近頃我が家で流行るもの (仮題)

 

2003/10/27

 

WWは時期嵐でCONDXは随分悪かったようです。こちらでは金曜の朝に雪が降り(5cmの積雪)VICの屋上にアンテナを1人で上げる元気が出ず、自宅でコチョコチョっと遊んでおりました。JAを中心に探してみたのですが、どのバンドでもあまり聞こえませんでした。

 

40mバーチカルを2エレにして見ました。

こんな感じ。物干しの両端の距離が6.3mくらいあったのでMMANAでシミュレートして設計してみました。ラジエタとリフレクタ、位相給電なんかはしていません。単純に垂直のヤギ状態で、ラジアルは2本、ビーム方向にV字(約120度)に展開しています。シングルのバーチカルと比べると5dBくらい取れるはずなんですがどうなんでしょうか?

 

FT1000MPにつけるリモコンパッド(FH-1もどき)を作ってみました。外付けのキーヤがあるので必要ないと思っていたのですが先日JRL2000FをRemote端子に繋ぐ細工をして、なんとなく作ってみたくなりました。近所の部品屋にいってスイッチを買ってきてあとは手持ちの部品で作ってみました。

こんな感じ。後ろにJRL2000Fが繋がるのでシリーズに繋げるよう、メスコネもつけてあります。

メモリーキーヤとして使うと全部で6CH使えるのですが、大きいのも必要ないので3CHだけつけました。これでコンテストをする気もないのでシリアルナンバーの変更用のキーもありません。右からメッセージ1,2,3(#1,#2,#5)メッセージライト(#9),チューン(#12)。最初は4CH+ライトだけにしようと思っていたのですがチューンもつけることにしました.キーの色、青と黒には意味がありません。単に店に黒の在庫が2つしかなかったためです。

抵抗の値は取説の値を参考に大体そのくらいの値のものを使っています。10-20%くらいの誤差は多分大丈夫だと思います。お見せする程のことはないのですが、裏面はこんな感じ。

手持ちのジャンク箱から引っ張り出してきたので大半が古めかしい1/4W。形もばらばら。

 

早速繋いでみて気付いたことをひとつ。

繋いでみたところ当初まったく動作しませんでした。最初は抵抗の値が微妙に違うので精度の問題かと思っていました。ためしにキーパッドをVFOモードに切り替えてみると動作するボタンもあります。あれこれやってみているとそのうちキーヤ自身が動かなくなりました。リモコンパッドをはずしてみてもだめ。他にできることがないので電源をOFF/ONして(コンピュータでいうところのハードリセット)みると何事もなかったかのように動作し始めました。

 

成る程、最近は無線機とはいえコンピュータみたいなものです。困ったときは電源OFF/ON。(それにしても…)

リモコンキーパッドの動作確認はテンキーモード(周波数の直接入力)にしておくと分かりやすくていいです。

 

それにしても日本語の1000MP関連のWebではこの手の記事を見ませんね。このくらいのものを作っている方は多いと思うのですが。今回のようにちょっとした発見があることも多いと思うのでシャックの無線機の自慢だけでなくこんなちょっとしたこともWebで公開するといいと思うのですが。

 

2003/10/24

 

更新が途絶えがちになっております。他の遊びの方が忙しくそちらに掛かりっきりです。

 

日本からようやくJRL2000Fを持って帰ってきました。箱に詰めると結構な重量でどきどきしましたが、超過料金なしで持ってこれました。こちらの税関もノーチェック。

FT1000MPとの結線を画策しておりました。STBYとALCはそのままですが、2000F側でSETボタンを押した際にMPを短時間送信状態にする細工が要ります。別項で詳細はまとめますが、MPにはRemote(外付けキーパッドをつけるとこ)があり、CWモードでキーパッド操作でモードに関係なくリニアチューン用のキャリアが出せる機能を使います。

 

あとはバンドチェンジをどう連動させるかをあれこれ考えていたのですが、それどころではなくなりました。どうも電源が逝ってしまったようです。初期ロットの製品で、電源電圧の調整だけで1kWに変更してあったので、電源が死んでしまいました。どうやら初期ロットは電源の手直し(強化)が必要なようです。早く言ってくれよー。 それだったら日本から持ち帰る前に修理に出しておくのにぃ。日本で無駄に1年寝かせておいたのにぃ。

 

なので写真は載せません。不良部分を探すために早速ばらしてそのまま積み上げてあります。

 

