FT1000MP フィルタ特性を見てみる

FT1000MPに装着可能な第2,第3IF(8MHzと455kHz)はYaesuおよびサードパーティ(一般的にはInrad)から用意されており、色々な組み合わせが可能です。また455kHzは通常のクリスタルフィルタのほかにYaesuがブーム(?)の火付け役となったCollinsのメカニカルフィルタがあります。

ここでは手持ちの機材(??)だけで簡易的にフィルタ特性を測定しました。フィルタ選択の際の参考にしてください。

[測定方法] FT1000MPはアンテナ端子を解放、別の送信機(IC706MkII)をダミーロードに接続し送信、FT1000MPで受信する。FT1000MPと別の送信機との間を適当にカップリングさせてフィルタ通過帯域の中央でS9になるように調整する。受信周波数を変えながらSメータの読みを記録する。

なるべく被測定フィルタ以外の影響を少なくするために8MHzフィルタ測定時には455kHzは帯域6kHzのフィルタを選択、455kHzフィルタ測定の際には8MHzは通過に設定する。サブ受信機の場合は455kHzのIFしかないので何もしない。

500(400)Hz CWフィルタの特性

測定:14.200MHz

S2-S8の間はSメータの読みが安定せず特性カーブは綺麗に描けていないが。その他の特性カーブと比較するに、恐らく綺麗にまっすぐ落ちていると思われる。

測定対象は第2IF標準装備の Yaesu XF8.2M-501-03、第3IFに装着したInrad#703 (400Hzクリスタル)とサブRXに装着したInrad#705C Collins Mechanical (455kHz IF)。 705CはYaesuオプションのCollinsと同様の特性と想像できます。

これから推測すると XF8.2M-501-03が-6dBで420Hz, -60dBで850Hz, 703が-6dBで430Hz,-60dBで600Hz, 705Cが-6dBで520Hz,-60dB 1200Hzという感じでしょうか。 Collinsのスカートの甘さが目立ちます。聞いてみた感じでも705Cはちっとも切れない、1kHzくらい帯域がある感じです。Yaesuのオプションだけで使っている方はCollins Mechnicalの切れに満足してますか??

 


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