そこから抜いたのをこれに刺すので、かまわず続けました。

  7. B電源配線
  8. JJ EL34
    ここで通電すると、負荷がないので400V前後出ます。
    ちなみに交流300V、直流700Vくらいでお亡くなりになるので要注意です。
    近頃売っているトランスは高いタップしかなくて、選べないのは難点です。

  9. C電源配線
  10. JJ EL34
    ケースの淵ギリギリ(アース母線の下)のがC電源です。マイナスなので、アース母線側に電解コンデンサーのプラスが繋がります。

  11. 6SL7ソケットまわり
  12. JJ EL34
    真中が6SL7のソケットです。SRPPは部品が少なくて、すっきりしています。

  13. 6SL7ソケットまわり
  14. JJ EL34
    左と右がEL34のソケットです。固定バイアスの3極管接続なので、ほとんど部品がありません。



以下の左が新しく作ったほう、右が前に作ったものです。

JJ EL34
よくまぁ根気良く2台組み立てたものです。
モノラル構成だと、

  1. 楽器の分離が良い
    クロストークというのは静的な特性で、電源が物理的に2つに分かれていると、動的な特性(片チャンネルで大電流が流れても、もう一方には、まったく影響がない)がよくなり、それまで聴こえなかった楽器が聞こえてきます。
  2. ドカンという音の立ち上がりの良い
    電源がそれぞれのチャンネルにあるので、全体では倍の容量であり、電流の追従が良いです。
この2点は、球だ回路だ以前に劇的に改善されます。
以下のようにラックにすっきり収まり、ONKYO M-955nII/260以来、適役のいなかったFOSTEX FW405駆動を勤めることになりました。

JJ EL34


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平成14年4月8日 de jp3exe ex je2egz, only for life.。