<40M&80M用同軸トラップ>
3.5Mhz、7Mhz λ/4 垂直アンテナを作ってみようと思い同軸トラップの作製を思い立った。
同軸トラップの作製に関してはQST 2011年2月号のW6NBC Johnの記事が非常に参考になった。
ただし現段階では彼のお勧めを全て盛り込んだわけではなく、手元にあったゴミ同軸を使ってトラップが作製可能かどうか確かめる実験を行っただけの状況である。
今回確かめたことをメモ書きにしておいた。
1. 設計
同軸トラップ設計ソフト(VE6YP)を使って計算した。思い付きで手を付けてしまったので、7Mhzはペットボトルに巻き、3.5MhzはQST 2月号のまねをして空芯で巻いてみることにした。各々の直径は6.5cmと15cmである。
<7Mhz トラップの計算結果> <3.5Mhz
トラップの計算結果>
2. 実装
<7Mhz ペットボトルに8回巻き> <3.5Mhz
空芯で6回巻き>
3. 評価
実装後、簡易ベクトルネットワークアナライザーでディップ点の測定を行った。mRS製 miniVNAはアマチュアが扱う製作物を評価するのに便利な機会だと思う(値段もお手頃)。
各々思った通りの周波数でディップしていることを確認した。
<7Mhz トラップのトランスミッションロス> <3.5Mhz
トラップのトランスミッションロス>
4. 考察
7Mhzトラップのトランスミッションロスをじっくりとみてみた。3.5Mhzでのロスが3dBほどあった。。。。
これって、トラップより先に流れる電流が半分になるってこと??
エレメントの半分より先のことなので電流分布的には小さい寄与だとは思うのですが、なんだか納得できない。
そこで、コイル部分は1インチPVCに巻いて、コンデンサとして同軸ケーブルを使うパターンのトラップも作製してみた。
仕上がりはこんな感じ
調整の結果はこのとおり
あまり変わんないものですね。やはりW6NBCの言うとおりもうちょっとQの高いトラップを作ろうと思ったら、RG62のような同軸を使って空芯を作った方が良いのかもしれません (理屈は分からないけどJohnはそう主張してました。)
5. 今後の予定
さてさて、これをアンテナに組み込んだら3.5Mhz+7Mhzのアンテナができるはず(3.5Mhzのトラップは実験だけで使わない!?)・・・・ 予定 (まだまだ続く)
© K1GI, 2011