160m Sloper の制作

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  1. はじめに
    スローパーは20m程度のタワーがあれば簡単に作れ、飛びもそれなりによく、160m によく使われているアンテナだと思うのですが、作ることが簡単なせいかあえてホームペ ージ上で制作例が多くは紹介されていないようです。そこで多少でも参考になればという ことで、私の現用スローパーを紹介させていただきます。

  2. 制作例
    写真1

     タワーの頂上部より3m位下に給 電点があります。給電の同軸ケーブルは給電点近 くで数回コイル状に巻き、おまじないのフロート バランにしています。かなり見えにくいのですが、 エレメントは写真2の部分までほぼ垂直に降りて きます。

    写真2

     タワーを背にして撮ったものです。 写真の上から垂直部エレメントがほぼ垂直に降り てきているのが見えます。 中央あたりにひもの結び目が見えますが、これは エレメントを下に引くためのロープです。タワー とエレメント下部のL字型になっている部分との 間隔は3m程度です。L字型部分の地上高は1m 程度です。 写真奥側の正面に見える物置に向かって水平部エ レメントが引かれています。その先端部分でのエ レメント高は0.3m程度です。写真であらため て見ると私のところはすごいところにアンテナを 展開しているように見えます.....

    写真3

     水平部のエレメントの先端部です。 地上高は0.3m位です。先端部は物置の壁にロ ープで引っぱっています。

    写真4

     エレメントの先端方向からタワー方 向を見るとこのようになります。

    写真5

     写真4と同じ位置関係で、タワーも見える 位置から撮ったものです。水平部のエレメントを保持 するために、途中の木と物干し台の2ヶ所でエレメン トをつり上げています。

  3. エレメントの制作と調整
    エレメントは導線を1.8MHzの1/4波長×短縮率(0.95)の長さに切り 所定の形状に展開します。SWRを落とすためにまずタワーとエレメントの間隔を 調整し、最小SWRになるようにします。(私は次にSWRが一番落ちるようにエ レメント長を切り完成しましたが、最近の作り方は)次に水平部のエレメント高を 調整しSWRを落とすのが良いようです。(つまりエレメントは調整のために切ら ない)

    水平部のエレメント線が地面に近いほど大地との静電容量が増加するため共振周波数は下がり、地面より高いほど大地との静電容量が減少するため共振周波数が上がるようです。 (=エレメントを地面に近づけすぎるのは大地との静電容量による損失を増やすだけなので避けるほうが良いようです。)

  4. 使用感
    こんな簡単なアンテナですが、普通に160mで交信するアンテナとしては十分の 性能を発揮します。アフリカやヨーロッパとも交信できます。私にとっては十分実 用的です。