FT1000MPにJRL2000Fを繋ぐ (準備中)

 

 

概要

JRL2000Fはソリッドステートでオートチューンのアンプですが他社のものとはちょっと違います。JRCの無線機と繋ぐ場合を除いて、他社の無線機と繋ぐ場合にはSETボタンを押してエキサイタを送信状態にしてその信号を周波数カウンタで計ってバンド切替をします。YaesuやIcomのようにバンドデータを入れて切り替えるわけではありません。LPFがないためバンド切替という概念はないようです。そのかわり同一バンド内でも幾つかのセグメントにわけそれぞれにアンテナチューナ情報を保持しているようです。(買ってはじめて気がついたのですが、ひずみが少ないからLPFを繋いでいないそうです)

 

JRCの無線機を繋いだ場合には別の方法で周波数情報を送っているようです。JRL2000FにはRS232Cのデータ入出力と思しき端子があり、どうやらこれで制御しているようです。ただコマンドは非公開のようでマニュアルには出ていません。この機能を使って他のメーカの無線機を繋ぐコントローラが市販されてます、がこれに3万円は出せんぞ。

 

 

回路図はこちら

回路の説明

スタンバイとALCの結線は普通どおりです。

JRL2000FからはSETスイッチを押したときに無線機側を送信にする端子があります。がこれをFT1000MPのEXT PTTに繋いだのではいただけません。SSBやCWでPTTをONにしても電波は出ないからです。これではJRL2000Fのバンド切替が出来ません。1000MPにはリニアチューン用にどのモードでもキャリアを出す機能があります。リモート端子に外部キーボードを繋ぎ、このキーボードをメモリーキーヤーモードで使い、キー12を押すとキャリアがでます。この機能を利用します。キー12は25.5kw   を通してグランドに落ちているので、JRL2000Fの**端子を25.5kw   をを通して1000MPのリモート端子に繋ぎます。

ここまでで、JRL2000F側でSETボタンを押すと自動でバンドが切り替わるようになります。次はSETを押さずに1000MP側のQSYにあわせて自動にバンドが切り替わるようにします。これにはちょっと細工が必要です。

内部のロジックに手を加えることも考えましたが、解析も手間なので、単純にバンドチェンジのたびにSETボタン押下をエミュレートすることにします。1000MPにはバイナリでバンドデータが出ていますので、それからバンドチェンジを検出しSETボタン押下をエミュレートします。バンドバイナリデータの端子に微分回路をつなぎ、すべてのORをとりバンドチェンジ信号とします。これでSETボタンに並列に取り付けた(内部改造が必要です)リレーを駆動し、SETボタン押下をエミュレートします。バンド内でのQSYではトリガがかからないのでセグメントを移った際のチューンは取れませんが、最低限のバンドチェンジには対応できるのでこれでよしとします。バンド内のQSYで気になればSETボタンを押すこと。

 

 

できあがり具合


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