Cosy MUTO, JH5ESM
19 April, 2006
Updated on 1 June, 2006
昨年(2005年),「欧州トランジスタ試食会」と銘打った共同購入を主宰しました. その際に購入したトランジスタの評価がのびのびになっていましたので,今回“エウロパ30”の設計・製作に着手 するのに先立ちレシピを検討することとしました.
盛
りつけ例
レシピその1(10.1[MHz]C
級プッシュプルアンプ w/ LPF)
Note: 図上ではT1,2にFB-801とあるが,レシピ検討の段階では太陽誘電のコア(AL=
0.8[µH/t2])
を使用.
調味 料のさじ加減(@f=10.1[MHz],クリックして拡大) | さて,お味は?(クリックして拡大) |
レシ ピ(クリックして拡大) | 盛りつ け例(クリックして拡大) |
このレシピでは,レシピその1にBC547による励振段を前置した例を紹介します.
励振段はエミッタ抵抗による負帰還をかけ,負荷は2:1トランスで電力増幅段と結合しています.
この状態で,3[dBm]入力に対し30[dBm]の出力を得ることができました(@f=10.1[MHz]).
Q1のコレクタ電圧波形を見てみると一応A級動作をしているようですが,正弦波励振に対して鋸歯状波気味
の歪みを生じています.
したがって,実機では広帯域トランスではなくFCZコイルを用いた同調回路負荷がよさそうです.
なおエミッタ抵抗をパスコンでバイパスして負帰還をかけないときは(ベースの51[Ω]はこの場合RFCに交換)
は,–10[dBm]入力で30
[dBm]出力を得ることができました.
これはゲイン過多ですね.
これらの実験結果は10T639pp“Europa30”に 活用されています.