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低周波用共振コイルを自分で巻いてみましょう。
使用するコアは、日立フェライト製のSB-5S OR22-8-14Hというコアです。
このコアは透磁率μが非常に高く、低周波用のコイルを巻くとき巻数が少なくてすみ、使いやすいコアです。 コアの寸法は第1図の通りです。
このコアはAF共振コイルの他、RFチョーク、電源チョーク、DC-DCコンバータ用コイル、アンテナバラン、インピーダンス用としても使用することが
できます。
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コイルの穴に電線を1回通したとき「1回」としてかんじょうします。(コアの外側で電線がどんなになっていてもよい。第2 図)
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巻数が少ないとき(インダクタンスが小さいとき)は第3図の様なシングル巻きで巻きますが、巻数が多い時は第4図の様に2本の線をよじってツイス トペア線を作り、2本の線を同時にコイルとして巻いてからお互いの線を直列に接続することによって巻数を2倍にするとよいでしょう。 この巻方をバイファ イラ巻きといいます。 シングル巻き、バイファイラ巻きそれぞれの巻数にたいするインダクタンスは第5、第6図に示す通りです。尚、バイファイラ巻きの場 合の巻数は2本の線を直列に接続したときのもので、実際に巻くときはこの図の半分でよいことになります。
このコアには電気を通す性質がありますから、使用する電線の被覆がコアの表面で擦れて、絶縁が破壊され、レアショートの原因となることがありま
す。
これを防止するために、コアにポリエチレン等の薄いフィルムをあらかじめ巻いておくか、テフロン線等被覆の薄い電線を使用してコイルをまいてください。
ウレタン線を使用したときは、コアと電線の間で導通が無いかテスター等を使ってよく確かめてから使用して下さい。
フェライトコアの特にμの高いものは、個々のコアにおいてμの値にばらつきが見られます。 したがって第5,6図による巻数とインダクタンスの値はおお
よその目安と考えてください。 正確な値が必要な場合は、第7
図に示す回路で共振周波数を求め、
L(μH) = (500/(πF0 C))2
(但し F(kHz),C(μF)とする。)
で算出して下さい。