9月末にフルサイズの40mバーチカルをあげました。やっぱりR7000よりはよく聞こえます。近々2エレに増設の予定。

 

IC706のDSP版はガセネタだったようです。IC7800は年内に出るらしいですね。どうやら定価100万円ということらしいですが、こっちだと1万EUR以上になるんでしょうね。誰がかうんや。平均月収2000EUR以下やのに。

 

TS480ってえのも出るみたいですが、あの大きさで200W要るかな? 100Wと200Wじゃ3dB(S 1/2)しか違わんのに。僕はリニアを持っていくので必要ありません。それよりはIC2KLの小型電源だ。

 

2003/08/18

 

SV5で使った際のIC706MkIIの印象から。

  • どうもフィルタがすっぽ抜けているような気がする。(CWにて)普段はちゃんとそれなりに切れているんだが、大信号(といってもS9程度)の信号があると帯域外からでも抜けてきて聞こえてくる。これじゃだめだ。

  • RITはやっぱり使いにくい。もともとがメモリーCH用のロータリースイッチなのでカチャカチャとクリックがあるのは違和感がある。しかも1ステップが細かくてぐるぐると回す必要がある。

  • RITのクリアーが欲しい。いちいち元の位置(0)に戻すのが面倒。特にRITのオフセット値が常時表示されてないので。(でもこれは贅沢ですよね。昔はボリウムを使っていたので毎回中央にもどす必要がありました。クリアできるようになったのはロータリーエンコーダを使うようになってからです)

てな感じです。

 

ハムフェアで(今度こそ)706のIF DSP版発表の噂がありますね。(ほんとかな?)残念ながらハムフェアの翌週から日本に戻ります。そういえばハムフェア今週末ですね。

 

2003/08/10

休暇でSV5に行ってきました。予想して以上にロケーションの悪いところで、しかもノイズが高く苦労しました。1週間、リフレッシュをメインに夕方以降の数時間の運用で約700QSO、まあこんなもんでしょうか。

前回に続いてSV5の準備で見つけたネタなどを。

CT Winを試してみたのですが、どうもCWのキーイングがスムーズにでません。普段はいいのですが何かのはずみで符号の間隔がへんに開きます。恐らくCPUタイムをシステムに取られたときに符号が乱れるんだと思います、がこんなことじゃ困りますねぇ。他の方のところではうまく出ているんでしょうか?因みにPCはPentiumIII800MHzでWindows2000なんですけどね。No-GUIモード(そんなのありましたっけ?)で立ち上げるとかしないといけないんでしょうか?

ずっと寝かせていたIC706MkII用のDSP UT106をようやく装着しました。装着面から反対の面へケーブルをはわさなければならないので、ケースを全部はずさなくてはいけませんが装着自体はさほど大変な作業ではありません。一応写真も撮ってみました。

左側のシールドケースにスポンジとシリアル番号のラベルの貼ってあるのがUT106です。そこからでているフラットケーブルは裏面に通してあります。UT106の基板は両面テープで他のユニットのシールドケースに貼り付けてあります。

 

さて効用ですが、ノイズはそれなりに消えます。SV5では人工ノイズが高かったのでそれなりに使ってみました。ノイズはまあ落ちるのですが、所詮S9++のノイズがあるところでは少々ノイズを切った所で信号が聞こえるようになるはずもなく、まあちょっとした気休め程度です。

 

2003/06/25

ご無沙汰しております。久々のupです。

DXnewsにも書きましたが、7月後半にSV5に休暇で出かけるので、そのために706の準備をしています。買ったのはかなり前ですが、初めての本格使用です。

まずHeil Prosetを706に繋ごうとしたんですが、そのままでは繋がらなかったので注意点を書いておきます。市販の8pinモジュラージャックを使ってアダプターケーブルを作ったのですが、そのままピン同士を繋いだのではだめで、マイクラインにDC成分をカットするために適当なCを入れる必要があります。

次に下にも書いてますが、706シリーズはトークパワーが低いことが言われています。内部でALCを調整してトークパワーを上げる方法が www.qsl.net/g0fvi に出ていました。調整個所はR511で、

 

ここ。これをまわして見ます。確かにトークパワーは増えますが、HC-5との組み合わせではこれだけでは不十分で、マイクゲイン=10、COMP=ON、で何とかフルパワー得られるような状態です。HC-5には外部アンプを追加した方がよさそうです。 -> 2004/1/31

