リグとリニア関連 Rig & Linea

FTDX10 from '21 Jul

IC-7610 from '19 Jum

IC-7300 from '16 Jun

FLEX-1500 from '15 Sep

Yaesu MarkV FT1000MP (Inrad フィルター追加)

Kenwood TS-690S(混変調対策改造)

Heathkit SB-220(HARBACK社の改造パーツ組み込み)
Heathkit SB-220(HARBACK社の改造パーツVol2)
Heathkit SB-220 プリセットチューン '15
Heathkit SB-220 メンテナンス+ '15 Oct
Heathkit SB-220 修理記録 '15 Oct



(GOOD POINT)
これから探す

(POOR POINT)
最近のモニターはDVI-D よりも HDMIの入力ポートの方が多数派。FTDX10にはDVI-Dしかないので、DVI-D→HDMI変換ケーブルの登場となります。 ところが、これでリグの基板を壊している人が結構いるとFBのユーザーズグループでホットな話題になってました。
Yaesu UKの youtube では変換ケーブルで映ってますが、かなり特定のケーブルでないとダメらしい。
理由はHDMIの端子から電圧が出ていて、これをリグのDVI-Dの端子に入る前にカットしないと、基板が壊れるとのこと。よって、そういうケーブルが必要で、安全策は、DVI-Dで接続できるモニターを使うことのようです。
PRESETでFT8をやろうとすると、DTR,RTSが反転して他のソフトで動かなくなります。DATA-Uで使うための設定は以下の通り。








このCAT RTS OFFを設定しないと、CAT通信ができない。どうでもいい設定だと思っていた。




IC-7610


IC-7610を買うならば、IC-7300を2台買った方が良いとか言われる中、使ってみないことにはわかりません。

(GOOD POINT)
デジタルI/Q出力を使うことで、Skimmer用に分岐しても信号強度が落ちることがない。
デュアルウォッチができる。
RTTYではDECODE とバンドスコープが同時に見れる。(7300比)
リニア用のリレーがリードタイプから、リードタイプかMOS-FETかの選択ができるようになった。
フィルターがボタンになったなった。
ATTのが段階的に調整できる。
APFによるCWはとても聞きやすい。

(POOR POINT)
ACCのDINコネクタが付属しない(7300比)かつ、DINコネクタは8PINか7PIN(7300は15P)
AFがやたら軽い。
RITが追加されたが、こちらはやたら重い。
RITのスイッチは、指を横にしないと押せない。
マウスポインタはウォーターフォール画面にしないとポインタ出ない。
フィルターの切れは、個人的ににはFLEX-1500の方が好き。恐らく、7300と同じで、アナログリグ風に若干のスカートを 持たせてフィルターを掛けていると思われ、1500のようにバッサリ切ってくれないため、SSBの受信では1500にまだ分がある。
これはリグの問題ではないが、USB3.0はノイズを出すため2.4GHzマウスのレシーバー離さないと使えなかった。
同じ周波数でデュアウォッチを使うことで異なるアンテナからの受信が可能なのですが、ヘッドフォンでないと左右の分離ができません。 FT8でANT1で受信して、ANT2で送信をしようとしても、ANT1 と ANT2の信号がUSBから出力されます。ICOMに確認しましたが、そういう仕様だそうです。

デジタルI/Qの設定
続く


IC-7300


その驚くバンドモニターの動作速度の速さ。
画面が少々小さいのが気になるが、FLEX-1500で慣れてしまったバンドモニターが入っている送信機としては悪くなさそう。なにより驚く値段の安さ。
さらに驚いたのが、受信性能の比較サイトSherwood EngineeringでもFLEX-1500の上に入ったこと

