1962年第2回 W4BPD Indian
Ocean DXpedition
その一
2回目のトライで史上初の運用を成功させた
Aldabra からのQSLカード
(カードをクリックすると拡大画面になります)
Gusは1960年暮れに最初のDXpeditionを実行しましたが、その時の最大の目標であった
Aldabra 島
からの運用は天候悪化のため島に上陸できず実現しませんでした。
そこで、Gus は第2回の DXpedition を計画、1961年6月28日号DXM誌に次のような原稿を寄せて
います。
「1962年1月か2月からレアーなカントリーを廻る最後のDXpeditionと言われるDXpeditionに出発したい、
次の場所でのライセンスなどについてどのような情報でも良いから知らせて欲しい。」
「HV, ZA, Mout Athos, Rhodes, .......Aldabra, Yemen, MP4M,
Damao, Diu, Sikkim,.......」
今考えても、そのカントリーに行くだけでもいずれも大変なところばかりですから、その上ライセンスを
貰うのは非常に難しかいカントリーばかりのように思えます。
この時点では1962年初頭にはスタートしたいと考えていたようですが、このように多くのカントリーを
廻るにはその準備も大変だったのでしょう。実際にDXpeditionがスタートしたのは1962年4月になって
からでした。
1960年の第1回は W0AIW
等を含めた4人のアマチュアの人達との DXpedition
でしたが、第2回はGus 単独での
DXpedition になりました。
1962年からの第2回DXpetion
で運用した局のうち、私がQSOできたカントリーのカードです。
それぞれ、QSLの表面とデータ面を掲載してあります。
これらのカードは、Gusの運用でニューカントリーと認められたところや、当時は殆どQRVがなくレアーなカントリーだった
ところが沢山ありました。
Gusの第2回DXpeditionの運用でもっともレアーだったのは
LH4C Bouvet I. だったでしょう。
私はその時、三鷹の公団住宅から町田の現在の家に引っ越した時でQSOできませんでした。JAからはJA1BLC,JA1BK,
JA1VXの3局がQSOしています。この島からは、その後
1977 年3月に3Y1VC が運用されるまで15年間全く運用がなく、
その後も1978年末から1979年初めの3Y1VC、1989年末から1990年初めの3Y5X、2001年の3Y0Cと僅か5回の運用が
記録されているだけです。
Gusがインド洋を廻っていた頃、Danny,
VP2VBはYasme BでタヒチからFO8ANでQRVしていました。またW0MLYはこの年の
5月から7月にかけて新興のアフリカの国々を廻りました。この年はDXpedition花盛りの時だったのです。
LH4C以後のDXpeditionについては「その2」で順次アップする予定ですのでしばらくお待ち下さい。