フィールド移動アンテナの例

JH5ESM, Cosy MUTO
03 July, 2007


このページは私がフィールド移動運用する際のアンテナの一例を示したものです.
左側のサムネールをクリックすると640×480[pixel]の画像になります.


all in one-bag これは2005年当時の移動運用器材一式です.
リュックの中に送受信機(私のフィールド移動は基本的に送受信セパレート器材です),アンテナチューナ,電鍵,接続ケーブル類,アンテナエレメント,ガイシ付きロープ(8[m]×3本),短ロープ(2.5[m]×2本),バインド線(0.8mmのビニール被覆単線),ペグ(代わりの丸カン),レジャーシート,手袋,ぞうきん,ログ,筆記具が入っています.
現在では,同軸は低損失の1.5D×6[m]で先端に給電治具(フロートバランとエレメント接続のためのネジ・蝶ナットを取り付けたベーク板)を付けたものに,アンテナチューナはZ-matchにしています. また,「最後の武器」(忍者部隊ぢゃないってば(笑)として4.5[m]の渓流竿も入っています.
TX/RXの関係でシングルバンド運用しかありませんので,アンテナエレメントはおよそλ/4のものを2本,運用バンドに合わせて入れ替えています. DP,逆V,λ/4ワイヤーと現地の状況に合わせてアンテナの形式を選定しています.

InVee at Inagawa
立木等が利用できる場合の例を示します.
これは2007年3月に兵庫県猪名川町に移動した際のものです.立木にガイシ付きロープを投げて枝に引っ掛け,ガイシに給電部を取り付けて国旗よろしく(笑)掲揚した逆Vアンテナです.
同様の手法を2006年4月の群馬県みどり市(岩宿遺跡),2006年9月の岩手郡岩手町でも用いました.

この写真ではまだ葉の出ていない木ですが,葉の出ている木の場合はエレメントを引っ張って給電部を植生から1〜2[m]ほど離してやります(岩手町ではそのようにしました).
feed point 現在使用している給電部です(撮影は上記と同じ2007年3月,猪名川町総合公園).
フロートバランはFT-43-82に1.5Dを巻けるだけ巻いてあります.

Wire at Ikaho 同じく立木を利用した例です.
この例は,立木の間にλ/4のワイヤーアンテナ(逆Lもどき)を張ったものです(2005年6月,伊香保温泉).

立木のスパンが十分にあるときは,ダイポールにする手もあります.
2006年6月の京都市左京区(宝ヶ池公園),北見市(野付牛公園)では立木2本の間に張ったダイポールで運用しました.
Feedpoint at Ikaho このときの給電点は地面に置き,λ/4のワイヤーを地面に這わせてカウンターポイズとしました.
電流分布の腹が地面上ですのであまり効率の良いアンテナにはなっていませんが,7MHzのコンディションが良くない中でも数局と交信することができました.
この当時の給電部は,フロートバランをプラスチックケースに入れてシリコンを充填したものです.

InVee at Rishiri 立 木がない場合の例です.
最後の武器(笑)4.5[m]渓流竿をポールにして杭等に結びつけ,頂部から1[m]くらいのところに給電治具を取り付けて逆Vにしたり,λ/4ワイヤーア ンテナとして利用します(後者の場合,もう一方のエレメントはカウンターポイズとして地面に垂らして這わせる). エレメント末端はロープを介して立木や杭,ベンチなどにくくりつけます.

これは2007年6月に利尻島から運用したときの逆Vアンテナです.竿,エレメント末端ともペシ岬展望台の柵にくくりつけました.
binding band 釣竿を縛着するのに使っている留具付きゴムです. 100円ショップで購入しましたが,便利です.

peg example 1 エレメント末端を立木や杭,ベンチ等に結びつけられない場合はペグを地面に差し込み,そこにロープで留めます.
キャンプ用品のペグもいいのですが,私はホームセンターで「丸カン」として売っているものを使用しています. 一本50円くらいで入手できます. もちろん,100円ショップで売っている園芸資材などでもいいでしょう.
peg example 2 これは2007年6月に稚内市宝来町の海岸縁で運用した際のペグの例です.
コンクリート製の石段の隙間に差し込み,石段の縁を支点としてエレメントとロープの張力で留めています.地面に差し込んでいるわけではありません.
InVee at Rebun 2007年6月の礼文島でのエレメント末端処理の例です.
右側は岸壁の壁面に取り付けられている配電ボックスにロープを結んでいます.
左側は,地面にある排水溝の金属製の格子状フタを利用しました.

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