(GOOD POINT)
自分の聞き比べは、キャリアからどのくらい離れたらそのキャリアの存在が聞こえなくなるか?です。
結果、1位FLEX、2位7300、3位MarkVとなりました。FLEXには敵わなかったものの、ルーフィングフィルター+1.8kHzフィルターのMarkVよりは切れました。時代はデジタルなのかもしれない。
ただ、FLEXの方が上かというと、7300には受信の遅れがありません。多少あるのかもしれませんが、全く分かりません。
バンドモニターの動作速度の速さで、スプリット運用のピックアップされた局を探すのが簡単。返答がくるのが速くなりました。(多少ですが)
USBケーブル1本で、PCとの接続、CWキーイング。みんなやってくれます。試していませんがRTTYも。リグの後ろのケーブルが一気に減りました。でも、USBにノイズ載ると全部駄目になってしまうので対策は怠らず。
DSCWもUSBから音声を取得しているので、AFケーブルも不要。

(POOR POINT)
タッチパネルスクリーンは操作性がとても悪い。Logger32からリグコントロールすることで対応しているものの、逆に本体の操作は忘れそう。 リモートコントロールソフトでもウォーターフォールは見れるようですが、これはそのうち。
スプリットになったときはXFCを押しながらダイヤルを回すのだがここはPCではできない。
デュアルウォッチはできない。


受信端子の追加
FLEX-1500で同じアンテナを使い受信し、送信時にはFLEX-1500を0W送信にして、IC7300から送信するため、切り替えスイッチを自作し、使用していた。
INRADでRX7300というのを出していることを知り、なんだこれならもっと簡単だと思ったことと、回路のわりにいい値段。 ということが引っ掛かり、そのまま使っていた。これを自作するには同軸コネクタの入手が非常に難しく、簡単だけ作れない一品でした。
Facebookでこのコネクタを共同購入できることになり、早速お願いして、作ってみました。
バンドを切り替えても、受信端子への出力は影響がありませんでした。





これがオリジナルの接続


組み込み


本当はBNCコネクタを直接出したかったのだが、この隙間から出すことができずにRCAコネクタで落ち着いた




リチウム電池の交換
IC-7300を購入して2年ほど経ちますが、最近急に頻繁に時計がリセットされます。
ICOMのHPの良くある質問に、「定期的にDC電源を接続することで電池が充電され、時計設定が保持されます。長期間ご使用にならない時は、1カ月ごとを目安に充電してください。充電時間の目安は約2日です。」
とあるのですが、まる48時間電源を入れたままにして充電したのちも、DC電源を落として24時間ほど経つと時計がリセットされてしまいます。正確ではありませんが12時間ぐらいが現在の限度のようです。
以前、1ケ月ぐらいぶりに電源入れたらリセットされていたというのはありますが、こうも頻繁にリセットされては困ってしまいます。
QRZ.COMのフォーラムに同じような現象が報告されており、電池がダメになってしまったのではないかということでした。
幸い、ICOMからパーツで購入シュルことができるらしいので注文しました。

リチウム電池が届いたので交換してみます。中々小さいです。新品の電圧は2.46Vありました。


リグの裏蓋を外せば電池にアクセスできますので、割とここまでは簡単です。


リフローで取り付けてあるので、普通のハンダコテではなかなか取れにくいです。プラス側の小さいタブから外して、浮き上がるようにしてからマイナス側の大きいタブを外しました。マスキングテープは、コテをぶつけてしまうと焦げたりするので保護です。


外した時点で、ここにかかっている電圧を測定すると2.99Vでしたので、充電電圧としては正常です。バッテリーは0.87Vでしたので、バッテリーがだめだと確定しました。 取付完了。わざとずらして付けました。またバッテリーがだめになった時のためです。


IC-7851はボタン電池で交換可能。IC-7610はこの時限爆弾電池を採用。ICOMさん、ここぐらいケチらないで欲しいです。
注意:もしご自分でやられる際は、自己責任にてお願いします。


FLEX-1500


多分、世に出ているほとんどの高級機をテストしたであろうKV5V Bradさん、一押しのリグ


受信性能の比較サイトSherwood Engineeringでも上位につけている。

(GOOD POINT)
MarkV FT-1000MPと自宅で聞き比べて、その性能にびっくり。フィルターの切れが素晴らしく、サイドからのかぶりがバッサリ切れる。 コンテスト中、強力なWの局の狭間のカリブも聞こえる。MkVではいるのは分かるという程度。FLEXで聞いて、MkVで送信したらQSOできた。 クラスタにアップしても、呼ぶJAがほとんどいないのだから、FLEXの性能なのだろうか
デュアルウォッチができる。CW SKIMMERとの連動では、AFのフィルターの前段でSkimmerに出力されるので常に±10kHzは見ることが可能

