アクセサリ関連 Accessories

N1201A (PS100)(アンテナアナライザー)'19 Dec
LP-100A(デジタル SWR/パワー計)'17 Oct
MFJ-267調整(パワー計付ダミーロード)'18 Oct
Ameritron RCS-4(アンテナ切り替え器)自動切換え'18 Aug
Ameritron RCS-4(アンテナ切り替え器)'16 Dec
MFJ-828(3kw デジタル SWR/パワー計)'16 Sep
MFJ-998(1.5kw オートアンテナチューナー)'16 Jul
アンテナESD対策 '16 May
MFJ-250X修理記録(ダミーロード)'16 May
MFJ-259B修理記録(アンテナアナライザー)'16 Jun
ミニパドル
デジタル ボイス レコーダー '15
MFJ-1026(ノイズキャンセラー)'20 Aug
MFJ-989C(3kw アンテナチューナー)
MFJ-1278(TNC)
Baycom-TNC (自作で5千円位'93)


N1201A (PS100)(アンテナアナライザー)


2.1GHzの携帯電話のアンテナの測定に必要になり購入。137〜2400MHzまで測定できます。HFと50MHzがないのが残念
N1201Aとして売っているところと、PS100として売ってるところがあります。なぜか微妙に値段も違います。中国から贈られてきたときは本体と充電用のUSBケーブル1本
電源の入れ方がまずわからず、ネットで調べて発見。ONするときは、CTRL+電源マークを長押しして、離すと電源がONします。OFFするには電源マークを長押しして、離すとOFFします。どうもこれは好きにはなれません
MFJ-259と重なる145MHzのアンテナを測定したら、同じような値がでましたので、どっちも多分ちゃんと測定できているようです。
これはPS100です。こっちのほうが安かった


中はこんな感じです。基板のバージョンは2018年版


電源はLipo 3800mA。過充電・過放電は厳禁なので、50%ぐらいで保管です。



LP-100A(デジタル SWR/パワー計)


リニアアンプを使っていて、万一エレメントが突然断線して、SWRが上がったらと思うと保護回路が欲しくなってきます。MFJ-828もその目的で入れていましたが、行きつくところは 有名どころというか、正確なものという風になってしまいます。 これが良いのは、正確さだけでなく、瞬間パワーも、ピークパワーも計測可能といういうところです。あとは許容SWR値を設定しておけば、それを超えればリニアを強制スタンバイにすることができます。
また、フリーソフトを使って、CATコントロールしたリグから電波を出して、そのSWR値をマッピングするということが可能です。あんまりSWRが悪いアンテナは測定するとリグには悪そうです

海外で購入した場合、現地で動作確認できるとと安心して持って帰ってこれます



MFJ-267調整(パワー計付ダミーロード)


真空管アンプを使うのであれば、これはものすごく便利。スイッチでダミーとアンテナを切り替えられるので、ダミーでチューンしてアンテナに切り替えられます。
パワー計としては、アナログですのでそれなり。デジタルパワー計だと、SWR Hiになったらリニアを止めるということが可能ですが、それがないのが惜しい。
ダミーロードとしてはMFJ-264と同じものが入っていますので、いいと思います。

パワー計にLOWとHIGHがあり、LOWが合っていることは確認していましたが、どうもHIGH側がずれているようで、これの調整を行いました。MFJのHPに調整方法がありました。
中を開けて、調整用のボリュームを確認します


この基板のボリュームの番号と説明書の番号がすでに違います。MFJではよくあることなので驚きません。左上から時計回りに R-HIGH R103, R-LOW R119, F-LOW R120, F-HIGH R110でした。



ボリュームにアクセスの穴が開いていたので、カバーは外さなくとも結局はOKです。場所がわかっていればなので、最初は外しました。なお、ケースを止めているネジは、1本だけ短いのが使われていますので、注意が必要です。


以下の手順はMFJの情報を実際の番号に合わせて直しています。
下記の順番につなぎます。校正用のパワー計とダミーロードが必要です。FWDの校正はMFJ-267本体のダミーロードで行えますが、REFの校正には200Wまで耐えられる別のダミーロードが必要です。
Exciter - Amplifier - Wattmeter - MFJ-267 - Dummy Load

