MFJ-994BRT 使用レポート

国内で調達すると割高ですので、直販にしようと思い検索していたら、

アメリカの販売店、DX Engineering が少し安く売っていましたので注文してみました。

急ぐ事は無いと、一番安い i-Parcel を指定したのが間違いだったようで、

4月18日に注文して、5月3日に到着しました。

日本の連休に引っかかったせいか、結構時間がかかってます。

 

開封してから念の為、ケースのビスをはずして内部の配線を確認、

部品忘れ、半田不良をチェックしました。(OK)

 

全長約4.5mの釣竿アンテナを

約45度の角度でベランダから突き出した時の性能をチェックしてみました。

周波数 1.9 3.5 7 10 14 18 21 24 28
CW xxxxx xxxxx 3.8 1.0 1.3 1.2 1.0 1.6 2.1
SSB   xxxxx 8.0   1.6 1.3 1.0 1.7 1.3

まあまあの結果ですが、28MHzのCW、24MHzは1.5以下にしたいところですし、

7MHz以下は使用不可です。

4.5mのアンテナは10MHz以上で使用可能と言う結果になりました。

7MHzまで使いたいので、根元に小ペットボトルに巻いたコイルを追加した所、 

9.5uH のコイルでSWR=1.0になりました。

 

次に、全長約7mの釣竿アンテナを約45度の角度で突き出した時の性能です。

周波数 1.9 3.5 7 10 14 18 21 24 28
CW xxxxx xxxxx 1.2 1.4 1.4 1.3 1.2 1.0 1.0

こっちの方が7MHz以上で1.5以下になっていますので、安心して使えます。

3.5Mと1.9Mは根元に21uH(3.5)、93uH(1.9/1.8)のコイルを

追加して使用可能になりました。

 

ここに紹介したデータは設置状況、高さ、アースの状態で大きく変わる可能性がありますので、

同じようになる事を期待しないほうが良いと思います。

私の場合は給電点の地上高10m、ベランダの手摺りにアースを結合する方法を取っています。

これらのデータからアンテナ長が短い時は注意深く全長を決める必要がある事が分かります。

 

200W対応のために MFJ-993BRT に代えたのですが、

以前使用していた ICOM の AH-4 は

4.5mのアンテナで28−7MHz でSWRが1.0付近まで落ちましたし、

7mのアンテナでは3.5MHzまで使用できました。

AH−4はMFJ−993BRTより広い範囲でSWRを落とせるようです。

 

最後に深刻な問題を報告しておきます。

設置完了して、4.5mのアンテナでテストしてみました。

10Wでチューンして、100Wで運用開始するとチューンがはずれます。

仕方が無いので、再度10Wでチューンするのですが、100Wで外れてしまいます。

何回か繰り返すと10Wでチューンしなくなり、周波数を変えても反応してくれません。

内部のCPUが誤動作して停止しているようです。

電源をOFFにして、再度ONするとチューンできるようになります。

21MHzでは50W以上の出力で、他の周波数でもおおむね50W位から動作がおかしくなります。

 

AH−4ではこんな事は無かったので、戻したい所ですが200Wを安心して

運用したいので改造する事を決心し、なんとか全周波数で200W運用が可能になりました。

 

MFJ-994BRT 回り込み対策」で紹介していますので、腕に覚えのある方は挑戦してみてください。

保証は出来ませんが、効果は出ると思います。


 

戻る