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この回路は弛張(しちょう)発振器という発振回路です。 基本的には250Hz程度の発振器なのですが、パルスの変化が非常に急激なので高調波が沢山発
生し、500,750,1000,1250,1500……HzといったAF帯はもちろんの事、大体144MHz帯迄のノイズ信号を発生してくれます。
基本発振周波数はC1,R1の値を変更することによって可能ですが、特に変更の必要はないでしょう。
■ケースを図のように折り曲げて下さい。 このケースはネジを使わなくてもふたを固定する事ができます。
■ケースにイヤホンジャックと押しボタンスイッチをネジ止めします。
■単5電池ホルダ(×2用)を両面テープでケースに取り付けます。
■FCZ基板の上の配線をします。
■FCZ基板をケースに貼り付けます。
■各部品間の配線を行います。
■プローブ部の製作です。しんちゅう線をプラグの中央部に半田付けします。プラグのアース端子は不要ですから取り去ってください。 しんちゅう線に
キャップをかぶせます。外からエポキシ接着剤を流して固定させます。エポキシ接着剤が固まったら、しんちゅう線を適当な長さに切り、先端部をやすりでとが
らせます。
■以上で製作は終りです。 蓋を閉める前に試運転をしてみましょう。 ラジオか144MHz帯以下の受信機(FMでないもの)を用意してください。 ア
ンテナ端子に本器のプローブの先端をあて、押しボタンスイッチを押すとスピーカからノイズが聞こえると思います。受信機がAMモードだと「プー」という音
になります。
蓋を閉めて完成です。
■AF回路 第●遙図は典型的なAFアンプのブロックダイアグラムです。 このアンプの不良箇所を探すときはa〜fの順で本器を触れて行きま
す。
アンプが正常なら、a,bは同じような音量でスピーカから小さな音が聞えるはずです。 もし、片方が音が出なかったり、極端に音が小さかったら、その方
のトランジスタなりコンデンサや抵抗なりが不良と見て良いでしょう。
以後、c〜fと進んで行くにしたがって、ノイズの音量が大きくなっていけば正常なのですが(ボリュームがあるときはボリューム最大にして)、eでは大き
な音がしたのにfでは音が小さくなってしまうようなときにはAF1の故障です。
これらのテストを行うとき、アースの配線は特にする必要はありません。
■RF回路 従来のシグナルインジェクタはAF専用でしたが本器はRFのノイズも発生することができます。
受信機のモードがAMだとスピーカからは「ピー」または「ポー」という感じの音が聞えます。モードがCW,SSBだと「ザー」というノイズになります。
モードがFMだと、若干「ボー」という音が聞こえ、ノイズも聞こえますが、AM,CW,SSBの場合と比べると信号としての明瞭度は下がります。 本器を
使ってプリアンプの調整をする事にしましょう。
第●図にそのブロックダイアグラムを示します。
まず、受信機を希望周波数に合わせます。 そして本器の出力をRFプリアンプにつなぐとスピーカからノイズが聞えてきます。このノイズが一番大きく聞え
るようにプリアンプのコイルを調整すればプリアンプの調整はおしまいです。
■その他の回路 受信機内部の調整も上記の調整方に準じて行えば良く、もし不良部分があればその回路より前段にノイズを注入してもスピーカから 出るノイズは小さくなってしまいます。