1. Remove cover from mfj-267.(カバーは外さなくてOKです、)
2. Set switch on back of mfj-267 to antenna position.
3. Set high/low power switch to Low (out).
4. Set output to 100 Watts on bird meter.
5. Adjust R120(F-LOW) so that mfj-267 reads 100 Watts.
6. Set high/low power switch to High (in).
7. Set output to 500 Watts on bird meter.
8. Adjust R110(F-HIGH) so that meter on the mfj-267 reads 50 Watts. When in the high power position, all readings on the meter scales are multiplied by 10 so this is actually 500 Watts.
9. Unkey transmitter.
10. Reverse the coax connections on the 267, by connecting the line from the wattmeter to the antenna connection, and the line from the dummy load to the input connection.
11. Set the high/low power switch to High (in).
12. Set output power to 200 Watts on the bird meter.
13. Adjust R103(R-HIGH) so that the reflected meter on the 267 reads 20 Watts. When in the high power position, all readings on the meter scales are multiplied by 10, so this is actually 200 Watts.
14. Unkey transmitter.
15. Set high/low power switch to Low (out).
16. Set output power to 20 Watts.
17. Adjust R119(R-LOW) so that the reflected meter on the 267 reads 20 Watts.
18. Unkey transmitter.
19. Return all gear to normal operating conditions.

多分出荷時には、100WでHIGHとLOWの校正をしていたのだと思われます。LOWはほぼ合っていて、HIGHも100Wであればあってました。そっから先が20%以上のずれでしたから、500Wでの校正は必要だと思います。


Ameritron RCS-4(アンテナ切り替え器)自動切換え


AMERITRON RCS-4 のアンテナ切り替え器は、制御ケーブルも不要で愛用していますが、時折アンテナの切り替えを忘れることがあるのがちょっとした問題です。
これの自動化がF8DQLさんのHPに改造方法が紹介されており、Youtubeでも見ることができます。まさに自分が思っていたものと一緒です。オートでもマニュアルでも切り替えることができます。これ重要です。
以前、切り替え器の中にバンドデコーダーを入れたところ、kWオペレーションでは、制御用のPICが動作不良というか、止まってしまうことがあり、対策したものの、完全には止められなかったので、制御部は外出しにしました。一部、回路は自分のいいように変更しています。ICOMなので、 CI-Vデータからバンドデータを拾っています。
ここに


カバーを追加


制御部への配線。シールド線の末端処理がいまいちです。


制御部分。PICを使ってCI-Vデータを読んでます。ケースは3Dプリンタで印刷してみました。時間はかかりますが、加工の手間が省けるうえ、好きなサイズが作れるのでなかなか良いです。


動作はこんな感じです。Youtube


Ameritron RCS-4(アンテナ切り替え器)


10年近く使っているうえ、ベースのプレートが随分汚れてしまっているので、中を開けて掃除することにした。






割と適当な防水加工のBOXなので、さぞ酷い状況というのと予想したが、きれいでびっくり。リレーの接触部分も全く炭化などの跡がない。 回路図を見た感じでは、リレーが3個入っているものだと思っていたら、2個しかない。上手に回路を組めば確かに2個で間にあう。すばらしい。
ベース部分の錆を取って再び元に戻す。液体ゴムでシールしたが、最初のように適当にしておいた。


MFJ-828(3kw デジタル SWR/パワー計)


eham.netではあまり評価は良い方ではない。3.5/5 '16 Sep 現在
とはいえ、最低限の魅力的な機能が揃っている。PEPのピークホールド。SWR悪化の際に、リニアのPTTをOFFできる。校正が可能。
4W以下では表示しないとかで、QRPerには不人気でも、最初に校正さえちゃんとすれば、値段も手ごろなのでよいのではないだろうかと言うことで導入
最初にBirdのパワー計で100Wの確認をしてOK。ダミーロードの関係でkWの確認はできなかったが、最近のMFJはちゃんとしてるよとの話でまぁ大丈夫でしょう。


MFJ-998(1.5kw オートアンテナチューナー)


