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以下2年前に書いたんだけれど、発売期間は短かった、短命のアンプでした。
とにかく、

スピーカー端子が壊れる

のよね。スピーカ端子の噛み合わせが戻らなくなるんで、接続不良で音が断続する、、出ないというように、なんと6つの端子のうち4つがなりました。
しかたないんで、バナナプラグ使ってスピーカ繋いでいます。でもって、端子の間隔が狭いんで、今度はショートして、「接続が変です」みたいなエラーメッセージを観ちゃいました。結局バナナプラグの間に物挟んで使っています。
AVアンプは、機器の中心役なので、そう簡単に修理に出すわけにいかず、こう早々に壊れられると、本当に困りますね。
ほんと良くできたアンプだっただけに惜しまれます。
パソコンをAVアンプにつなぐ


ここで使っている

YAMAHA DSP-AX430

というのは、おそらく今後爆発的に売れるであろうとおもわれる(2002年4月現在)コストパフォーマンスに優れたAVアンプです。

YAMAHA DSP-AX430


何が凄いって、エンコーダのLSIが、これの10倍の値段がするYAMAHAの最高機種のAVアンプと同じモノを使っている点です。もちろん、エンコーダの後のDAC、アンプは、まったく別物なんですが、それでも100Khzまで通しているアンプであることは、一聴して(100Khzが聞こえるわけ無く、15Khz-20Khz手前までレスポンスがあるという意味)わかります。それだけでも凄いことです。
何がすごいって
  1. 5ch揃ったアンプが入っている
    上位の6.1chアンプのように6台目(リヤセンター)こそありませんが、5chは同じ音(正確にはフロントだけ100Khzまで通るらしい)に聴こえます。
  2. ファントム再生による6.1ch
    リアセンターが要るか/要らないかという話しはおいといても、エンコードできると、そのモードで再生した時に無音にならないから、対応しているのはありがたいです。
  3. AACデコーダ
    AACは、BSデジタル放送で採用されているのだけれども、まだまだ対応のAVアンプが少ないのが現状です。そこへもってきて、この最低価格帯のDSP-AX-430まで同じエンコーダであることを実現したYAMAHAのLSI開発のロードマップは、尊敬に値します。実際は、PIONNER VSA-D6TXを使っている私でも、BSデジタル放送のAAC音声は聴いたこと無いんですが、、
  4. プロロジックII
    2chから3chを再生するドルビープロロジックを5.1chにまで伸ばしたもの。まだこれの効果がはっきりわかるソースが無いので、効果は???だけれども、既存のソース、今後の2chソースともにプレーヤを選ばないのが、なによりの取り得。

などです。
私の以下の課題を、
  1. パソコンの音を聴くのに、2A3、300Bはもったいない
  2. 96KhzPCM録音のDVDが聴けなかった
  3. リージョン1をDTS音声で観たかった
  4. YAMAHAのシネマDSPが聴きたかった

これを、たったRCAの2A3ペア価格で解決してしまったYAMAHAのストラテジには感服しました。なぜこのような表現になるかは、実際に使って聴いてみた人にしかわからないとおもいます。
素晴らしい音場が、非常に安価に実現されるわけですが、万人に勧めると、その反動も大きいですから先に欠点だけ明らかにします。

セットアップが難解


普通の人(狭い部屋、揃っていないスピーカなど)が、あのマニュアル見て完璧なセッティングは難しいとおもいます。PIONNER VSA-D6TXなど、マニュアルを何回か繰り返して読めば、とりあえずの音は出てきますが、このDSP-AX430は、ディレイ(個々のスピーカとの距離)も、あたかも揃ったスピーカ4個が4隅にあるようなセットアップが前提となります。べつにそうすれば済む話し、そうできなくてもまったくダメというものではありません。しかしながら、YAMAHAのシネマDSPの効果を満喫したければ、ペラペラのマニュアルの深い意味を汲み取りながらセットアップに励むべきです。
あと、前世代のトップモデルである、AX1,AX2のような、「いかにもバーブラウンのDAC使ってます」という音でもなく、映画向けに低域を膨らました音でもなく、このDSP-AX430のDAC以降は、YAMAHA本来の自然な音作りです。その点を安っぽく見る人がいるかもしれません。
「展覧会の絵」エマーソン・レイク&パーマー

DSP-AX430
これまでの「こっそりシアター」では音が出なかった96KhzPCM録音も、ばっちり観れます。
何の必然性があるかって、まだ子供が4歳で、ドレミファを始めたところなので、音程の不安定なアナログシンセとか、腹出しオヤジとかを父親が熱心に見ているというわけにいかず、これを「こっそり観る」ことが出来るようになった(安価だから)のは、それはありがたいことです。

DSP-AX430
このDVDを買ってから初めて最初から最後まで見ましたが、PIONNER VSA-D6TXで見たときとは、また別(音楽向けな音作りという意味)の新鮮な感動がありました。
「7月4日に生まれて」リージョン1DTS音声

国内盤「リージョン2」のDTS版は、無いはずです。リージョン1のかかるDVDプレーヤもありますが、うちのはDTS未対応なのです。そこで、今回初めてDTSのトラックを聴くことができました。

DSP-AX430
リージョンは、約束事なので守るべきでしょうが、かといってリージョンのわからないDVD(「NTSC」としか書いてない音楽DVDなんてザラ)が売られていることも事実です。これは、輸入であれ、旅行先であれ、同じことです。せっかく買って、再生できないとか、フルスペックで音が出なかったら、それこそ悲惨です。

DSP-AX430
最近わかったことですが、たまたま今私の使っているDVD-ROMドライブがリージョンを固定していないだけで、今売っているDVD-ROMドライブというのは、国内であればリージョン2のみだそうです。ということは、今度旅行したら、R1のDVD-ROMドライブを予備として買ってこなくてはいけません。
これまで使ってきたのは、

DSP-AX430
上の写真のもので、マルチリージョンプレーヤとして2年近い間、普通のサウンドカードと、インテルのチップセットのマザーボードなら、Windows2000でも使えていましたが、

  1. Windows2000で、USBの光オーディオ出力と一緒に使うと音切れがする
  2. Windows2000とVIAチップセットのマザーボードの組み合わせでUDMAの設定にする(PIOなら可)と、DVDメディアを認識しなくなる。
など、問題があったので、これを予備として、新たに日立(詳しいことは、、)のものを購入して使っています。

それでもって、DAC以降のアンプはゴミか?といえば、そうではまったく無くて、広帯域に応答が良いです。ということは、ボリュームとスイッチとかも良いのを使っているということです。
試すのは簡単で、ちゃんと5.1ch分のアナログ入力があります。
FMチューナもついているし、無いのはフォノ入力くらいです。


YAMAHA DSP-1はこちら

PIONEER SP-D07はこちら


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平成16年4月27日 de jp3exe ex je2egz