RC7のFT4は以前のバージョンと互換性がありません。したがって、RC5の使用を中止してください。今日以降RC7を使ってください。
FT4のテストのための疑似コンテストを2019年6月4日19:00UTCから6月5日01:00UTCまで開催します。ダイヤル周波数は7.090MHzと14.080MHzです。前回と同様、Settings|Advancedタブの「RTTY Roundup messages」をチェックすることをお忘れなく。
RC5からの変更点は以下の通りです。
RC7は2019年7月21日までのベータテストに供されます。ARRLの VHF QSOパーティ(6月8日から10日)期間中、及びARRLフィールドデー(6月22日から23日)期間中は動きません。2019年7月21日を過ぎると動作しません。すべて予定通りに行けばそれまでにWSJT-X 2.1.0の正式版をリリースします。
RC7のWindows版、Linux版、macOS版はWSJT-XのWebページからダウンロードできます。
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WSJT-X 2.1.0でリリースされる新しいFT4プロトコルを開発中です。FT4はコンテスト用に最適化されています。
FT4はFT8によく似ていますが、2.5倍速く、1.8倍の周波数占有幅を持ち、4.6dB感度が低下します。他の詳細点については「コンテストのためのデジタルモードFT4」
(http://physics.princeton.edu/pulsar/k1jt/FT4_Protocol.pdf)
で述べています。英語以外の翻訳はWSJT-XのWebページ
(http://physics.princeton.edu/pulsar/k1jt/wsjtx.html)
にリンクがあります。
ベータ版WSJT-X 2.1.0-rc5は2019年6月7日までのテスト用に公開されています。ARRL June VHF QSO Party (6月8-10日)とARRL Field Day (6月22-23日)には使わないでください。
各国のバンドプランや周波数利用状況をできるだけ考慮し、以下のFT4テスト用推奨周波数を決めました。いくつかの周波数は、上記ドキュメント中に書かれた周波数と異なっています。
バンド | MHz | コメント |
80 | 3.575 | リージョン3では3.568MHz |
40 | 7.047 | |
30 | 10.140 | |
20 | 14.080 | |
17 | 18.104 | |
15 | 21.140 | |
12 | 24.919 | |
10 | 28.180 | |
6 | 50.318 | |
2 | 144.170 |
FT4はコンテスト用に設計開発されているものですが、とくにベータテスト期間中は通常のQSOにも使えるでしょう。ここ1ヶ月、たくさんの有意義なフィードバックを期待しています。5月9日、5月14日そして必要に応じて行われる6月5日の疑似コンテスト時(0000−0100UTC)以外では、コンテストナンバーを使わず通常のメッセージを使ったQSOを行ってみてください。
Windows、Linux、MacOS用のインストレーションパッケージをWSJT-X Webページに用意しました。http://physics.princeton.edu/pulsar/k1jt/wsjtx.html
Widowsに関しては、Vista以降の64ビットOSに対応したWSJT-X 2.1.0の64ビットバージョンを用意しました。このバージョンにはバグがひとつあります。WSJT-Xを起動したとき、入力オーディオデバイスを変更したとき、そしてコンフィギュレーションを変更したとき、オーディオ入力レベルが100%にリセットされてしまいます。これはQtフレームワークに起因する問題であり、すでに開発元には連絡済みですので、後日修正されると思います。必要に応じてレベルの再調整を行ってください。多くのオーディオデバイスでは、ADC前段に最高14dBのアンプを持っていて、これが最大ゲインに設定されてしまい、WSJT-X動作に良くない影響を与えます。このバグがあるのですが、デコード速度が断然速くなりますので、64ビットWindowsでは64ビット版WSJT-Xを使うことをおすすめします。
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