ワイヤーアンテナが突然切れたり、トラップやバランが故障(燃えたり)すると急激にSWRが悪化するわけで、 真空管アンプはそこまでシビアではないとは思うものの、何かしらの保護回路はあったほうがよい。
デジタルのパワー計を見せてもらって、リニアの改造には、やっぱりデジタルと思う。アナログだと微妙すぎて改造の効果が分からない。
これらを総合してたどり着いたのが MFJ-998。オートアンテナチューナーならPalstarのが良いよと勧められたものの、$1600も出せない。 その半分の値段だけど、性能はそこそこらしいし、変なものは決してテストしないQST LABの記事もあったので購入に至る。
チューニング目標SWR(1.0〜2.0)を設定可能
目標SWRより設定範囲(0.5〜1.5)以上SWRがずれると、自動的にチューニング開始
リニアのリレーコントロール機能付き
SWRが設定値(1.5〜3.0)を超えたときに、リニアを自動的にバイパス
チューニングの際のキャリアの電力が少ない(5W以下)、多い場合はアラームを出してチューニングが停止。
メーカーごとのインターフェースケーブルを作成することで、リグと連動
YAESU mkVの場合だと、リモートキーパッドのTUNEボタンをチューナーのほうから擬似的に押してキャリアを出させる。
ICOMの場合は、外部アンテナチューナー AH-4用のコネクタへ信号を入れるのだが、このコネクタがない。アメリカならRadio shack #274-224 Molexコネクター
リグと連動ケーブルをつないでいなくとも、50Wぐらいのキャリアを出した状態で「TUNE」を押せば、オートチューニングは開始する。
「TUNE」を押す時間が2段階あり、0.5秒以下であればチューナーバイパス。2秒を超えればチューニングとなる。(反対にも設定可能)
SWRの表示がx.xと出ていればチューナー有効。 x,xと出ていればバイパス。小数点かカンマの違いですで状態を見分ける。
他の方のユーザーレポートなどにも出ていますが、出力パワーと周波数はCWでは正確に出るものの、SSBではピーク値が読み取れない。ここは残念。
改造されている方のサイトですが、手が込んでいるので降参








リニアを改造し4桁出たときは嬉しかったな〜。


アンテナESD(静電気放電)対策


アンテナに風が当たると静電気が発生する。大型のアンテナになると、これも結構馬鹿にできないらしい。
Cushcraft XM240 に MFJ-259Bをつなぎっぱなしで外出したら、MFJが壊れたのは以前の記事の通り。
今度は約2ケ月半、アンテナをつなぎっぱなしにして留守にしていたら、リグが壊れた。

以前 KV5V Bradさんからもらっていた対策部品をいまさらながら作成。



このコイルをアースに接続。1kW入れても特に変なことが起きる事もなく、受信ノイズが入ることもないのでとりあえずこのまま使うことにしよう。


MFJ-250X 修理 '15 Dec


油冷式のダミーロードで、買ったら一生ものだと思っていましたが、15年もすると劣化は起きるようです。




中身はいたってシンプルで、セラミック抵抗が入っているだけです。


この抵抗の抵抗値が70Ωぐらいになってしまい、SWRも1.5近くになり、ちょっとフルパワーで使うには危険な感じとなりました。
この抵抗の型番を見ますと、



MFJ-115-1500A と書いてあります。これを交換すればよいだけなので、探してみたところ、1500($20.16)と1500A($41.20)が存在し値段が倍違うことがわかりました。 これの違いは耐油性の有無のようで、1500Aは耐油性なので高いようです。MFJ-989C(アンテナチューナー)に入っていたのは1500のほうでした。 ちなみに90W品のようで、油冷にすると10倍までいけるんでしょうか?同等品を探すことはできるのですが、小売りしているのかも定かでなく、MFJから直接買うのが一番簡単のようです。
KV5V Bradさんの話によれば、CADDOCK MP9100 シリーズ(耐電力100W)のが商用でも使えるほどの秀悦品とのこと。RS onlineでも入手可能ですが、1個1329円。 100Ωをパラにして200Wとすると2658円。ebayで探しても1個800円程度が相場らしい。
ebayを探していると、RF Microwave Resistor Power Dummy Load Model RFP-250-50TC 250W Watt 50Ω DC-3GHzというのを発見。値段は送料込みで800円程度。これを注文。 届いたものは、どうも中古品くさかったのですが、アンテナアナライザーで見た限りでは、インダクタンス分もなく、非常にいい感じ。MFJの抵抗を外して、同じベースに固定しました。