 

ついでにCTとの接続も試しました。最新のバージョン9.90.007をダウンロードして使ってみました。下にも出てくる、760PROで使っていたCT-17互換アダプタを使用しました。v.9.90ではIC706MkIIGがサポートされているのでそれを選択するだけでOK。706側は通信速度は自動追尾ですが、CT側は9600で動作しました。

但し、v.9.90.007では完全には動作しませんでした。706側でバンドモードを変更した場合にはCTに反映されましたが(但し30mはだめ)CT側でバンドモードをチェンジしても706には反映されませんでした。とりあえずその点だけを理解しておけば多少は使えそうです。

 

ついでにCTWin(Windows版)も試してみました。DOS版と同じように使えます。COMTSRをロードしなくていい分楽かもしれません。-vgaスイッチも使えます。が、どうやらマウスが使えない様子です。-vgaで立ち上げたのに、マウスでウインドウが動かせないのでは… まだまだ発展途上の様子です。


SV5に行くまでにCTのパドルサポートも試してみたいと思いますがどうなりますやら…

 

2003/04/07

下にも書いたようにネタはあるのですが、どうも公表までこぎつけることができず気に病んでいます。とはいえここを楽しみに読んでいる人もそうそういないからいいんですが。所詮自己満足ですから。

IcomのML(USの)ではIC706PROの噂が流れていました。随分前から噂(というか願望)として話は流布していましたが、Daytonあたりで発表されるのでしょうか? 706の筐体で受信にIF DSPを採用するというコンセプトのようです。うまく動作するようであれば欲しいけど、mkII買ったっきり殆ど使っていないんだよなあ。

4/2にはCTをフリーソフトウエアにするとの発表がありました。CT9になって10年近くになりますから最近は売上も少なくなってるでしょうから大した収入減にはならないんでしょうが。でも自分が購入したソフトが無料になるのも複雑な心境ですが。そういえば以前にも購入したWF1Bが無料になり同じ思いをしました。購入して2-3年のうちに無料になったので尚更です。もっともMMTTYのおかげでPK232+WF1Bもすっかり使わなくなりました。

そういえば最近、ようやく(マニュアルには最初から記載されていた)パドルサポートが実装されました。現在はNAと同じピン配置なのだそうですが近いうちにTRのピン配置もサポート、SWで切替になるそうです。早速ためしてみたいところです。そういえばCTWINもインストールしてみようと思って随分時間が経ちますなあ。WF1Bも使わなくなったことだし、CTWINをインストールすればDOSともようやく縁が切れるようになるんですが。

75mのバーチカルを下ろしました。垂直部を5mかさ上げしてから多少はとびがよくなりましたが、年明け以降JA向けにはあまりCONDXがよいことがなく、寒かったこともあってほとんどQSOにはいたっていません。せめてWACぐらいは、とWPXの時に南北米をやっつけておきました。75mでのJAはなかなかしんどいので次の冬は40m垂直2エレで遊んでみようかなと思っています。

 

2003/02/27

YaesuからFT857, IcomからはIC703と小型HF機が相次いで発売されました。それぞれはコンセプトが違いますが、共通するのが1st IFが70MHz、2nd IFはいきなり455kHzと以前のFT850のようなシンプルな構成になっていることでしょうか。2nd IFを9MHzではなく455kHzにするのはフィルタの切れをよくしようと思うと順当な発想です。(値段は高くなりますが) とはいってもYaesuはメカフィルのようです。折角455なのにスカートの広がりまくったメカフィルとはちょっとかわいそうな気がします。Inradのクリスタルフィルタが入るのであればそちらのほうがいいでしょう。

そういえばどこぞで業務用受信機NRD-371のスペックを見ました。構成は1st IFが70MHz、2nd IFは455kHzと同じなのですが、455からはDSPで処理なんだそうです。

 

2003/02/16

寒さと忙しさにかまけて更新が大幅に遅れています。

年明けてからcondxが悪いのと寒いのと(シャックは地下室で暖房がない)で75mもあまり聞いておりません。JAが聞こえたのも数度だけです。40mくらいだとまだまだ大丈夫なようですが。こうしてみると11月ごろが一番condxがよくてだんだん悪くなっているように思われます。

