KENWOODのミニコンポK'sのスピーカである、LSF-777とLSF-555は、よくまとまっているとおもうが、とくにLSF-777は、純木の箱なので好みである。
箱を自作するとなると、私の場合、値段と加工のしやすさから、MDFを使っています。これだと、木目は無いし、木の繊維もないので、木ねじの締まりもいまいちです。MDFの組み立てには、もっぱら木工ボンドで貼り付けるので、木を使っているという感覚に乏しいです。ところが、みてのとおり、このLSF-777は、木目も本物で、特に角のRが美しいです。
共振を分散させるために、形状は変形した台形です。自作ではとても作りきれません。
それまで、化粧版張り合わせの合板が多かった(LSF-555もそう)KENWOODの小型スピーカには珍しい、木工芸の製品だとおもいます。手作業の工程の難しさは、化粧合板を貼るのも同じだとおもいますが、古くなったときの美しさが違います。
バッフルの形成は樹脂です。これは樹脂だからできることも多いので、見た目のために木目の平面バッフルを使われるよりも、納得がいきます。こうした形成は、やはり個人ではやりきれません。
家宝の逸品です。
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平成13年11月29日 de jp3exe ex je2egz, no limit.