DXpeditionのすすめ 周辺機器 (last update 2007/3/10)

コンピュータ周り (2007/3記述)
最近のDXpeditionでは、コンピュータの使用は不可欠となりました。ログはコンピュータでつけるのは普通、コンピュータログであればCWもコンピュータが打ってくれるし、RTTYやSSTVまでもコンピュータ1台で特別な装置なしにできるようになりました。
無線機とコンピュータのインターフェースに関しては雑誌やいろんなところに記事がありますし、市販の機材もあり一手間要りそうですが、私の経験ではそれほどのものではなく、非常にシンプルに安定して動作するシステムが作れます。

サウンドカード ←→無線機 (FSK受信 AFSK SSTV送受信)
巷の記事を見ているとインピーダンス変換のトランスだとかレベル調整のボリュームだとか入ってますが、私の経験では直に入力して問題ありません。私の場合、無線機のアクセサリ端子のコネクタのオーディオ出力、入力のピンにミニプラク(メス)をつけておいて、そこからPCのサウンドカード入出力に市販のミニジャックのケーブルでつないでいます。レベル調整はPCのサウンドカードのレベル調整で行います。MMTTY、MMSSTVの場合多少の過大入力であってもちゃんと動作するみたいです。

CWキーイング
CWキーイングといえばDOSの時代は(例えばCT等)LPTポートで打つのが一般的でした。ところがWindowsも2000やXPになり、PCにLPTポートがなくなり、ソフトがLPTポートを直接操作できなくなり、LPTポートでCWを打つのは至難のわざとなってきました。
一方市販の機器ではUSB経由のデバイスでCWを打つことができるようになりました。中にはUSB経由のCWキーヤにパドルがつなげるものもあります。しかしUSB接続の機器にはドライバ(ソフトウエア)が必要で、新たなドライバは新たな問題の可能性を持ち込んでくれます。(実際microKeyerで発生した) というわけで、個人的な好みではありますが、USB接続のデバイスは使いたくありません。
そこでお勧めするのがCOMポートによるCWキーイング。ロギングソフトは大抵LPTの他にCOMポートでもCWキーイングができます。LPTはソフトから直接操作できなくてもCOMポートは可能です。LPTと同様、COMポートも簡単なアダプタ(トランジスタ1、抵抗1)でCWキーイング可能です。
最近のノートPCでは本体にCOMポートを持っていないものが多いですが、USB-COMアダプタではまず(タイミングが重要な)CWキーイングはできません。PCMCIAポートがあるPCならばPCMCIA接続のCOMポートカードを購入されるのをお勧めします。USB接続の機器より安定しており、値段もUSB接続のキーヤ程度以下で汎用性もあります。できれば2ポートか4ポートのものにすれば他の用途にも使えます。

FSKキーイング
FSKキーイングもCWと同様タイミングが重要で、USB接続の機器ではトラブルの元です。CW同様COMポート、それも本体内蔵のポートかPCMCIAカード経由をお勧めします。USB-COMアダプタはそのままでは動きません。(MMTTYには対応するためのオプションがあります)

無線機コントロール
最近の無線機はシリアル通信で制御でき、多くのロギングソフトで周波数の読み取りや様々な制御ができます。これは普通のRS232C経由のデータ通信なのでUSB-COMアダプタを含めた大抵のCOMポート経由で問題なく動作可能です。9600や19200くらいまでの通信速度であれば安定して動作します。このくらいの速度で実用上問題ありません。

 

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