このページのネタも実はたくさんあるのですが準備を怠っているので公表に至っておりません。現在までに準備可能なネタをとりあえずリストにしておきます。

  • FT1000MPに2kHzSSBフィルタ(2本)入れました。またフィルタ特性を見てみたいと思います。
  • FT1000MP-IC2KLのバンド制御の回路を作ったのでお披露目したいと思っています。
  • ヘッドフォンを買いました。日本ではあまり見ないゼンハウザーのもの。
  • IC706MkIIのトークパワーが足らない件、他の解決法があるようです。  ->2003/6/25, 2004/1/31
  • 75mのバーチカルを6m足して15m高にしました。

あと、職場でポケットPC(iPAQH3950)を買ったのでそれで遊んでいます。それについては別のページで。日本語化には苦労しましたし、快適に遊ぶためにソフトも書きました。

 

2002/12/27

80mをほぼ毎夕聞いているのでこちらを更新する時間が取れていません。

80mのアンテナはあまりに飛ばないので垂直部を6m足して15mとしました。多少は飛ぶようになったような気がします。その様子については後日紹介します。今日は別のtipsを。

Icomの無線機は昔からマイクの中にアンプを組み込んでいた物が多く、普通のマイクを繋ぐとゲイン不足勝ちですが706も例外ではないようです。私も試しにHeil HC-5を繋いでみたのですがマイクゲインを最大の10にしてようやくちゃんと変調が掛かるようで、ちゃんとモニターしていませんがこれでも変調が浅いのではないかと思います。で、内部のマイクアンプのゲインを上げてやればいいわけで(昔740では改造しました)、調べてみたらIcom AmericaのWebにでていました。

Low mic gain.
Cure: Install field modification on main unit: Change value of R236 resistor from 27 k, to 68k-82 k. The higher the resistor value, the greater increase in mic gain.

とのことで抵抗を1つ交換するだけのようです。回路図で言えば(706MkIIの回路図です)、ちょっと見難いですが赤色の部分です。(ファイルに保存してから別のビューワで見ると見やすいと思います)

ということなので早速あけて見ました。回路図と実物を見比べながらIC22を探していきます。どうやら上部の基板のうらっかわのようです。

当該ICを発見、

ピンを数えていくとどうやらこの抵抗のようです。指し示しているのは0.5mmのシャープペンシルの先です。

これはがして別の抵抗はんだ付けするんでしょ? 怖気づいてそのまま蓋を閉めてしまいました。

勇敢にも挑戦された方がありましたらお知らせください(笑)

 

2002/11/20

相変わらず80m SSBのみを聞いております。ラジアルは3本から8本に増やしたのですが、condxの波による差が大きいので果たして効き目があるのかどうかは不明です。とはいえcondxに助けられ三浦さんとも59+でQSO出来ましたし、VKとは楽勝で出来ました。当面WAC+AJDくらいを目標にしようかと思います。

今までMPのありがたさを感じなかったのですが80mをやって初めてありがたさを噛み締めております。さすがEU、DXが出るとすぐにビートを掛ける御人が居られるのですが、DSPのオートノッチは重宝します。80mですからノイズレベルは高いのですがDSPのNRでかなり了解度が上がります。復調をアナログからDSPに替えるだけで高音成分が減ります。BPFも効果ありあり、80mにはDSP様様です。

で、聞こえるのは聞こえるんですが飛ばないんですよねえ。うちのインフレBird 43では750-800Wは出てるんですけどね。(230Vのお陰ですね)

 

2002/11/13

先日来、80m SSBをほぼ毎日聞いております。JA向けの時間にはEUのパイロット(になるような)局が毎日出ておりそれらとJAとのQSOを聞き、呼べるとき(聞こえていてなおかつ呼ばせてもらえるとき)にはJAを呼んだりしております。何とかJAの西の端っこのほうまでは届いたようで数局のJAとはQSO出来ました。でもJA3CZY三浦さんの所までは届いておりませんでした:-<

EUの局とJAとのやり取りを聞いていますが、緯度の違いのせいなのか、結構ビッグガンと張り合えるくらい聞こえています。(自信過剰??) ビッグガンが四苦八苦しながらQSOしている相手のJAがソリッドコピーだったりすると嬉しくなります。送りはまだまだで、JA5AQCはよく聞こえていたのにこちらからは殆ど届いていない様子でした。ラジアルをもう少し増やせば少しはよくなるかと思っているのですが、今年は雨が多く(週末も雨でした)なかなか作業が出来ません。

 

