5.5 Kristenの学校祭

 8月16日土曜日、今日でNoosaもおしまい。明日の朝にはMelbourneに移動するため、今日中にBrisbaneに移動だ。
 午前10時、4泊5日間滞在したOcean breeze Resortを出発。ここには結局4泊もしたわけだが、滞在中に何人かの日本人観光客を見かけた。日本のツァーもこんなところまで来るとはと、びっくりしたものだ。地球の歩き方の本では、ほんの数ページ紹介が載っていただけだが、まさかツァーがあるとは。それだけオーストラリアのポピュラーになった証拠か。
 途中で、土産の買い忘れに気がつき、Noosaに戻った。午前11時、あらためてNoosaを出発。今日はこれから、Klausの息子Kristenの学校祭にいく予定だ。その前に、Eumandiのマーケットに立ち寄ることにした。曜日は定かではないが、今日土曜日は市が立つとKlausが教えてくれたので、行くことにした。
 午前11時半、マーケットに着いた。 ここのマーケットは、ちょっとした公園とその道沿いに、かなりの店が出る。それも、同じような店屋がいっぱいだ。先日子供たちに買ってやった風変わりな帽子も出ている。値段を見ると、おんなじだ。ちょっとほっとする。
 ここで僕はカード入れをAUD$10.-で買った。初めて自分の土産である。今使っているカード入れは、そごうカードを作ったときにいっしょにくれたビニール製のものだが、だいぶくたびれてきたのだ。さきにでてきたSunshine Plazaショッピングセンターでもいろいろ物色したが、なかなかいいものが見つからなかったが、AUD$10.-の安さに買ってしまった。でもちゃんと皮製で、なかなか満足している。
 オカミサンと子供たちは、ここでキゥイフルーツのジャムを買った。Carmenと一緒に行った、バーベキューブレックファーストで出されたものが妙に気に入ったようで、これを見つけ出したのだ。
 他にも我が家の飼い犬の散歩用の紐、昼飯というかおやつというか、車の中で食べるために、いちごを一パック買った。
 そういえば、この後行くKristenの学校祭で、Klausがソーセージ屋をやるのだが、そのソーセージを仕入れるのも、ここのマーケットだといっていた。
 一通り見て回った後、子供たちは目ざとく遊具を見つけた。多分、ファミリーで来た子供たちが、大人がショッピングしているときに遊ぶために用意されたのであろう。中には順番を待たないと乗れない足で漕いで、くるくる回る遊具もあって、それに乗りたかったのだが、言葉ができないこともあって先を越されてしまう。最後には僕が出ていって、他の子供を遮って乗せてしまった。そこでしばらく遊んだ後、Eumandiのマーケットを後にした。
 12時50分、さあて、これからKristenの学校祭に行くぞ。Kristenの学校は、Klausの家のわりと近くにあるそうで、しっかり地図に書き込んでくれたから、今度は間違わずに行けるはずだ。Sunshine CoastまではSunshine Motorwayを使って行った。
 1時20分、Kristenの学校に到着。事前のKlausの話では、結構人が集まるから、駐車場は離れたところになるかもしれないといっていたが、うまい具合に校舎の近くの駐車場へ入れた。
 Kristenの学校は、小学校から、高校まで一緒になった私立校で、このあたりでは結構いいところの学校らしい。学校は緑に囲まれたというより、森の中にあるといったほうがいいような場所にあり、校舎などは、地形をそのまま生かした起伏の上に建てられている。敷地面積はどれくらいか分からないが、かなり広そうだ。校舎が森の中に点在している感じだ。 とにかく車を降り、みんなが向かう方向へ歩いていった。校舎の間を抜けていくと、人がたくさんいる場所に出た。あるある。模擬店がいくつもあるようだ。KlausとCarmenは、ソーセージを焼いているとかで、去年はなかなか繁盛していたらしい。今年は売上増を狙っているようだ。
 Klausを探していると、いたいた。コーヒーショップの隣だ。気づかれないようにそうっと近づく。Klausは大きな鉄板で一生懸命ソーセージを焼いている。僕はカメラを構えながら正面に近づいた。そしてこちらに気づいて顔を上げたときにシャッターを切った。これは我ながらうまく撮れた。
 ま、とりあえず二日ぶりの再会だ。KlausとCarmenの二人でやっているかと思ったら、友達のJoanも手伝っていた。KlausもCarmenもドイツで買っていた帽子をかぶっている。Carmenはフリルの着いたかわいいドイツの民族衣装らしきものを着ている。


一生懸命ソーセージを焼くKlaus

 少し立ち話をして、ホエールウォッチングのことなどを話した。すると、子供たちはKlausの焼いているソーセージが気になるようで、それじゃあとみんなで食べることにした。ソーセージはパンに挟んで、ホットドッグのように食べる。いくらだと聞くと、ただでいいよといったが、この学校祭の目的は寄付金集めもあるというので、一個AUD$3.-のところを4人分で合計AUD$10.-あげておいた。そういえば、その後も子供たちはソーセージだけをお代わりしていた。この時はAUD$2.-あげておいた。
 その後、Klausも一生懸命焼いているし、邪魔しても悪いから、学校祭を見て回ることにした。先生や生徒たちがいろんな店屋や、ゲームなんかのアトラクションをやっている。ゲームの中で、いわゆる肉襦袢を着て相撲をやっていた。ちゃんと丸い土俵をアスファルトの上に画いてあるし、ちょんまげのかつらも着ていた。これを中学生くらいの女の子が二人でやっていた、というより身動きできない形で、押し合っていた。 まあ、こんなところで相撲らしきものを見るなんて、結構相撲もインターナショナルになったなあ、なんてふと思った。
 他にも顔に絵の具で書いてくれるところがあったり、生徒がバンド組んで演奏していたり、日本の文化祭よりにぎやかな感じだ。
 奥まったところに、移動遊園地みたいなところがあった。これには子供たちは目ざとく見つけ、飛んでいった。いろんなアトラクションがあったが、全部乗っていたらきりがないし、寄付金集めのため、どれも一回AUD$3.-と高い。そこで、一個所だけという条件を出したら、子供たちが選んだのは、Mega Slideという空気で膨らました大きなクッションで遊ぶものだった。それには滑り台もあり、うれしがった遊んでいた。また時間で区切って、遊ばせてくれるものだ。
 しばらく校内をぶらぶら歩いて、オーストラリアの学校の雰囲気で感じたのは、やはり広々としていて、開放的だということだろう。まず上履きというのが無いから、靴のまま自由に出入りできるから、それだけでも違う。
 午後3時15分、Kristenの学校を後にする。これからBrisbane空港近くのモーテルへ移動する。これでSunshine Coastともお別れだ。

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