(POOR POINT)
しかし、弱点はあるもので、まず5WのQRP機なので、1kWリニアを使うにも、中押しのリニアが必要になる。
RF⇒AFの処理時間があるため、送信から受信に切り替わっても最初のほうが聞こえない。特に劇速CW。N7AMDとだけコールバックがきたりする。
送信のモニターができるものの、この時間的ずれによって非常に聞きにくく使えない。
電源を切る順番が大事で、PowerSDRソフトをOFFする前に、本体の電源を切ってしまうと、パソコンをリセットしなければならない。


各種設定
FLEX1500 POWER SDR 2.8.0 by KE9NS


Audio VAC1 (Enable)
Driver MME
Output VB-Audio (ドライバーを別途インストールした仮想の音声ケーブル)
Sample Rate 48000
Direct I/O -> Output to VA, Caliblate I/ (これにしないとSDRのフィルターが利いてしまう)






ANTはIC7300送信時にTXに切り替わるようにするが、各バンドの送信出力は0Wにする



Kenwood TS-690S(混変調対策改造)


始めて買ったHFのリグです。さしたる不満はありませんでしたが、知り合いOMの高級機(IC-780)とは明らかに何かが違うような気がしていました。決して聞き比べた訳ではありません。
'93-8月号のCQ誌にTS-690Sの混変調対策の記事が出ていました。とりあえず必要な投資は、2SK125 2本のみ。秋月の広告にその型番が出ていたので、とりあえず買ってみることにしました。秋月でお金を払っていると後ろから、「おっ。690の改造かい?」と知らない人から声を掛けられました。
雑誌の通り改造するのには、手持ちの半田こてをやすりで削り、先を1mm以下位にする必要がありました。さらにパターンの細かいこと、細かいこと。さて、改造終了。とりあえず、以前と変わらず音は聞こえています。でも、そこに改造前の690がある訳でなし、データーもないので、本当に良くなったんかい??という感じでした。
そこで、知り合いOM宅に持ち込んでみました。OM曰く、「TS940より聞こえる。」('94)
時は流れて2000年。知人がIC-756PROを買ったというので、690と聞き比べだ!とばかりに持ち込んでみました。そこにはなんと690がありました。ここで出合ったが100年目とばかりに、690オリジナルと聞き比べてみます。違う。明らかに違います。誰が聞いても一耳同然(こんな言葉はあるのかは別として)。サイドからの影響が減り、フィルターを追加したかの如くです。 肝心の756PROとの差は、DSPの効果であると思いましたが、サーという高音域のノイズのような音が756PROはしません。ちなみにFT1000MPも高音域のノイズが少なかったような記憶が有ります。690改で、IF SHIFTをちょいとマイナス方向にひねってやればほとんど変わらない(当人比)感じがしました。
これ以上は、私の耳で解析不能です。

リグの裏ふたをはずし、フィルターのある基盤を見た図。交換するFETはこの基盤の裏にあります。


基盤単体にした状態。交換したFETが見えます。うまくFETの方向を合わせないと、基盤面が高くなり、基盤をマウントできなくなります。一応、ワッシャをかませ、高さを稼いでいます。


交換したFET 2SK125。



Yaesu MarkV FT1000MP (Inrad フィルター追加)