2002/11/3

ご無沙汰しました。というのが10月にうっかりメールに付いていたウイルスに感染してしまい、駆除とシステム再構成に2週間以上掛かってしまいました。データはそのまま使えたのでよかったですが仕事が忙しかったこともあり大変な労力でした。

さて我が家の裏庭がそれなりに広いのに使われもせず手入れもされず(笑)もったいないので75/80mの逆Lをあげてみました。手元にある9m長のグラスファイバーの釣りざお(アンテナ用に作られたものです)とありあわせのワイヤーで作りました。ラジアルは3本、裏庭にある物干しに釣りざおを2m高に固定できるようにしてラジアルを東、北、西方向に展開しました。とはいってもまっすぐ張れたのは奥行き方向の北のラジアルだけで、後は庭の生垣に突き当たったところで北方向に折り返しました。

エレメントの長さは適当、3V8に持っていった80mのダイポールにあわせてみて同じ長さで切りました。同調点(SWR最低)は3.75MHzくらいにあり思ったとおりのところです。SWRは最低で1.8くらいありますがラジアルの本数が少ないのも影響しているのだと思います。これは追々対応を考えてみたいと思います。

またエレメントの先端の高さが2mちょっとで水平部(水平になってない)の高さがないのでこれももう少しどうにかしたいと思います。

さて最後に今回の失敗談を(また失敗かい)。釣りざおを建ててエレメントを展開している最中に釣りざおを1本真中で折ってしまいました。エレメントのワイヤーは釣りざおの継ぎ目近辺で(だけ)テープで固定していったのですが、エレメントをひっぱると継ぎ目のところに横方向に力が加わってしまったような気がします。今回は特にエレメントに2mmIV線(相当)を使ったので重さも影響したようです。エレメントの固定の個所を増やしてエレメントをなるべく釣りざおに常に沿うようにすればエレメントを引っ張っても竿のしなり方向に力がかかり大丈夫だと思います。釣りざおアンテナをお使いの方はお気をつけください。

さてさて飛びのほうはどんなものでしょうか。

 

2002/10/3

先週末はWW RTTYでした。4U1VICから出ようと思っていたのですが、事情で自宅待機を強いられ、急遽自宅から出ることにしました。このノートPCにMMTTYをインストールし、MPにAF in/outをつなぐだけ、AFSKでスタンバイはVOXという超お手軽。いろんなところにレベルあわせの回路の作り方が書いてありますが、AFゲイン、マイクゲインにPC側のレベル調整をすれば何もなしで実用になります。うちの場合、マイクにはHeilヘッドセットのケーブルを使っているのでin/outどちらもミニジャックのケーブルだけでつなぐことが出来ます。7,14では回り込んだみたいなのでマイクのラインにカットコアを入れました。

MPはモードに関係なくIFフィルタを切り替えられるので助かります。しかもMMTTYでパスバンドの状態も見れるので、LSBで500HzのフィルタにしてIF shiftとWidthで300Hz前後のパスバンドをうまく作ってやることが出来ます。

と、簡単な割に至れり尽せり、すべて順調だったWW RTTYですが、400QSO程を楽しんだ最後の最後に失敗してしまいました。ログのファイルを全部失ってしまったのです。どうやらMMTTYは最初にログファイルをオープンして追加編集をし、プログラム終了時にファイルをクローズするようです。実はMMTTYを起動したままPCを放置していてPCがスタンバイ状態になったのですが、スタンバイからの復帰に失敗してしまい、何も考えず電源断・再投入してしまいました。ものの見事にファイルは跡形もなく消えていました。CTなどのログソフトのようにログ書き込みごとにバックアップをとったりはしないようです。あいたたた。お使いの方は(特にDXpeditionなどで)お気をつけください。DXpeditionでログが消えると泣くに泣けなくなります。

 

2002/9/23

 Inradから買って最後まで残しておいたFT1000MPキークリックに対する改造を行いました。

最初にお断りしておきますが、改造自身はR+Cを一箇所、Cを一箇所追加するだけの回路的には簡単なものですが、作業的には泣きが入りそうなくらい大変なレベルのものです。MPと心中する覚悟のない方は止めておいたほうがいいと思います。

R+Cを追加するのはIFユニット。これは以前にもAGC modなどでいじったことのあるボードです。詳細は割愛しますが、ひっくり返して

こんな風にCRをつけます。パターンが細かいので老眼が入ってくると虫眼鏡があるといいかもしれません。明るい明かりが必要です。

 