油冷にするかどうかはまだ迷ってはいますが、200Wかけても煙はでなかったので、ヒートシンクを大量にくっつけて空冷にするか、油冷にするか悩むところ。


MFJ-250X 2016 May


200Wかけた時点では、ちょっと熱くなってくるぐらいで問題なし。
液冷にすれば10倍、空冷で5倍というのだから、油に入れれば1kWもいけるだろうと思ってヒートシンクを付けた上でMFJ-250Xの缶に入れた。
しかし、300W ぐらいでリニアのチューンを取っていたら、急激にSWRが悪化。
外してみたら1kΩ抵抗になってました。持たなかったな。残念。



MFJ-259B 修理その1 '15 May


大変便利で高機能ながら、SWR測定ぐらいしか使っていません。にもかかわらず壊してしまいましたので、その修理過程を。無事直せるか?

アンテナのSWR調整のため、アンテナ切り替え機の後に、SWRアナライザーをつなぐ。調整が一段落したところで外出し、遠くで雷の音が聞こえた。 戻ってみると、アナライザーをつないだまま外出していたようで、まぁたまにやっていたので気にもせず、調整を続けようとしたら、周波数表示が0Hzのまま動かない。



落雷?いや遠すぎる。そもそも、他には何にもなっていない。どうやっても復旧しないので、どうやら壊したのは確定らしい。Googleで調べる。どうやら、MFJ-259Bは必要なときのみにつなぐもの。 つなぐ前には、フィーダーの芯線とグラウンドをショートさせ、たまっている静電気を放電するのが正しい使い方だったらしい。 そういえば、以前、フィーダーをアンテナ切り替え機につなごうとした瞬間、火花が飛んだこともあった。マニュアルでは+2V以上の印加はご法度のようだ。 回路図を見つけるまでにしばしかかる。しかもよく見えない。校正方法はこちらが詳しい(回路図もここ)。

日本で修理に出された人をみると、部品1個程度。ショットキーダイオードが飛ぶことが多いらしい。 さて、回路図をよく見ても、入力のダイオードが飛ぶだけで、周波数が出なくなるもんだろうか?の疑問が湧く。 同じトラブルに見舞われたと掲示板で見かけたJA8の方にメールを出したが、4個ダイオードを交換したけど、直っていないらしい。 オシロでT9を当たっても、なんの出力もなく、Q20のトランジスターが怪しいと思うものの、 回路図の字がつぶれていて何を使っているかわからず、調べようがない。
テスターでD1〜7を当たってみるが、順方向の電圧降下、逆方向の電圧降下は以下の通り

D1 308mV 1260mV
D2 304mV 997mV
D3 300mV 910mV
D4 307mV 1053mV
D5 308mV 1255mV
D6 309mV 1241mV
D7 309mV 1255mV

オンボードであるし、全部のダイオードの逆方向の値も出てるが1200mVぐらいで正常なんだろうと勝手に思う。でもD2,3は逆方向の電圧降下がちょっと低い




ともあれ、このダイオードの型番HSMS2820をebayで調べると簡単に見つかった。10個、送料込みで238円。待つことができるのなら最高。まぁ急がないので発注。

その2 '15 May


部品到着。




2週間かからず。思ったよりちょっと早いかな。早速交換にかかる。新品のダイオードは逆方向の電圧降下は∞。 普通そうだと思うのだが、取り外したD1〜4はオンボードで測定した通りの値だった。 交換終了。よく見えないのでほぼ勘。仕上がりはルーペで確認。大丈夫なようだ。 1個ずつ交換しては、改善したかどうかみたものの、結局4個変えても変わらず。



その3 '15 May


新たな図面をポーランドのサイトで発見。これにはQ20のパーツ名がはっきり書いてある。BRF106か。が、探してもDatasheet出てこない。特殊部品なんだろうか? 字がつぶれていると見比べると、BFR106との間違えだといいうことが判明。ちなみに、この図面にはあちこち間違えがあります。(そもそもQ20になってないし) ともあれオンボードでテスターをあてた限り、壊れてそう。



測定結果
B→E 294mV
E→B 294mV ×
B→C 4mV
C→B 4mV ×
E→C 294mV ×
C→E 294mV ×
パーツは、aliexpressで発見。送料込みで$2.99。続きは2週間後。

