5 サンシャインコースト(Noosa)
5.1 またまた宿探し


 午後3時半、ショッピングセンターを出た。さあ、これからNoosaへ向かうぞ。Noosaまでは、海岸沿の一般道を通るコース、Sunshine motor wayを通るコース、Bruce highwayを通るコースの3通りがある。一番早いのは2番目のSunshine motor wayだが、別に急ぐ旅ではないので、海岸沿を通る一般道コースを選んだ。地図もKlausからもらったSunshine coastの地図があるので、大丈夫だ。 真っ青な空に日が西に傾きかけ、あたりが黄金色に染まり始めた。オーストラリアは今が冬だから、日が傾くのが早い。 Noosaまでの道は、河岸沿いを走る道で、所々で海が見える。道沿いには家がまばらに点在しており、まだまだ観光客の少ないところだ。
 午後4時ごろ、Noosaの目抜き通りHasting St.についた。今晩の宿はここで探すことにした。車をHasting St.の一番奥、行き止まりになっている公園の駐車場に停めた。このHasting St.には、いろんな店やホテル、ホリデーアパートメントが並んでいる。とおりのすぐ裏がビーチになっており、すぐに泳ぎに行くことができる。 とにかくどこにしようか、車を止めた反対の通りのおしまいまで行き、(通りの長さは200mくらい)まずはそこに在ったところをたずねた。ゴールドコーストに比べれば、まだまだ未開のところだから安いだろうと思ったが、最初に聞いたところは、何と一泊AUD$300.-だという。これじゃ部屋を見せてもらうまでも無い、すぐ次のところを目指した。
 次の所は山の斜面になっているところにあったが、ここは空き部屋が無くダメ。その次は、結局泊まることになったところ、Ocean Breeze Resort。一泊AUD$160.-のところオフシーズンということで、AUD$145.-とのこと。少し高いなと思ったが、部屋を見せてもらうと、設備としてはゴールドコーストで泊まったGrosvenorよりはるかに良い。いいのは分かった、が少し予算的にオーバーかなと思い、とりあえずキープすることにして次を当たることにした。
 次の所はHasting St.の真ん中あたりにあるところで、道沿いというよりも、入り口はHasting St.だが、泊まるところは奥まったところにあった。ちょうど山の一戸建てバンガロー風で、一戸づつ独立している。値段もAUD$120.-とお値打ちで、設備も一応揃っている。だが、ガラスの戸一つでしか外界と隔てられていないので、なんとなくセキュリティ的に不安がある。特にオカミサンが嫌がったので、ここもやめた。
 その後もいろいろ回ったが、適当なところが無く、またあたりも暗くなってきて子供たちもうんざりした感じになってきたので、先ほども述べたOcean Breeze Resortに泊まることにした。フロント係りには「戻ってくると思っていたよ」なんて言われてしまった。 自分自身このような場面になっても、最終的には、Klausの家に引き返せば、寝るところだけは確保できると思っているから、あまり気にはしてなかったが、オカミサンや子供たちにとっては、今夜はどこに泊まるのだろうと、不安でいっぱいだったようだ。特に、夕方も押し迫ってあたりは暗くなってきたのに、まだ泊まるところも決まってないなんて、気がきではなかっただろう。これは一家の長として、旅を取り仕切るものとしてはいけなかったかな、と後で反省したものだった。
 6時半、とにかく今晩からの宿は確保できた。子供たちは夕食もとらずにそのまま眠ってしまった。一息ついた後、食糧を確保にHasting St.の中央付近にあったコンビニに行った。ここは旅行者用のためか、バターだとかジャムなどは、一回づつ使い切れるよう、飛行機で出てくるようなパックに入っていた。ここで、適当に食料を仕入れ、僕らもビールとパンで、簡単に済ませた。Noosa第一日目、オーストラリア6日目が終わった。

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