PC9801とフリーソフトウエアを使った Lan経由でのTelnet接続

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はじめに

「旧型PC9801、Modemとフリーソフトウエアを使ったTelnet接続」の続編の、teenのイーサーネ ット版の紹介です。これについては付属のドキュメントが詳しいので、それを読むことで、全 てOKです。しかしそれではこの文を書く意義がありません。そこで、ここでは メルコのLGY-98というイーサーネットカードを例に上げて 具体的に説明することとします。

必要なもの

  1. PC9801+イーサーネットカード+CRT
  2. イーサーネットカード用のパケットドライバ(各ハードウエアメーカーのページより ドライバをダウンロード。)
  3. teenイーサーネット版Vectorのページよりダウンロード
     上記リンクから、イーサーネット版の teenである teeneをダウンロードする。Telnetクライアントの入手については「Telnet with old NEC computer PC-9801 + Modem」のページを参照のこと。

準備

  1. メルコのLGY-98のドライバダウンロードのページよりダウンロードしてきたドライバを解凍します。
  2. 私の使ったメルコのLGY-98というイーサーネットカードのドライバでは次のような ファイルが出来ました。(readme.txtより抜粋)
    \
    途中略
    |   MELCHK.EXE     LGY-98 チェックプログラム
    途中略
    |
    PKTDRV
    |       LGYPKT.COM     LGY-98 パケットドライバ
    |       PACKET.TXT     パケットドライバのインストール方法、注意事項
    以下略
    
    

    MELCHK.EXEとPACKET.TXTも役立ちますのでコピーしておきます。

  3. teeneを解凍し、出来たファイルの中から、TEENE.COM,TEEN.DEFを、適当なディレクトリに コピーします。
  4. esenet等、好みの Telnetクライアントを解凍し、適当なディレクトリにコピーします。
  5. teene.defを各自の環境に合わせ修正します。修正場所は以下の通り。(teenドキュメントより 抜粋。一部改。)
      添付の TEEN.DEF に次のような部分 ([ETHERNET] セクションの サブセクション) があります。
    
            --------------------------------------------------------------
            [ETHERNET]
            400     192.168.96.100          ;IP アドレス
            401     255.255.255.0           ;ネットマスク
            402     192.168.96.255          ;ブロードキャストアドレス
            ;403                            ;( 未使用 )
            404     192.168.96.1            ;デフォルトルートのゲートウェイ
                                            ;( ない場合は 0.0.0.0 )
            --------------------------------------------------------------
    
      DHCP 等による IP アドレスの自動割り当てには対応していません。コンピュータ
     には固定アドレスを割り当てます。
    
        この各設定項目を、各自の使用するネットワークの IP アドレス、ネットマスク、
     ブロードキャストアドレス、ゲートウェイアドレスに書き換えて下さい。
    
        さらに、以下のような部分 ([RESOLVER] セクション ) があるので、各自のプロ
     バイダのネームサーバのアドレスに書き換えて下さい。
            --------------------------------------------------------------
            [RESOLVER]
            300     '133.205.63.130'        ; プライマリネームサーバ。←IPアドレスが ’’で囲まれていることに注意。
            --------------------------------------------------------------
      *その他の項目はデフォルトでよい。

  6. autoexec.bat にteen.def のある場所を書き込みます。
    (例) set teen=a:\teene\teen.def
  7. teeneに pathを加えておきます。
    (例) set path=a:\dos;a:\teene

使用法

  1. イーサーネットカード用のパケットドライバを常駐する。(以下付属ドキュメントを参照。一部略)
    --------------------------------------
            LGY-98 README : PACKETドライバを使う場合の注意事項
    --------------------------------------
    
    1. パケットドライバの起動書式
    
        LGYPKT packet_int_no int_level io_addr
    

    *事前にMELCHK.EXEを動かし、イーサーネットカードの INTや int_level(=IRQ)、I/Oポートアドレスを調べておきます。(必要に応じて macアドレスも)
    *私のボードはMELCHK.EXEで調べると、INT 2、 int_level(=IRQ) 6、 I/Oポートアドレス 0x00D0となっていましたので、LGYPKT 0x60 6 0xd0 で使いました。

      (1)packet_int_no
            パケットドライバで使用するソフトウェア割り込みレベルを16進数で
            指定します。0x60から0x80の範囲で使用していない割り込みを指定
            します。
            通常は0x60を指定します。
      
      (2)int_level
            割り込みレベル(IRQ)を10進数で指定します。LGY-98では3,5,6,12の
            いずれかが選択可能です。デフォルトは3です。LGYSETUPで表示される
            INTの値は記述しませんので注意してください。
            LGYSETUPで表示されるINTは、PC-9800シリーズ独自のINTです。
    
            LGYSETUPの「INT」とint_levelに記述する値の対応表を以下に示します。
    
                LGYSETUPのINT   int_level(=IRQ)
                     0                3
                     1                5
                     2                6
                     5               12
    
      (3)io_addr
            I/Oポートアドレスを16進数で指定します。デフォルトは0x00D0です。
            数値の前に0xを指定すると、16進数の表現になります。
    
    2.使用方法
    
      (1)DOSのコマンドラインで次のように入力します。
            (LANボードの設定がINT 2(=IRQ 6)、I/Oポートアドレス 00D0のとき)
      
            A:\TCPIP> LGYPKT 0x60 6 0x00D0
  2. teeneを常駐させる。
  3. esenet等の teenアプリケーションを実行する。
  4. アプリケーション終了後、(必要に応じて)teene や Packet driverの常駐解除する。

補足
このページを書いたときの286マシンは昇天してしまいました。やはり寄る年波には勝てないようです。現在、LGY-98は、PC9821 Cylix686マシン(元のCPUはPentium75MHzマシン)で動いています。このコンピュータはDOS上で使う分にはきびきび動作していい調子だったのですが、ある日突然 LGY-98を認識しなくなってしまいました。違う NICをつないでも認識しないので、C-BUS自体が壊れたと思ったのですが、もしかして? と思い、C-BUSのライザーカードを抜き差しし、 その後でNICを入れたところNICを認識しました。結局、ライザーカードとマザーボードの接触不良が原因でした。古いPCは苦労しますね。