こっちの図面のがお勧め。

その4 '15 Jun


再び2週間かからず届いた。単品で検品

B→E 767mV
E→B ∞
B→C 747mV
C→B ∞
E→C ∞
C→E ∞

まず、普通の正常なトランジスタの値かな。外したトランジスタは、取り外した瞬間に部屋のどこかに飛んでいってしまい、不具合品なのか検査できないまま、交換に入ることとなる。 交換後のオンボードでの測定結果。

B→E 688mV
E→B 297mV ?
B→C 297mV
C→B 711mV ?
E→C 708mV ?
C→E ∞

値は他のパーツからの回り込みがあるので、まぁそんなもんなのだろうか。スイッチを入れたところ、表示に変化あり。
SWR>25 と出ていたのが、SWRは25以下になったようで、一応数字が出るようになった。T9にオシロを当てたら、正弦波が測定できた。 ただ。。ずいぶん周波数が低い。 xxxkHz。バリコンを回して変化するが、そんなにあがらない。まぁハンディオシロなので‘MHzオーダーは測定できない。 相変わらず周波数が出ないのは、別な原因のようだが、とりあえず一歩前進。

Mコネに50Ω、100Ωの抵抗をつなぐと、SWR>25になって、R=は出るけど、X=は表示が消える。基盤をよ〜く見ると、といってもよくみえないのだが、ピンセットで触った時に、なんか引っかかる。 亀裂か? これ写真




拡大してみて、破損しているのがわかった。オンボードで抵抗測定すると290kΩもある。これは壊れている。回路図では50Ωなのだが実物は51.1Ω(51R1)。 チップ抵抗の手持ちはないので、51Ωのリード抵抗をつないだ。結果、50Ωのダミー抵抗で、R=50 SWR1.0、100ΩでR=100 SWR2.0と出た。 検波部はチップ抵抗の交換が必要のようだ。このままリード抵抗にするか、チップ抵抗を発注するか。なお、周波数をあげて行くとSWRがあがるので、おそらくちゃんと発振するようになったのであろう。

次は、周波数カウンタ部を調べるか。

その5 '15 Jun


オシロで発振したシグナルを追うと、T22,T6ですでに信号が来ていない。Q14のFETのゲートには来ている、ソースにはオフセットした信号が出ている。 ドレインには、+7Vの直流が来ている。+VGENからの電圧をスイッチングしてカウントしているのだろうと思うので、ドレイン側にはパルス信号があるべきではないだろうか? その次のQ10のベースではすでに直流信号しかないので、もはやカウントされることはないであろう。




ということで、Q14をebayで発注。¥297(送料無料)なお、図面にQ14のパーツ番号はなく、他の部品と同じマーク"6T"があるので、 MBF0310だろうと、パーツを探しても出てこない。 "6T"のマークを頼りに探すとここに表があった。 この部品はMMBFJ310でした。ちなみに、最初頼んだダイオードは"C0"で、これもちゃんと載ってました。

その6 '15 Jul


だいぶ時間がかかったが、ようやくMMBFJ310が到着。再度別のところに発注したのだが、支払先は届かなかったところと同じ。 しかも、その1週間後になぜか1回目の注文分も届いた。返金されているのに。消印も返金した後ののようである。まぁよいとするか。
早速交換してみる。無事にQ14のドレインでシグナルが確認できた。が、しかし、相変わらず液晶の表示が0MHzのままである。
次のQ10(BFR106)のコレクタで信号が消失している。これも壊れたか?まだ予備があったので、これも交換。(後にわかることだが、U11が問題で、これの交換はいらなかったのかもしれない)しかし、状況が変わらない。
Q16(MBT3904)はテスターで測った限りでは問題なさそうなので、なにもしない。ということは、この先なのだろうか?この先は U8 MB511 (プリスケーラー)なのだが・・・

ない?
ない?
ない!

