初めに
「１６０ｍ１／４λスローパーに約２０ｍのエレメントを付け 加えれば、８０ｍ３／４λスローパーになるじゃないか」という発想で、１ ６０ｍスローパーとして以前紹介したものにエレメントを付け加え８０ｍの３／４λ スローパーを作ってみました。うまく働けばリレーを付け加え２バンド用スローパー を作ろうというもくろみです。Anntenaの構造
追加部分のエレメントは敷地の関係で全てリニアローディングです。追加したリニアロ ーディング部の構造は図を参照。 リニアローディング部のすぐ脇には物置小屋があり、その壁は波アタンで出来ています ので、その影響がありそうです。（これについては後述）
- 第１作目
波アタンの壁<-->エレメント間は２０ｃｍです。リニアローディング部は地上高２０ｃｍ （Ａ－Ｂ部）、５０ｃｍ高（Ｃ－Ｄ部）で戻ってきて、さらに３０ｃｍ高（Ｅ－Ｆ部）で 行くという構造です。第１作、２作とも木柱でエレメントは保持しています。 - 第２作目
波アタンの壁<-->エレメント間は５０ｃｍです。リニアローディング部は地上高５０ｃｍ で行き（Ａ－Ｂ部）、１００ｃｍ高（Ｃ－Ｄ部）で戻ってきて、さらに７５ｃｍ高（Ｅ－ Ｆ部）で行くという構造です。
終わりに
- 初めに第１作目を作りました。このアンテナはヨーロッパ方面に展開してあるの ですが（ということはヨーロッパ方面に指向性があるはず）ヨーロッパを聞くとノイ ズレベルは大変低いのですが、ＤＸの信号が上がりません。１／４λスローパーと聞 き比べると了解度は第１作目の方が落ちます。ということでこのアンテナはあえなく ボツとなりました。
- 第１作目の失敗から構想を新たに第２作目に取り組みました。第２作目では ＤＸ信号を受信する上で損失となりそうな地上高の低さを改善し低い方のエレメント を５０ｃｍにまでかさ上げをし、トタンの壁からは敷地ぎりぎりの５０ｃｍまで離し ました。その結果は......... ノイズレベルは上がりましたが、ＤＸの信号も上が り、了解度も上がりました。しかし１／４λスローパーの方がノイズレベルは高いの ですが、まだ了解度が良いようです。これも失敗作です。 現在、これらのアンテナは撤去しています。 ということでアンテナの写真 もありません。
- 第３作は？ 現在のところまだ未定です。リニアローディングでなければう
まくいくかも知れませんが私のところでは無理ですから、エレメントの地上高をさ
らに上げることを機会をみて試したみたいと思います。（１６０ｍスローパーの構
造自体が、８０ｍで使うときに問題があることも考えられますが、８０ｍと１６０ｍ
の共存を考えると構造を変更することはできません）
今回の試作では、エレメントの地上高を上げることででかなりＤＸの信号が上がる ことがわかりました。（壁から離した効果の可能性もありますが） このことから地 上高の高いＧＰのラジアルというのはかなり実用的なのではないかなと想像しました。