ルーフィングフィルタと、CWのトーン改善のマイラーコンデンサーを追加しました。



CWナローフィルター(300Hzコリンズ)とSSBナローフィルター(1.8kHz)を追加しました。一番上のは500Hzのコリンズメカニカルフィルター



Heathkit SB-220


このリニアは、入力電圧が120Vか240Vです。日本で使っている人もいるらしいので、アメリカで買ってきました。
計算上は800Wぐらいは出るのですが、電監の持ってきたBirdのパワーメーターでは、700W弱しか表示しませんでした。しばらくそのまま使っていましたが、SSBで声が割れているなどのレポートをもらい、さてどうしてか?と思っていました。
Wのメーリングリストで尋ねてみたら、「200Vのままだとフィラメント電圧が低く、ドライブ100Wぐらいでオーバードライブと同じような現象になり、SSBでは全く使い物にならないよ。ドライブ50Wぐらいなら良いんだけどね。」と回答をもらいました。
確かに、球が昔の便所の白熱球の様に暗い。そこで、200Vから240Vへの昇圧トランスを入れることにしました。その結果、SSBでの現象は解決しました。重たい思いをして、秋葉原からトランスを持ってきた甲斐があったというものです。

Heathkit社は当の昔に店じまいをしています。保守部品はどうしたものかと思っていたら、アメリカで個人で改造キットを発売している人(HARBACK Corp.)がいることを知りました。※'00.8.15現在、彼は病気のため販売を中止していましが、復活されました!!

替えの平滑コンデンサや、寄生発振防止のキットを取り寄せ、組み込んでみました。効果はTS690のパターンと同じく、入れる前と比べた訳でないので良く分かりません。マニュアルにも多分わからないだろうと書いてありますHi。ハイバンドの出力が若干上がったかな?という程度です。
送受信切り替えのリレーがDC110Vで、リグ中のリニアコントロール用リレーで切りかえるには、ちょっと躊躇していました。ソフトキーというキットを組み込むと、DC約6V、20mAでコントロールできるようになります。これを組み込み、リグの中のリレーでコントロールさせるようにしました。
SB220の改造法として、QST '90/11と'90/12に Rich Measures氏(AG6K)が記事を書いています。

リニアの正面。


リニアを上から見た図。真空管のプレート部につながるチョークコイル(Harback製)。


寄生発振防止のために交換したチョークコイル(Harback製)。真空管の上についています。なおこの真空管はRF PARTSの3-500ZG。中が石灯籠のような妙な形をしています。


交換した平滑コンデンサ(Harback製)。中古の時は、このコンデンサが、半ばパンク状態で液漏れしていました。コンデンサをはずして見ないと、液漏れは分かりません。


メーター校正ボード(Harback製)。最初からついていたツェナーダイオードは取り外し、ボード内のダイオードで電圧落としてます。


リニアを底から見た図。下の白いテープの下に、スロースタートキット(Harback製)があります。真空管のソケット部と、リレー部には、寄生発振防止のコンデンサとダイオードが追加されています。


スロースタートキット(Harback製)のアップ。
スイッチON直後は抵抗をかませ電圧を下げ、約0.5秒後に全電圧が加わります。トランスの突入電流を抑えるためです。キットには、サージ対策のバリスタも入っています。


ソフトキー(Harback製)のアップ。
真空管の足の左下の小さいボードです。


リニアのカバーを取りつけ、底から見た図。リニアの足(Harback製)を交換しました。オリジナルのゴム足だと、だんだんつぶれてペシャンコになってしまう(なっていました)。この部品はHarback氏の妻にも好評と、妙な説明があります。


昇圧トランス 秋葉原のガード下のお店で購入 単巻3KVA



Heathkit SB-220(HARBACK社の改造パーツVol2)


改造キットは問題なく動いてくれていました。しかし、最近SWRの変動が激しくなってきました。そしてとうとう、プレート電流が流れなくなりました。
一目見た感じでは、異常なしです。リレーの接触不良かと、かねてから持っていたHARBACK社の予備のリレーと交換しました。しかし、何にも変わらず。ツェナーダイオードはメーター校正ボードを入れたんだから良いはず。と思っていたら、ツェナー変わりの8本の整流ダイオードの内、2本がパンクしていました。基盤を外し、他のダイオードも調べましたが、ほとんど全滅です。
QSTのAG6Kの記事では、2A以上のダイオードと交換とありましたが、このダイオードは1A物です。容量不足だったのでしょうか。とりあえず、元に戻しました。(つまり校正ボードは外した)

