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KENWOOD LS-11ESに手を入れる



「LS-11ES」は、スタンドがついていて立派なんだけれど、そこそこの音がしても、箱が悪いものだから、使い道が無くて困っていました。
煮ても焼いても使えない、この「LS-11ES」を、ウーファの配線を戻すついでに、取捨のためにも、思い切って手を入れました。

3ウェイの教科書どおりのネットワークが入っていました。防磁は、キャンセルマグネットを貼り付けたもの。吸音材は、対角線の1/2に貼ってあるものと、ウーファ部分と高域ユニットを隔てるウレタンという処理です。このため、箱を側面から叩いたときの音が違うので「箱が悪い」と思っていたというわけです。一番悪いのは、背面の板で、薄すぎるし、バスレフのダクトも、単なる息抜きだと思われました。
ずっと謎であった「アコースティックレベル」と書かれたボリュームですが、これは、ツイータのレベル調整でした。箱の肉厚とか、内部の処理は、発売当初の値段「ペアで7万円前後」という微妙なあたりから、誰も中身を開けて確かめなかった、よく言えば「ロマン」悪く言えば「虚栄」の作りこみだと思いました。
ユニットそれぞれは、それなりにいいとおもいますから、値段とつりあった買い物に思えたのでしょう。

ウーファの配線をハンダ付けして、背面の板に背板をつけて補強しました。
ウーファの配線で、+(プラス)が識別しやすいように、わざわざ-(マイナス)より細い線材だったのには驚きました。ウーファのマグネットは、FOSTEXのFF225Kなみに強力で、ハンダゴテを吸いつけられて、綺麗に戻すのに苦労しました。天板の角にも左右補強を入れました。

元々入っていた吸音材の対角に、吸音材を追加しました。これで、かなり変わってくる筈です。

さっそく聞いてみたところ、ずっと素直な音になり、小型3ウェイの喧しさが無くなりました。
中低音のボンつきもなくなり、すっきりしました。おもに鳴いていたのは、背板だと思われます。
とりわけて良いとは思いませんが、捨てるのだけは止めて、サラウンドの後ろとかで、スタンドが生かせるところのために残そうとおもいました。
根本的に直そうと思えば、21mmくらいの板で30lくらいの箱にすればいいのだとおもいますが、そうではなく、値段を抑えて、小さく、量産しやすく作った製品だったのだとおもいます。
最近のMDミニコンポのスピーカよりは、ずっとましです。

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平成13年11月29日 de jp3exe ex je2egz, no limit.