さてもうひとつのCはRFユニットにつけます。実はこのボード、ファイナルユニットの下にあるんですねえ。

まずねじをはずしてファイナルユニットをひだりっかわによけます。

これだけで筐体のかなりの部分をどけてしまいますのでゆがんでしまうみたいですねえ.(あとで戻すときねじが簡単に入らず大変でした。下に見えているガラスエポキシのボードがRFユニットです。こいつのねじをはずして、後ろに出ているジャックを(前にずらして)穴からはずして左側に立てかけます。

これで裏(半田)面が出てきました。出すだけならこれで終わりなんですがねえ。こいつに半田付けするんですよ、この状態で。半田付けするのは右側やや上。で、

こんな感じ。中央に見える表面実装のTrにくっついている黄色いCが追加分です。はじめて表面実装の部品に半田付けしましたが半田ののる部分が小さいので半田ごてでCをくっつけるのは至難の業です。予め半田を盛ってくっつけるわけですがなかなか大変な技です。あんまり時間を掛けてTrをお釈迦にしたんじゃ元も子もないし。なかなか神経を使いました。

 

でその苦労の甲斐があったかということになるわけですが…

 

事前にMPをダミーにつないでCWで短点の連続(約35wpm)を100W送信して、漏れる電波をIC706(CWモード500Hzフィルタ)で聞いてみました。かなり硬い音で、約1.34kHz幅のご本尊の信号の下約0.8kHz、上約1.3kHzにSは振らないながらもカツカツとキークリック音が聞こえます。成る程、実害はそれほどではないかもしれないけれど聞いて分かるくらいのキークリックです。

この改造では符号の立ち上がりを2.4ms→4.0ms立下りを1.0ms→2.2msになまらせることになるそうです。

改造後に同じように符号を聞いてみると信号の上下に聞こえていた耳障りなクリックは綺麗になくなっていました。またご本尊の信号自身もちょっと角が丸くなって耳障りでなくなったようです

耳で聞いて分かる位改善されるとは思っても見ませんでした。

尚、キークリックmodについてはW8JIのWebに詳しく出ています。興味のある方はご参照ください。

 

ところで今回IFユニットをじっくり眺めてみたのですが結構ジャンパーが飛んでますね。うちのMPは比較的後期モデル(2000年製)なので細かな改良が施されているのだと良心的に解釈することにします。

 

2002/9/20

4U1VIC(会社)でパケットクラスタとのリンクにIC706mkIIを2mで使っているのですが、この機械2mで10W(もっとも使用時には1Wに落としている)しか出ないのに3Aの電源では動かないんですねえ. てっきり動くと思って会社の3Aの電源につないだら、電源ON時の突入(?)で電源が落ちてしまい使えないんです。2m 1Wのパケットのリンクのために20Aの電源が必要とは… そういえば受信時の消費電力がでかいということがどこかに書かれていたように思いますが、ICOMさん、無駄な電力使わないように、2m10Wのときは3A電源で動くように作ってください、お願いします。

 

2002/9/6

 

JRL2000Fは買うには買いましたが日本滞在中に間に合わず折角買ったのにウイーンに持って帰れませんでした。その代わりといってはなんですが、以前使っていて日本に放置していたIC-2KLとIC-AT500を持って帰ってきました。(というか船便で送った) 

500Wしか出ませんがらくちんムセンは実現できます。8月にようやく到着したので電源の結線を変更、使えるようにしました。この2台、どちらかでバンドを切り替えるともう一台のほうも自動でバンド切り替えできるのかと思って(期待して)いたのですが、考えが甘かったようでどちらもスレーブ、Icomの無線機しかマスターにはなれないようでした。

仕方がないのでYaesuのバンドデータでコーダとIcomのバンドデータエンコーダを作ってMPから2KLのバンド切り替え可能にしようと思います。大した工作ではありませんが部品を入手、完成の暁にはここでお披露目いたします。

バンド切り替えが自動ではないとはいえアンプのチューンを取る必要がありませんから、適当にムセンするにはらくちんです。ついつい常時amp onにしてしまいます。これで自動バンド切り替えも出来るようになれば500Wトランシーバ状態です。

因みに現在机の上はYaesu FT1000MP+ Icom IC-2KL/AT500 + Trio SP-70(スピーカ)という混編成です。