キャパシタンスマッチの研究
バリコンがあれば、バリコンを回すだけで比較的楽にマッチングが取れそうなキャパシタンスマッチについてまとめました。一般的なキャパシタンスマッチとCの位置が違いますが、この形式の方が自作向きだと思います。

キャパシタンスマッチの原理

アンテナのエレメント長を共振周波数より長くすることで、誘導性リアクタンスを持たせ、コンデンサを並列接続することにより、給電インピーダンスを50Ω合わせる。
R(Ω) Xl(Ω) 並列接続するXc(Ω) 並列接続するC(pF)  @3.52MHz
47.5 10.9 218 208
45.0 15.0 150 301
42.5 17.9 119 380
40.0 20.0 100 452
37.5 21.7 86.6 522
35.0 22.9 76.4 592
32.5 23.8 68.1 664
30.0 24.5 61.2 738
27.5 24.9 55.3 818
25.0 25.0 50.0 904
22.5 24.9 45.2 1000
20.0 24.5 40.8 1108
17.5 23.8 36.7 1232
15.0 22.9 32.7 1381
12.5 21.7 28.9 1566
10.0 20.0 25.0 1809
7.5 17.9 21.0 2153
5.0 15.0 16.7 2713
2.5 10.9 11.5 3942
アンテナのマッチング条件
(表の見方)

給電点インピーダンスZoを50Ωにするためには、アンテナの抵抗分Rが25Ωの場合、アンテナの誘導性リアクタンスXlを25Ωにしておく必要がある。そして、マッチングを取るために外付けするXCは50Ωになる。3.52MHzでは904pFのコンデンサを接続すればよい。

計算式は、

です。Zo=50Ωとして計算します。
マッチング条件
(R vs Xl)のグラフ


(グラフの見方)
給電点インピーダンスZoを50Ωにするためには、アンテナの抵抗分Rが25Ωの場合、アンテナの誘導性リアクタンスXlを25Ωにしておく必要があることが読み取れる。
マッチング条件
(R vs Xc)のグラフ


(グラフの見方)
アンテナの抵抗分Rが25Ωで、アンテナの誘導性リアクタンスXlをが25Ωの場合、50Ωの容量性リアクタンスを持つコンデンサを付けることでマッチングが取れる。