壊れた校正ボードの表側。中央のダイオードが割れているのがわかる。


壊れた校正ボードの裏側。基盤中央が焦げています。



Heathkit SB-220 プリセットチューン '14 Aug


JH2CLVさんのHPにて、こんなのを発見。RC-SERVOによるTL-922のプリセットチューン(Aug 17〜. 2013)

これは面白い。
私も真空管のリニアを使っているものの、バンドチェンジのたびにチューニングが必要なので、コンテストなどでは、バンドチェンジが非常に億劫になり結果シングルバンドエントリーが多かったりする。
このくらいであればPICでどうに制御できるかな。でも、複数のサーボを制御するには各々にPICが必要で、それをマスターPICから制御してとなるのかな?
これはちょっと面倒かな?と思ったら、先人がおられました。たしかにこうすれば問題ない。サーボ8個も必要ないので、5msごとに切り替えて15ms 1サイクルにすることにしよう。

通常ラジコンでサーボを使っている場合には±60度で使っているのだが、これだとアンプのバリコンを回すには不足です。ほとんどのサーボはハード的には±90度まで回せるようで、パルス幅を変えれば対応できそうだが、その幅がわからない。
ネットを見ても、諸般情報があり困ってたら、ここに詳細あった。

フタバのS3003であれば、0.4〜2.3mSのパルス幅で±90度対応可能らしい。詳細は上のサイトをご覧頂くとして、ここで興味深いのは、メカニカルセンターとパルスのセンターは一致しないところ。今回のアンプの制御では全く問題にならないがラジコンでリバースすると、センターずれるな・・と思ったのはこんな理由からだったらしい。

田舎なので部品をどっから調達するのかが一番の問題で、難関はフレキシブルカップリング。


HPに出ていたアサ電子工業のは、調べた限り通販で見つからない。monotaro で同じようなのを発見。一番安いので1個1500円程度。高いのか安いのかわからないが、3個買えば4500円送料は無料になる。

そういえば、中華CNCにもカップリングは使われたの思い出し、aliexpress を検索したら出てきた。 なんと5個で送料込み 約800円。3個でもよかったが、大して変わらないので5個発注。この位の値段で手配できなければ中華CNCが7万ぐらいで売ることは不可能だろう。通常配達まで3週間はかかるので、その間に他の部分を作ることにしよう。
なお、自分のアンプ SB-220のバリコンとバンドスイッチのシャフト径は6.35mmだったのでサーボ側6mmとの異径ジョイントを発注した。

とりあえず、ハード図面を書いてみた。実際に配線する時にアサインは変わるだろうが、まぁこんな感じ。PICのソフトで結構どうにでもなるから、極めて簡単。



テスト基板でソフトの動作確認。0.46msから2.16msまで1μs刻みで制御することにした。先のサーボの情報では2μsがS3003サーボの最低分解能らしいのでちょっと細かすぎる制御かもしれない。 10μs刻みで動かした感じでは、ちょっと動きすぎて、リニアのチューンがうまくとれない感じはあった。



あとはリニアに付けるアクリル板の採寸をして、山本山君に切り出してもらおう。そういえば、中国に頼んだフレキシブルカップリングだが、頼んだ翌日に発送されたらしい。 お盆休み中に届くかもしれないな。

サーボを取り付けるアクリル板の採寸に入る。チューニング用のつまみを取り外し、センター位置を確認するのだが、ここであることに気がついた。 左端のバリコンのシャフトが偏芯している。この動きから察するにシャフト自体が曲がっているらしい。こんな時こそフレキシブルカップリングなのだろうが、オルダムカップリングではないのでそこまで吸収できるのだろうか?曲がったシャフトと元に戻すか、こんなのが必要かも。


