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#214 50MHz AMスポット受信機

 忍者キット203と同じSANYOのLA-1600を使った50MHzのAM受信機です.
 このLA-1600一石でVHFの受信機ができれば非常にコンパクトな受信機になるのですが,残念なことに使用できる周波数の上限は20MHz付近で す.
 そのままでは50MHzの受信機は無理ですが,この有能なICを使ってできるだけ簡単な受信機を作りたいと考えました.その結果,周波数は 50.620MHzのスポットで,シングルスーパになりました.

           
回路

 第214-1図に全回路図を示します.
 #203と比較して回路を説明しましょう.
 RF増幅  アンテナからの信号は,#203はいきなりミキサに入りましたが,ここでは3SK241によるRF増幅回路に入ります.LA -1600の中にもRFアンプが入っていますが,50MHzではほとんど増幅能力はありません.
 ミキサ ICの周波数特性が20MHzだと先に記しましたが,発振回路を外付けにすることによって50MHzでも使えることがわかりました.
 水晶発振 50.620MHzを受信するために,それより455kHz低い50.165MHzを水晶発振器で作ります.
 中間周波増幅 セラミック・フィルタがムラタSFZ-455Aになったほかは#203と変りません.このフィルタは#203で使っている ムラタのCFG-455Fと比べる帯域幅がかなり甘いのですが,50MHzの場合はこのフィルタでも十分実用になります.
 AF増幅 #203と同じです.
 Sメータ 省略しました.もし取り付けたければSメータ用の呼び端子が設けてありますから,#203と同じ回路を外付けで用意してくださ い.
 電源 UM-5×2,3Vです.

            
製作

 第214-2図にプリント基板のパターン.第214-3図に部品配置図を示します.
 各パーツは無理のない範囲で,できるだけリード線が短くなるように基板に押し込んでください.

            
調整

 誤配線のないことを確かめてから電源を入れます.
 水晶発信器が働いていることを#006 RFプローブで確かめてから,50.620MHzのAM信号を受け(#009などで送信する)各コイルのコアを信号が一番強くなるように調整します.

            
運用

 寺子屋シリーズ#009等とトランシーブ操作を行うには,第214-5図のように配線してください.
 この場合受信機の電源は特に切る必要はありません.自局の送信電波をモニタすることができます.