どこを探しても基板にはないのである。ここまできて、これまで見ていた回路図が、自分のユニット違う?ネットを探しても出てくる回路図は同じ。さて困った。参考にしていたW8JI資料の基板の写真を見たところ、確かに違う。ここまできてこうなるか。
さすがMFJというしかない。
ちなみに U8 MB511、Q5 MTB3904 はついておらず、その代わりに U11 74ABT74D という石がのっかている。この辺がぜんぜん違うのである。



74ABT74Dという石は、D-type フリップフロップのようで、調べると分周器として使えるようである。ってことはプリスケーラーと一緒ということになる。

その7 '15 Jul


周波数カウンタの回路は、内部の発振回路をカウントするルートと、外部からの入力をカウントするものの2ルートある。SGを持っていれば調べるのも簡単だろうが、 いったい何Vまで入れても平気なのだろうか?というのが良く分からない。U9 74HC132D でカウントするには最低2Vが必要なのはわかったが、まともにそんなに入れたら、 途中のダイオードとかが吹っ飛んでしまいそう。そしてここを発見。 これまで検索は"MFJ259B"でやっていたが、"MFJ-259"でやってれば簡単に見つかってたか。MFJ-259のものだがまぁ大体同じだろう。5V以上入れてはいけない。 外部入力するときは、スイッチを切った状態ではいけない。ということは覚えておこう。さらに、これには、周波数カウンターの動作を確認する方法が書いてある。
なんだ、MコネからBNCへつなげばいいんだ。というか、Mコネから信号出てるんだって、当たり前か。
追記>259BはFREQ COUNTERに切り替えると、発振が止まる回路になっているので、これはできません。
25MHzまで測れるオシロを引っ張り出して再びチェック開始。

その8 '15 Aug


コンデンサC63,C64を基板から外し、ブロックごとの検査をする。C64側(内部発信のカウント)側は、発信しているであろう周波数(1.8MHz)はきちんとオシロで確認できた。ほぼ綺麗な方形波で、Vppは3.4V。 C63側(外部発信のカウント)側は、ループバックさせて入れてみたら、入力は1.8MHzを確認できるが、Vppが低すぎ。180mV程度しかない。これだと次の段でのプリスケーラーでの処理はたぶん無理であろう。 とりあえず、こっち側は分断しておき、内部発信側を追いかけることにする。
C64を戻すと、波形が消える。C64のT22側とGNDの抵抗を測定すると0.8Ωと出てくるので、グランドに落ちているらしい。 しかし、このC63,C64の先の図面がないもんだから、LEDライトで基板を裏から透かして自分で回路図を起こさなければなければならない。それにしても線が細い。
で、どうやらこうなっているらしい。


可能性があった番号不明のコンデンサは、取り外しても変化なし。U11の3ピンを切り取り、基板から浮かせたところ、C64を戻してもOKで、次のR29,30によるバイアスがかかった方形波が確認できた。 T21とC64を直接つなぐと、Vppが120mVぐらいまで下がってしまう。U11の9ピンを基板から浮かせ、U11を事実上外した状態にした。
色々、外したりして試した跡があり、ちょっと汚いがこんな感じ。


U11をバイパスして接続した結果、ついに周波数が表示された。


74ABT74D(プリスケーラ)を通過していないため、当然周波数はオシロで測ったのとは違うが、ちょうど4倍。ちなみに155MHz(実際は38.75MHz)以上になると0MHzの表示になってしまう。 頭の中で常に1/4にすればこのまま使えるが、当然交換するためAliexpressで発注。
長い戦いにようやく終わりが見えてきた。

最終回 '15 Aug


部品が届いて早速交換。今回は書留で送ってきたので、どこにあるのか安心できたが、送ったという連絡が着てから1週間後に中国の税関を通過しているようだが、そば屋の出前ではあるまない。
さて、壊れているであろう部品を外し、


取り付けたらこの通り。


50Ωのダミー抵抗をつけているのでばっちりです。ちなみに、周波数を微調整するためのつまみは、径が大きいほうがやりやすいとどっかのブログで見つけたので、交換しています。
外部入力の周波数カウンターは、EX03を使った発振器を作り、PEAK 2V以下に調整してから入力。その結果正しい値を表示しOKとなりました。('16 Jun)
追記:外部入力の回路がどうも不安定で、6MHz辺りで共振してしまい、通常のSWR測定などできなくなってしまう。C63を外して、10MHzを入れてみると、電源ON状態で、C30のOUTにMIN1.0V,MAX1.5V,10MHzでD14,D15はちゃんとクリップしているようだ。 C63の入力でMIN0.5V,MAX4.0V,10MHzとこれから推測するに、特におかしい感じはしない。C63を別の0.1uFのコンデンサをつけると、インピーダンス測定の周波数が安定しなくなるのでコンデンサが不良というふうではない。 最終的にC63を外して、こちらの回路とはハード的に切り離した。('18 Aug)