悩むな。
中国に発注したフレキシブルカっプリングだが、8/1に発送のメールが届き、なんと今日配達された。しかも、書留郵便で届いた。
国際郵便の場合は、相手先国内は相手先の郵便システムで無料で行うことと決まっていたような記憶があるが、日本国内の書留手数料以下の郵便代しか出していないのに、書留で配達させられる郵便局員の方には感謝せずにはいられない。
さて、間違いなくフレキシブルなのだが、バリコンのシャフトの捩れを吸収するほどにはフレキシブルではなさそうだ。シャフトを直さねばならない。
中を開けて、シャフトをグイと押したら、カクッという嫌な手ごたえ手ともになぜかセンターに来た。折れたのか、どこかずれてたところから元に戻ったのかは定かでないが、後者だろうと前向きに考える。
穴径はかなりの精度ようだ。リニアのシャフト側が微妙に太い感じ。リューターで削って、無事収まった。



5個注文して、5個届く。まぁ当たり前なのだが、シャフトを固定するM4x6のセットネジが入っていないのがある。個別にジップロックで包んでいるんだから落下したとは思えず、意識的「コストダウン」されたものにあたったようだ。

そういえば、Harback製メーター基板のダイオードが昔々燃えてしまい、オリジナルに戻したもんだと思っていたら、修理したのを戻していたらしい。




'15 オリジナルのメーター基板は、3連の4.7MΩの抵抗の真ん中が断線していたので、Harback製メーター基板に戻していたことが判明。

制御部分完成。


PICは16F886を使用。テスト基板は16F887用なのでピンの設定だけプログラムで変えればいいから移植は簡単。ポートBの内部プルアップがかかっていない?と思ったら、設定が負論理で反対でした。
さて、作る上で何か不足してたら一緒に注文しちゃえと思っていたのに、結局不足分は何もなかった。リグからバンドデーターを取り出すコネクタを頼まねば。
ネットでたまたま発見。JH4NMT松田氏の書きかけの記事のようだが、重要情報。
FT1000MPのBAND DATAのコネクタは見た目が8ピンだけど異なるタイプらしい。でも、こんな情報はマニュアルにも、TECHNICAL OVERVIEWにもどこにも書いてないぞ。

リグのコネクタ(図面と比較のため逆さまになってます)


共立エレショップより


そっくりだが、切り欠きの両サイドのピンの幅が違う。共立に在庫があるようなのでここに注文することにしよう。
DINコネクタの4ピンが必要で、5ピンから1本ピンを外せば入ると思いきや、微妙に角度が違い注文しなおし。とか、DINコネクタの微妙の違いには泣かされている。
フレキシブルカップリングのネジの位置が端から離れているのでサーボへのネジの掛かりがかなりぎりぎり。クランプタイプだったら良かったのかもしれないが、 サーボホーンの部分が6mmより明らかに小さいのでクランプしきれなかった可能性もあるので次のときに考えよう。

全長25.2mm→24.5mmに削り込んだ。


これくらいしか変わらないが、大分違う気がする。カップリングがサーボで空回りしない程度に締めこむとサーボホーンを取り付けるギザギザの部分がつぶれてしまう。ここは致し方ない。クランプタイプだったら。。。。まぁ万遍なく山がつぶれるだろう。

今回のサーボは秋月で昔買った MiniS RB995 とフタバのS9404。明らかに精度も安定度も違う。さすがフタバのはラジコン用である。バンドスイッチを回すのは割りと大雑把でも構わないからRB995をそちらにまわすことにしよう。


最後のパーツが山本山君から届き、早速取り付けた。5mmのアクリル板をきれいに切ってくれた。



こう言っては何だが、自分が書いた図面にしては珍しく、手直しなく取り付いた。本来であれば、バンドスイッチまでサーボで回すのだが、きっちりバンドスイッチが入ったところで止まらないと接触不良でスイッチを溶かしかねないし、これくらいは簡単なので手で回すことにした。
また、回転によるバックラッシュ補正のために、希望の位置より、ちょっとずらしたところへ移動してから、本来の位置へ動くようにした。さて、細々とチューニング値を設定していかねばならぬ。

