理由が違います
同じことをするのだけれど、理由が違います。
スピーカケーブル
スピーカとアンプを繋ぐケーブルは、安いものから、高いものまでありますが、音は同じです。
それでも、コーナンでメートルあたり170円のOFCケーブルを使っています。
理由は、古くなったときに剥いた線が錆びにくいからです。メートルあたり40円のケーブルでも、数年に一度剥きなおして繋ぎなおせば同じことです。ところが、多チャンネル化でスピーカの数が多くなると、繋ぎなおすと大変な作業になるので、OFCケーブルを使っています。
数年放置したときに、接触不良で音が出なくなるのか、そうでないのかの違いは大きいです。
スピーカの端子
安いスピーカの端子は、バネでシャッターの下りるタイプです。これでも音は同じです。
それでもスピーカの端子は、コイズミ無線の2個で1000円のネジでシャッターの下りるタイプと取り替えて使っています。一番いいのは、スピーカユニットの端子に半田直付けですが、、
バネでシャッターの下りるタイプは、古くなると接触不良を起こします。有名な製品では、JBLのControl3(pro)がそうでした。結露の多い部屋では、たった一年で音が出なくなったことがあります。一年ごとに繋ぎなおせばいいのですが、嫌になりました。
RCAプラグ
金メッキでも鉄のものでも最初の音は同じです。それでも必ず金(ぽい)メッキのものを使います。ただし、これでも年に一度は、アンプの裏を、全部抜き差しします。抜き差しして接触を回復すると、また高い音が聞こえるようになります。実際には、リレーに使う接点復活剤を専用のスティックにつけて磨いています。
上記の基準を守ることで、接触不良で「音が出ない」ということは無くなりました。
アンプもスピーカも昔は「ネジ止め」でした
ところが、うまくネジ止めする「技量がなくなってしまった」ので、上記の基準で楽をしています。RCAプラグなんかもそういう理由で使われ始めたのでしょう。
7.1chのスピーカを、何年でも接触不良をおこさないようにネジ止めすることは、今でも一日かければ可能だとおもわれます。嫌だけれど、、
壊れないKenWood、直せるPioneer
- KenWoodのスピーカ
KenWoodのスピーカーは、古くても音が出ます。ネットワーク回路や内部の配線が間違いが起きないように作られているからです。極性は配線の太さまで変えて誤配線を予防しています。
- Pioneerのアンプ
Pioneerのアンプは修理が利きます。蓋をあけるとわかるのですが、整然としています。自分で作るときも、こうでありたい。自分で作ると内蔵みたいになっちゃうけれど、、
映画のセットでKenwoodのスピーカとPioneerのアンプを使っているのは、こうした理由もあるのです。 映画を観たいだけなので。
おまけ
- 菊ワッシャー
アンプを作るときに一点アースにしますが、そのケース止めには、必ず「菊ワッシャー」を入れます。入れるとノイズは激減します。ちゃんとネジ止めしても、最初は同じ事ですが、、
- ツメ付ナット
スピーカを箱に取り付けるときは、ツメ付ナットを使いボルト止めします。
付属の木ネジでも、最初の音は同じですが、以降取り付け直したときからの音が違います(煩くない)。木ネジで何度も同じ穴で取り付けなおしたら、フレームから音が出るようになっていることに気がつきます。
- FE-108Σ+BK15
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今は、FOSTEXのカタログから消えたベージュのコーン紙であったFEシリーズの10cmドライブを、FOSTEXのバックロード箱に入れたものを例にとります
ユニットとバッフルは、ボルト締めにしてあります。スピーカ端子も付け替えてあります。
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だからといって、音楽的に良い音がするものではありませんが、10cmという小型スピーカから、雑ではあるけれど元気な低音が出るので、参考機関(太古は主流であった)として残してあります。
補遺:
- やっぱり変わるんじゃん
それでもスピーカーケーブルで音が変わる場合があります。
安い出力トランスの真空管アンプを、インピーダンス補正をしていないネットワークを使ったスピーカに繋いだ場合です。多くの量販店の真空管アンプ売り場は、このケースです。
そもそもトランスレスの半導体アンプの出力は、下は2Ωから使えますので、スピーカのインピーダンスは誤差にもなりません。ところが、出力トランスを持つ真空管アンプは、さにあらず。高い音(裸のスピーカユニットでもハイインピーダンス)で位相も違ってきます。出力トランスに長い巻線があった後の誤差みたいな長さのスピーカケーブルのインピーダンス、ケーブルのみならず端子の接触抵抗など積算で出た音圧の差は「ある」でしょう。バイアスをちょっといじって真空管の動作点が変わったくらいになら。
- 聞こえない音こそ感じる
レコード時代にCD4という、聞こえない高い周波数に差分の信号を入れた、ダメなステレオが出回ったことがあります。
実は、この聞こえないほど高い音(音楽と無関係)が、すんなり再生できるか、あるいはバッサリ切り取られているかが大事なところです。アンプは150Khzまでレスポンスが欲しいと思っています。そこを聞きたいからではなく、そこまで残留雑音や寄生発振を残さないでおいて欲しいからです。これが残るとスピーカ(スーパーツイータ)は誤動作します。
あと、スーパーツイータを入れて、低い音も変わったことに気がついた人もいるでしょう。実は、スピーカ端子にダイオードでも抵抗でも入れてアンプに無害なものを入れてみれば、同じ経験ができます。これはアンプからみたインピーダンスが変わるからで、良い半導体アンプなら試感上の差は出ないと考えてきました。
これまで、やっぱり聞こえないものは年取ると、最も「関係ない」とおもっていましたが、高調波ノイズ(倍音より高い)の音源について、方向だけは50歳過ぎても認識できるようです。
たぶんこの「方向性を認識できる」から、年寄りにも楽器の分離がよく聞こえたり情報量が多く感じられたりするのだと思い始めたところです。これは、ロスレスオーディオのHD音源とSDの音源ををシングルユニット(フルレンジ)のカナルタイプのヘッドフォンで聞いたときに音像、音場が広がる/まとまるというように違うので認識できます。もちろん、これは音楽性とは関係ない臨場感の虚構です。
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平成25年6日24日 に作ったきり、、