基板を外すのに、最初四苦八苦したので、とりあえず、外し方だけメモしておきます。
0.電池ボックスは外側のねじ2本だけ外せば取れる。内側はプラスタッド。基盤外すのには電池ボックスは外さなくてよい。
1.POWER SWの根元からこじって外す。
2.バンドSWのプラスチックカラーを外す。爪が両サイドにあるので、ドライバーで回して片方は長穴部分において、もう片方をドライバーで裏から押して外す。
3.切らなくとも基板は外れるが、外した後にいじっていると切れてしまうので、
  BNCコネクタの根元からケーブルを半田ではずすか切る。
4.M個固定ねじ2本を外す。裏に菊ワッシャ付のナットがある。
5.基板をケースに抑えているケース側のねじ4本を外す。ケース側に菊ワッシャがあり、
  組む時には接着剤か何かで、基板の内側にワッシャを貼ってしまう。
6.デジタルメーターのケース側の固定ねじ4本を外す。
7.Mコネ側のパネルを押し広げつつ、Tuneスイッチを穴から抜くと基板が外れる。

Mコネを基板から半田で外す方法は、最後に組んだときに、角度が合わなくなると困るので採用しませんでした。

結局3ケ月かかったけど、経験値アップしたのは間違いない。(完)


ミニパドル


Bulldogのミニパドルです。
JR7HANさんに教えていただき、アメリカに注文しました。丁度、米国の同時多発テロの直後ということもあり、2週間半程かかりましたが、無事到着です。
コンパクトでありながら、しっかりとキーイングできます。パドルの間隔や、スプリングの強度も一応変えられます。
ペディションにこれは最高! 本体$29.95、送料$7.00

ベンチャーのパドルに載せた状態。小ささが分かります。磁石で貼り付きます。


こんな、フィルムケースのちょっと長い入れ物に入ってきます。たぶん薬用。防水になっているようです。



デジタルボイスレコーダー


'00にW3PPで使わせていただき、まねして作りました。当時はPCを使ったボイスレコーダーはあまり一般的ではなく、Radio Shackのデジタルレコーダーを流用して作っています。

基本回路






'13にDFφHQでは、PCのDVRを使っていました。PCのほうが便利だとは思ったのですが、デジタル処理の音声を聞くために、PCのSPK出力が取られてしまうので、単独でボイスレコーダーが必要となり、このほどリメイク。

左側の基板がボイスレコーダーです。右の基板はリニアのパスルチューンを取るための基板。やたら混み入っているフロントは、2VFOの音声を右耳で聞くか、左耳で聞くかの切り替えスイッチです。
写真を撮ったあとに、再度改造。ボイスレコーダーの電源は乾電池から取ったほうが、再生したときのノイズが少ないかったので別にした。
mkV(送)とFLEX-1500(受)としたときに、FLEX-1500のほうが音声に遅れがあり、自分が送る信号が時間差で聞こえてきて、非常にしゃべりずらい。そのため、PTTの入力を追加して、PTT ON状態では強制的に左右 RIG A(mkV)のほうになるように回路追加。





このボイスレコーダー、マイクを通した音声をそのまま録音再生するため、非常に自然な音が出力されている。と思います。
なお、出力中はPTTを押している状態のため、AFモニタ機能がないリグでは、いつ再生が終わったのかわかりません。そのテストも中途半端に'01 P29JAに持っていったもんだから、現地で使えず肉声でやる羽目になりました。


MFJ-1026(ノイズキャンセラー)


如何なるノイズもカットできるというので購入しました。確かにノイズは消せますが、調整に慣れが必要です。MAINアンテナと、AUXILARYアンテナの端子があり、両方で受信して、送信はMAINから行うようになっています。

問題があります。MAIN側で送信中に、AUXのアンテナは受信状態のままなっています。つまり受信回路から切り離されません。MAINアンテナとAUXアンテナの位置が近いと、中のヒューズ代わりのランプが飛んでしまいます。10m離して700W送信したら、ランプがピカっと光り、切れてしまいました。12V50mAのランプは秋葉のラジオデパートの2階で探し出すことができました。田舎では入手困難です。