バンドの位置を各バンドごと拾っていき、データーを設定。
さて、運用開始!と思ったのだが、どうにもうまくいかない。SB-220のTUNEバリコンの回転が硬く、手で回すには問題ないが、サーボではトルク不足のようで、フレキシブルカップリングのスプリング部分からの反力をずっとサーボで受け続ける結果となり、サーボが異常に熱くなってしまった。
一時はLOADバリコンのみのサーボ制御としたのだが、結局両方使えるように細工した。サーボは制御信号が入らないと、+と-が加わっていても電源が切れているのと同じ状態となり手でも回せる。これを利用して、ターゲットまで移動した(正確にはちょっとだけ足らない)後に、サーボの制御信号を切ることにした。
これで発熱とはおさらばとなったし、ずっとサーボがジジジジと言わなくなったのが精神衛生上とても良い。
ともあれ、このアイデアを公開してくださった JH2CLV OMには感謝。


Heathkit SB-220 メンテナンス+ '15 Oct


KV5V Bradさんが詳細なSB-220のメンテナンスの記事を書いていました。
色々話を聞いて、手を加えることを決断。ただ、そっくり同じような仕様にするにはトランスの交換は必要だし、非常に入手困難なケーブルなどがあるため、できる範囲でリファインすることにしました。

メーターランプをランプからLEDに交換

Before


After


グリッドのべたアースと、RG-58ケーブルをRG-316へ交換

Before


After


高圧トランスからのケーブルの交換。

Before
電流は低いからとはいえ、0.5mmほどの単線でいいのだろうか?


After
14AWGシリコンケーブルに交換。メーター裏に真空管がフラッシュしたとき用の保護ダイオード(4A)を追加




入力回路のチョークコイルをいじれば、インピーダンスの調整も可能らしいが、接着剤で貼ってあるようだし、この六角穴をどうすればよいのかわからないのでそのままとした。


普段、アンテナをリグから切り離すのに、リニアの後ろのアンテナケーブルを外すのが理想だが、幾分面倒なのでIN側をBNCコネクタに交換し、ここで切り離すことにした。多少インピーダンス整合にも役立つか。 このALCであるが、100Wリグならつながなくとも平気らしく、Bradさんの改造ではALCごと取り去っていた。しかし、MkVは200Wリグで、間違えるとやばいのでつないでいる。


記事とは別に、フィラメント電圧についても情報があり、3-500Zは5±0.25Vが定格で、入力を240Vにすると超えてしまい、管の寿命が短くなるとのこと。実際は4.8Vくらいあれば十分なので電圧を確認するようにと。 ステップアップトランスを使っていて、入力240Vでは5.28Vあった。タップを1段下に切り替えて、228V入力にしたところ、5.03Vとなった。これに伴いプレート電圧も下がるのだが、リニアのメーターの 読みで、CW 2400→2200V、SSB 3000→2800Vになったが、出力にはあまり影響は出て居なさそう。できれば、それぞれのトランスに加わる電圧を別にしたいのだが。


Heathkit SB-220 修理記録'15 Oct


デジタルパワーメーターを入手したのでアンプの出力をみるために、予備のしばらく使っていない3-500Zに入れてみることにした。これが苦労の始まりだったりするのだが。
球を入れ替えてパワーON。ここまでは問題ない。が、ふと球をパンチングの隙間から見ると、片方の球からなにやら青白い光がでている。あわててスイッチを切る。
以前使えていた球なので何でだろう?再びパワーON。ドライブを50Wぐらいにして送信したら、球が急に暗くなった。PTTを離しても変わらず、あわててスイッチを切る。
全く心当たりなく、再びパワーON。今度はPTTを踏んだだけで、リニアから「ブ〜ン」というか、「ビビビビ」というような振動音がしたのであわててスイッチを切る。
再度確認のため、パワースイッチをONにしてもうんともすんとも言わなくなった。

コンテスト前に余計なことやってしまったかと後悔。修理に取り掛かることにする。以降球は抜いた状態。
まず、目視で見る分にはなにも悪い部分は見つからず。においをかいでみても特に焦げたような臭いはない。まずスイッチが入らないのが問題なので、スイッチ関連をチェックするが異常なし。 電源電圧を240V仕様のまま、100Vを入れてONしてみることする。すると、ソフトスタートのリレーがONせず。ソフトスタート用の抵抗を触ると非常に熱い。 よく考えれば、ソフトスタートはフィラメントトランスの5Vを使ってリレーをONしているんだから、入力が半分になったらリレー電圧も半分になるのでONしないのであろう。 とはいえ、240V入力でもONしなかったのだから、抵抗のところにバイパスのリードをつける。リニアのタップも120V仕様に変更。


