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ZL1WY / ZL7  Chatham Islands


風の島 チャタム島 その3

ZL1WY 三宅 広幸

 2001年11月29日10:22にニュージーランドのオークランド空港に無事着陸します。
天候は曇り、風も少々強くて肌寒い感じがします。
季節は夏に向かう最も良い季節と思っていたので、この天候にはちょっとビックリ!
後日、この事は別の形で思い知らされるのですが、この時はまだ単についてない、位にしか考えていませんでした。
ニュージーランドへの入国審査は無事に終わり、税関でのチェックは私のジュラルミントランクに集中しました。
その理由は、私の釣り用のウェダー(胸まである防水ズボン)が入っていた事によります。
ニュージーランドは農業国なので、農畜産物の他、他国の土などに生息する虫、雑菌の侵入を大変厳しく監視しています。
ですから、使い古しのウェダーを持っていた私が引っかかったのは当然の事だったのです。
実際のところ、持参したウェダーは前回ニュージーランドで使っただけで、日本国内でさえ使用した事がないものですから、堂々と持って来たし、また税関でもその事をはっきり伝えた事で無事に通過、晴れて入国がかないました。

 空港には友人のB氏がピックアップに来てくれて、再会を喜びました。彼はNZの公式のフィッシングガイドで、私の釣りをサポートしてくれる事になっておりました。
彼は、別のお客さんを連れてこれからロトルアと云うところまででかけるのに、その合間をぬって空港にピックアップに来てくれたのです。
忙しい中、わざわざ来てくれた彼に感謝し、Chathamからの帰りに再度会う約束をして、私の今日の宿であるPernell Innの前で別れました。
1年数ヶ月ぶりのニュージーランド、本当はゆっくり食事に出かけたかったのですが、明日はいよいよChathamへの渡航なので、ホテルの近くのレストランで軽い食事をして休む事にしました。
考えてみたら、丸20時間をかけて日本から来たのですから、飛行機が苦手な私でなくても、手足を伸ばして休みたいですよね。
コンビニで買ったビールを飲んで、あっと云う間に夢の中へ...

 12月30日の朝、08:30に予約していたエアポートシャトルが迎えに来ました。
昨日のチェックインの時に、フロントの女性に空港までのタクシーを頼んだところ、エアポートシャトルが安くて良いと勧められたので、それではとばかりに頼んでおいたのです。
これはいわゆる乗合タクシーで、同じ方向に向かうお客を何人か集めて行くというものです。
そう云われてみると、あちこちで見かけるなぁと思い、ひとつレパートリーを増やしました。
乗合タクシーと云っても、大型ワゴン車の後ろに牽引式のキャリアをつけて走るもので、大きな荷物があっても安心して頼めますので、私の様な者にはうってつけでした。
ちなみに、料金はタクシーの半額程度、但しあちこち立ち寄るので急いでいる時は使わない方が良いでしょう。
反面、オークランド市内観光モドキができて、考えようによってはおもしろいかも知れません。
私の乗ったエアポートシャトルには、既にビジネスマンが1人、その後に学生1人を拾ってオークランド空港へ向かいました。
0915にウェリントンへのフライトにチェックイン。
心配した重量超過の叱責(笑)もなく、セキュリティも同軸ケーブルの入ったデイバッグを、2度X線検査機に通されましたが、これもハム用だと説明して問題なし。
この時の係官は、「俺もハムだよ」とウィンクしてくれました。

 ほぼオンタイムでウェリントンへ到着。
オークランドほどではないけれど、大きな空港なのでまずは周りをきょろきょろ....昼時で食事もしたいけど、やはり最初はAir Chathamのカウンターでチェックインをしなければいけませんね。
でも、空港内のどこを探してもAir Chathamの看板がない。
仕方なく、インフォメーションを探して行って「Air Chathamのチェックインカウンターはどこ?」と尋ねたら、Air New ZealandのどのカウンターでもOKとの事なので、ひと安心。
早速、空いているカウンターを探してチェックインをしました。
ここでも超過重量の事が心配でしたが、特に何も云われる事なく荷物を預ける事ができました。
ここまで来たら後は乗るだけ、そんな安心感が湧いてきて、俄然食欲も出てきました。
何か食べようと思って、うろうろしていたら、インターネットカフェを発見したので、早速自分の掲示板にアクセス。
待っていて下さるだろう皆さんに、無事にここまで辿り着いた事をお知らせできてラッキーでした。
ビールとピザの昼食を摂って、いざ搭乗ゲートへ!
ゲートはターミナルビルのはずれ、コミューターみたいな発着場でした。これも予想通り。
ミッドウェイだって、ホノルル空港のはずれからの発着だったからなぁ....

 搭乗ゲートは、まるで長距離バスの待合室みたいな感じでした。
20人程度が座れるベンチがある以外、航空会社のカウンターと出発時刻を知らせるテレビモニターがあるだけ。
まぁ、これも予想通りだけど、でも予想通りでない事がひとつありました。
それは何かと云うと、定刻間近になっても、一向にアナウンスが入らず、遅れると云うアナウンスすらない事です。
とうとう定刻の13:00になっても、出発の素振りどころか、搭乗の案内もないので、さすがにちょっと不安になって来ました。
出発案内のテレビモニターには、ここが正しいゲート番号である事を示しているし、出発ゲートへお進み下さい、との表示が流れ続けている以上、ここで待つしかないのですが....
 定刻から遅れること約1時間、やっと搭乗がはじまりました。
機体は低翼の双発レシプロ機で、かなりの年代ものと見て取りました。老朽機である事に驚きはしませんが、でもその後の事にはまたまたびっくり!
いよいよChathamへのフライトが始まります。

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