ヒューズの交換(とは行っても基盤をケースから外すのに一苦労)と一緒に、リレーを組み込み、送信中はAUXアンテナ側も切れるように改造しました。基盤には、すぐにハンダできるよう?に穴がちゃんと開いていたので簡単でした。

後日談ではありますが、KV5Vのシャックにもこれがあり、隣家まで1kmぐらい離れているし、ノイズもなさそうなのに
こんなのいるの?ノイズ消えるのわかるの?と尋ねたところ、大絶賛していました。2014 Oct

調整方法
@MAIN と AUXアンテナを接続して、電源ON
AAUXのほうが大抵受信感度が低いので、PRE-AMP ON, AUX GAIN最大10, MAIN GAIN最小0 設定
BここでSの値を確認 例えばS7だったとする
CAUX GAIN最小0, MAIN GAINを徐々に上げながら、Bと同じところまで上げる
DAUX GAIN最大10,にしてPHASE をゆっくり、止めながら回す。ここがポイントで、AGCが効くため、Sメータの値は遅れて動きます。さらっと回すと減衰ポイントが分かりません。
E減衰点が見つからない場合、PHASE を NOMALとINVERTを切り替えてみる。違う方をセレクトすると、Sメータが上がる=ノイズ増強になる
※どこかのQSOとか信号を聞きながら調整すると、Sメータの値は変わらない上、耳で聞いても違いはわからず。効果ないと思ってしまいます。QSOしているちょっと脇で調整したほうが Sメータが下がるのが見えます。ノイズが減ることで、目的の信号は聞きやすくなりますが、強くなるわけではありません。AUXアンテナの信号強度に合わせるので、逆にATTが効いた 状態になります。ポイントは S/N比が上がることで聞こえやすくなるというところ。
W8JIさんのHPに改造方法があるので、そのうちトライ 2020 Aug

MFJ-1026の前と後ろ




中を上から見た図。一番左のMコネが、SUBアンテナ用。ここにリレーを追加。


左に追加したリレーは、裏返しに着けてある。右のリレーはオリジナルのもの。


ヒューズ代わりのランプを簡単に交換できるように、ソケットも追加。



MFJ-989C(3kw アンテナチューナー)


CW 1.5kwの余裕が魅力で購入しました。
中にエキサイター調整用の300Wのダミーが入っていますが、これと同じのをMFJのカン入りダミーロードで見ました。つまり、これを外して、缶に入れ、油で満たせば、1kwのダミーをつくることができるということです。
追記:中に入っているのはMFJ-115-1500で、油冷のダミーロードの中に入っているのはMFJ-115-1500Aで、そっくりですが耐油なので互換性はなし。ちょっとなら持つかもしれませんが。('15)
エアーダックスコイルのハンドルにカウンターが付いていますが、これがだんだんずれてきます。(新製品では直ったのかもしれません)ハンドルとカウンターがゴムベルトでつながっており、これが滑るためです。
今使っている3年前に買ったものは、ゴムが切れてしまいました。直すには、ハンダをいろいろ取らねばならず、苦労しそうなのでそのまま使っています。。
追記:同じくらいの長さのOリングを車の部品屋さんで購入し交換しました。10年経ってもまだ使えています。('15)



MFJ-1278


マルチモードで色々とできるようですが、単にパケットのTNCとしてのみ使っています。
RTTYについては、TS690のAF(固定)の出力が低いせいか、Sが5位振らないとまともに文字になりません。
QST誌でも同様の報告がありました。 なぜか内蔵電池の減りが早く、すぐに設定がデフォルトに戻ってしまいます。


Baycom-TNC


MS-DOSでしか動かないBaycomというフリーソフトを使ったTNCです。7年前に、普通のTNCが2万円ぐらいしていた時期に、5千円位で完成しました。


データのモジュレーションとデ・モジュレーションをする1チップマイコンを使ったものです。そのため、専用のソフトが必要で、一般のターミナルソフトでは使えません。
BaycomはWindowsのDosprmptでは動きません。また、Windows版のBaycomソフトは登場しないようです。なぜなら、Baycomは通常のRS232CのTX,RXを使わずに通信しているため、Windowsからは制御できないためです。
Baycomのソフトは、送信、受信の窓が別々で、流れているパケットも常時ワッチできるので、優れものだと思います。