まぁ、気分的な問題かもしれないが、100V入力でチェックするのと、200V入力でチェックするのとでは、心の余裕が全然違う。
再びパワーON。相変わらず激しい振動音がするのですぐに切る。どこから出ているのかわからないのが問題。一番可能性がありそうな空冷ファンを回路から外すが、変わりなし。
打つ手なく、ネットを徘徊してみるが有力情報はあまりなかったが、どうもしばらく使っていなかった球はエージングが必要だったのではないかという情報は得た。さらにTL922でフィラメント電圧だけを下げる方法があったので、これも試してみたい。とはいえ元に戻さねばいけない。
とりあえず、トランス内のショートを疑うこととして、キャパシタブロックにつながっている線をセンターだけ残して外した。これでパワーONしたら振動音が消えた。ということはトランスはOKなのだろうが3000V測るテスターがない。
キャパシタブロックの片側だけをつないで見る。これもOK。反対側をつないだら振動音再発。どうやらトランスから発生していた音のよう。OKだった側を外して、だめだったほうとセンターだけの状態にしても振動音は出るから、こっち側の回路が怪しい。
メーター基板のバイアス用の8連ダイオード。これに交換したときの電気知識が怪しいのだが、VF値が1N4005と同じなのだろうか?という疑問がわく。なんのデータもないのでパーツ名すらよくわからない。ただ耐電流3Aという記憶しかない。 振動音の発生する側のブロックにつながっているので、一応疑う。テスターで見る限り、壊れていないが、8連の途中で切り離しパワーON。振動音発生。
また、本来1MΩx14本=14MΩのところが10MΩしかない。プレートのHV測定の分圧回路なのでこれは気にしない。抵抗が少ないんだから、本来より高いHVを表示している気がする。
キャパシタブロックの各コンデンサの抵抗を測ると、だめな側はなぜか0Ω。ブリーダー抵抗100kΩがあるのだから、コンデンサが破損?ボードを外して測定すると、ここのダイオード4本がショートモードで破損していることが判明。 もともとついていたのは1N4005なのだが、手持ちがないので1N4007を入れておく。


結果、振動音は消え、プレート電圧も正常に表示するようになった。またソフトスタートのバイパスのリードを外しても正常となった。

前回のメンテナンスでフィラメント電圧を下げたのだが、フィラメントトランスとチョークコイルの間に細いケーブルを入れて抵抗とし、フィラメント電圧のみ下げるという方法がTL922の改造の中でAG6Kが紹介していた。 ちなみにW8JIはこの方法は推奨していない。ともあれ、40cm 18AWG テフロン線をついかして、フィラメント電圧を下げることにした。
白い線がそれ。


この過程で気がついたのだが、前回測定したフィラメント電圧は、真空管を入れていない無負荷の状態で、本来はもっと低いようだ。W8JIが測定方法を紹介している。 SB-220は天地逆さまにして、そこに真空管を挿すという技?を使えば割と安全に測定することができた。


その結果、242V入力時、チョークコイルの手前で4.73V、真空管の根元で4.54Vとなったので、入力を上げ250V入力にしてチョークコイルの手前で4.94V、真空管の根元で4.74Vとほぼ狙い通りの数値となった。 プレート電圧も、CW 2400→2500V、SSB 3000→3100Vとなった。で、結果はこの通り。


なお、原因となったこの球だが、エージングさえすればちゃんと使えるよとの情報があったので、1時間ほどエージングしたところ、使えるようになりました。 使用する間隔が短くとも、3分ほどは待ったほうがよいのかもしれない。W8JIの記事によれば、時々フルパワーでオペレートしてあげたほうが良いらしい。
プレート電圧3100V 入力70W 14MHzで測定。'18 Jun