Radio Canada International

この資料は,1985年RCI日本語放送が存続の危機に面していた頃,重松さんからリスナー宛てに届いた手紙です.

Radio Canada
InternationaI


Box 4600,Vancouver
CANADA V6B4A2
1985年1月

1985年は、RCIにとっても、今一度ペルトを締めなおして、新たな気持ちで
出なおす年となりました。RCIの親機構であるCBCの予算が、1985年は、前
年に比べて1割近く減らされることになり、人員も1150人整理されることになり
ました.バンクーバーのCBCでも,6人に1人の割合で解雇されるので,クリ
スマスも沈んだムードでした。新間記事によると、CBCの理事の間では「RC
Iは廃止してしまえ」という意見もあったそうですが、まあ幸い存続することに
なりました。それでもRCIが、海外の放送局に送ってきた、英語、仏語、スペ
イン語によるレコード制作は、中止されることになりそうです。日本語放送は、
リスナーの皆様からのお便りのおかげで、続けられることになりましたが、皆様
のご支援がなかったら、どうなっていたかわかりません。

ところで、この日本語番組の制作を手伝ってくれるスーザン・フィリップスさ
んが、1月25日金曜日午後1時、NTV日本テレビの「おしやれ」という番組で
お目見得します。都市住宅建築賞をとった彼女の住居も紹介される子定です。バ
ンクーバー島のビクトリア大学で英文学を専攻し、UBC(プリティツシュ・コ
ロンビア大学)で日本文学のMA(修士)をとり、慶応と奈良女子大に留学し、
「晩香波の愛」(ドメス出版)の著書もあります。フイリツプスさんは週2日出
勤、私もオフィスに出るのは週3日なので、彼女によると「RCI日本語班は、
2入ではなく、1.3人ですよ」ということです。しかし彼女も最近外交官試験
に合格したので、外務省に入ろうか、それともRCIに残ろうかと、目下思案中
のところです。

「【力ナダ・ジス・ウィーク】の音がこもってきこえる」というご指摘を二三
のリスナーの方々からいただきましたが、こちらに届くラジオたんぱの電波をき
いても、たしかに音がこもっています。そこでCBCの技術者にきいてみたとこ
ろ、「CBCのバンクーバー局から出る時は完全な状態なのだが、プリティッシ
ュ・コロンビア電話会社の回線を使ってテレグロープ(国際電信)に送られ、放
送街星を経由して、KDDからラジオたんぱのスタジオにはいるのだから、音質
が多少落ちるのはやむをえない。回線の状況からして、電話よりややましな昔質
しか期待できなといういのが実情だ」という、いさきかがっかりするような返事
でした。枝術が進歩するまで、もう少し我慢して聴いてくだざい.

去年は日本列島が大雪でしたが、今年はバンクーバーも10年ぷりの雪で、な
れない雪道にドライバー達は苦労しています。こ健勝を祈りあげます。