JF2VAX 160m Shunt Feed Tower
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以下の内容は ,JF2VAX今井氏のご協力のもとに紹介しているものです。このページの著作権は今井氏にあります。

タワーとアンテナについて

 タワーはFTI社のLM-470D。(格納時約7m、最長時約21m)

 アンテナは上から順に、
  HB18-24 (18MHz,24MHz,2ele HB9CV )
  R340DXM(7MHz,10MHz DP)
  3X4B(14MHz,21MHz,28MHz,4ele)
 です。

sft03.jpg シャントの位置
 集めた資料によれば、160mバンドのアンテナとしては、タワー上18mから23mの所からワイヤーを引き下ろすのが最適のようです。私のタワーは6.1mのセクションが4段のクランクアップタワーで、一番上の部分をシャント位置にすると21.3m、上から2段目の場合は16.1mです。上から2段目では低いと思われるので、タワーの一番上からワイヤーを引き下ろしました。

ワイヤーとタワーとの間隔
 最初は15cm~20cm位の間隔とし、SWRを確認してからタワーとの距離を調整しました。現在は約30cmです。

ワイヤーガイド
 シャントワイヤーが風で揺れてSWRが不安定になることを防ぐため、2段目、3段目、4段目のそれぞれのセクションにも、エレメントを支えるためのワイヤーガイドを取り付けました。20mmの水道パイプの先にアルミ線で輪を作って、それにワイヤーを通すような形です。

sft01.jpg 下の部分
 シャント線をピンと張るために、碍子の下にはステンレスのバネを付けて、ブロックの小さなものを地面に置き固定しています。ブロックを移動させて、タワーとシャント線との距離を調節することによりSWRの調整が可能です。

sft05.jpg

バリコンのケース
  未来工業のウォルボックスを使用。


shf2wire.jpg タワードライブの調整
  最初1.9MHzのSWRは1.1と気持ちよいくらいに落ちてくれるのですが、1.8MHzへの調整が難航しました。1.8MHzはバリコンで追い込んでもSWR1.7程度にしかなりません。タワーの長さや、上に載っているアンテナの大きさが影響しているようでした。 タワーに上がっているアンテナが小さく、1.8MHzに対しての共振長が不足していると考えられたため、一本のワイヤーを頂上部に接続し、タワーから1.5m離れた場所にあるフェンスに向けてスローパーのように引き下ろしました。
 この結果、1.8MHzのSWRは1.1以下に落ちましたが、今度は反対に1.9MHzでのSWRが上がってしまいました。チューナーを使用すれば電波が出せないことはありませんが、SWRはできるだけ低くしておきたいものです。 ワイヤーを追加した後に、バリコンの容量を調整しなくてもそのままの状態で1.8MHzのマッチングが取れたことに気付き、1.9MHzで運用する場合は、後から追加したワイヤーをシャント線に沿わせて、追加ワイヤーの効果を無くすことで1.9MHzへのマッチングを取っています。この場合の1.9MHzのSWRは1.1以下です。

タワードライブ ワイヤーの様子
 左下へ向かって斜めに引っ張っている線が追加したワイヤーです。タワーの建っている場所から約1.5m離れた場所にあるフェンスにロープで固定しています。
運用の成果
 このアンテナを使用して、2004年10月からの約3ヶ月で72局38エンティティと交信しています。全て200Wでの運用です。コンディションの良いときはそれなりに聞こえ電波も飛んでいくようです。アフリカと南米の信号はまだ聞いたことがありません。狭い敷地のため無理だと諦めていた160mのDXをこのアンテナで楽しんでいます。
参考文献
160mタワードライブ(Shunt Feed Tower) JA2XW 故 佐藤OMの記事
月刊59 1992年11月号のJH3VNC植木OMの記事
月刊59 特集「Top Band の1.8MHz対応」の記事(掲載号不明)
JA0RUG山際OMのホームページ

最後に
 このアンテナの設置あたっては、何人かのOMさんから貴重なアドバイスをいただきました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。私の経験がどなたかの参考になり、160mにQRVするための一助となればこのうえない喜びです。     2005年1月 JF2VAX 今井