80m 3/4波長 Sloperの紹介

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  1. はじめに
     スローパーは20mクラスのタワーがあれば手軽に、安価に作る ことが可能で、ビームアンテナとは比較にもなりませんが、実用十 分な耳と飛びがあります。ここでは1/4波長スローパーのちょっ と上をゆく80m用3/4波長スローパーの紹介をします。
  2. 1/4波長スローパーと3/4波長スローパーの比較
  3. 製作例
    sloper 0 スローパー全景 給電点は地上より約17mの ところにあります。この位長くなるとマッチングを取るために先 端部の高さを変えて調整することが困難ですが、私の場合は運良 く(?)エレメント長の調整のみでマッチングが取れています。 エレメントは見えにくいですが、写真中の説明文のところにうっ すらと見えています。

    エレメント長は3/4波長×0.95(短縮率)です。

    sloper 1 3/4波長スローパー 先端部より給電部を見る。 先端部はロープで引いています。
    sloper 2 上と同じ写真を別角度で見る。
    sloper 3 給電部のようす。 中央下の同軸ケーブルを 数回巻いてあるのはおまじないのフロートバランです。エレメ ントは保守の際、同軸ケーブルからはずせるようにねじ止めし ています。エレメントとタワー間には特別に絶縁材は使わず、 エレメント保持用のクレモナロープが絶縁材を兼ねています。
    sloper 4 給電部から先端部を見る。写真で見ると太く見え ますが、エレメントは直径1.6mmの銅線を使用しています。この写真 はタワー上から撮っていますが、この方角は人家が少なく、ノイズ は少ないのですが......。
    sloper 5 おまけです。中央の山が弥彦山です。この方向が 北になります。
  4. 終わりに
     3/4波長スローパーアンテナは全長が60mにもなりますので よほどの大地主か、田舎でもなければ設置できません。私の所では ちょっと無理があるのですが設置しています。 このアンテナは1/4波長スローパー以上、 ビームアンテナ以下の性能を狙うのであれば良い選択肢になると思います。

    (追記)
     実はここで紹介しているものとは別に北米向けの3/4波長スローパーを WW CW用に数年間使っていました。そのアンテナは設置して1年目は 非常に効果的なアンテナでしたが、2年目以降は1/4波長スローパーと受信性能は大差ないアンテナになってしまいました。同じようにここで紹介している3/4波長スローパーもすぐ脇の別のタワーに付け変えたところ効果が半減したため、現在はこの3/4波長スローパーは撤去してあります。 ローカル局でも、3/4波長スローパーは失敗例があります。 3/4波長スローパーは1/4波長スローパーと比べ、より大きなキャパシティハットを要求するようです

     以上は経験的な予想ですが、MMANAにより解析してみるとまた違う結果が出ています。3/4波長スローパーではキャパシティハットはより大きくする必要はなく、アンテナのゲインははるかに高いというものです。にわかには信じがたいところですが結果だけ載せておきます。