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話題になっていル#246,247のきットで大きなアンテナをつけ るとBCの混入がラグチュウル−ムで問題になりました。そのときの会話をここで再現しておきます。 なお、以下の文は読みやすくするため若干の編集がなさ れております。
JH8ELW 佐々木 和敏 01/08/21(Tue) 13:44
#246クリコンのBC波混信(通り抜け)は、配線のシールド化やケースのシールドを試みましたが、歯が立たずお盆の休みが終わってしまいました。
外部アンテナを接続するとNHK2局、民放2局がよく聞えます。 なんて感度のいい100円ラジオでしょう。どなたかこの現象を治す特効薬をお持ちでし
たら分けて下さい。 ちなみに、SGでは動作します。
JN1NGC 鈴木 01/08/21(Tue) 15:16
大久保さん、こんにちは。 我が家の¥100ラジオ内蔵型クリコンも、このBC帯受信で悩んでおります。
ANTを無接続としても、手を7S-BCLコイルに近づけただけで綺麗にNHK第一やニッポン放送が聞こえてきます。
ケース内全面にアルミ箔シールドをしましたが、これも効果が殆ど無しです。(シールド箔を地面アースするとBC帯のレベルは落ちますが・・・)
と言うことで、内蔵型クリコンはまだ完成品にはなってません。
JH1FCZ 大久保 忠 01/08/22(Wed) 15:34
みなさんBC退治に苦労しているようですね。 それでは本格的な退治策を考えてみましょう。
(1) まず、0.6mmの錫メッキ線またはウレタン線を30cm程度用意してください。
(2)セラミックコンデンサの33pFを2つ用意してください。
(3)直径8mmの棒(RFプローブのパイプ)に錫メッキ線を11回捲いてコイルを作ります。
(4)上記のコイルとコンデンサで普通のTフィルタのコイルとコンデンサを入れ替えたものを作ってください。
in---(33pF)---(33pF)---out
I
I
Coil
I
I
GND
これでHPFが完成です。アンテナと受信機の間に入れてみてください。
なお、このHPFの特性はつぎの通りです。表示は、「MHz/ATT」 です。
3/-80 4/-63 6/-51 8/-42 10/-35 12/-30 14/-25 16/-21 18/-18 20/-
14 25/-5.6 30/+2.2 35/+2.9 40/+1.0 45/+0.2 50/0.0 51/0.0
JN1NGC 鈴木 01/08/22(Wed) 16:57
33pFと巻径8ミリ11回のT型HPFですが、残念なことに根本的な解決策にはなりませんでした。
私の場合は、6mのANT端子に何もつないでいない状態でも手が7S-BCLに近づくだけでBC帯が聞こえてしまい、6mの3エレ八木を接続した時は、
ボディエフェクトが減る為にこのHPFの効果が出てくるのですが、1/4λのホイップや50センチ長の超短縮GPといった小さなANTを使用している状態
では、HPFの効果が全く感じられずに綺麗にNHKやニッポン放送が聞こえてきます。
アルミ箔によるケース内張シールドも効果がありませんでしたから、あとはパーマロイ・テープのグルグル巻で磁気シールドをするしかないのか?と、考えて
おりますが、テープの価格(約¥5K)を考えると躊躇してしまいます。
取り敢えず外部大型ANTと地面アースを接続した固定運用であればアルミ箔シールドとHPFの組み合わせでBC帯退治は何とかなりそうですが、持ち歩き
時にはまだまだ不十分です。
小型プラケース使用機器では、中波放送は敵に回すととんでもなく手強い相手ですね。
JH1FCZ 大久保 忠 01/08/22(Wed) 19:27
鈴木さんの御指摘のように、HPFは不平衡アンテナのしっかりしたもので無いと効き目がないことは判ります。
ところで私の場合、みなさんの言うように簡単にはBC信号が入ってくることはありません。
その違いがどこにあるか確かめてみました。BC信号の代りとしてSGから+17dBmの信号をビニル線で振りまいての実験です。この信号強度は放送局か
ら直接飛んで来るものより格段強いものです。
(1)コンバ−タのアンテナをSGのアんテナに1m位の所へ持って行くと混入がはじまりました。
(2)7S-BCLの出力の極性を逆さにしてみましたがほとんど変化ありませんでした。
(3)この作業をしていてバリコンのホット側に手を触れるとすごい勢いでBC信号が入ってきました。
(4)バリコンのホット側とアース側の線をよってやると少し軽減するようです。
そこで気がついたのですが、BCの混入を受けているみなさんは、コンバ−タ基板からバリコンまでの配線の長さはどのくらいにしていますか?
この線の長さが長いとBCの混入がおきやすくなるのですが…。
そこでみなさんにお願いです。コンバ−タと親機の間の配線を出来るだけ短く切り詰めてみてください。
この作業でBCの混入がなくなるといいのですが…。いずれにしても100円ラジオは結構楽しめますね。Hi
JH8ELW 佐々木 和敏 01/08/23(Thu) 09:16
当初、私もここが原因とシールド線を使い最短の配線にしましたが、一向に改善されませんでした。その際、一部短絡させてしまい電池は熱くなるもの、イヤ
ホンのコイルが断線(短絡で)し、痛い目に遭いました。
配線を短くした場合アンテナコネクタをケースから出す際に、配線に無理がかかりますので注意が必要です。 HPFは週末にチャレンジします。
JH1FCZ 大久保 忠 01/08/23(Thu) 15:11
鈴木さんの場合がいちばん重傷のようですね。私の場合は#246,#247共全然混信はおきていません。 その差がどこから来ているのか追求す
る必要がありますね。 親受信機にBCが入ると言うことは
(1)アンテナからL1,FET,L2を通り抜けしている。
(2)バリコンのホット側から侵入している。
(3)L2(07S-BCL)の2次側ラインから侵入している。
(4)電源ラインから侵入している。
等が考えられます。これらのうち一番怪しいのは(2)と(3)だとおもいます。それらについて考えてみましょう。
(1)基本的なことですが作られた#246 は純正キットですか?(プリント基板)
(2)クリスタルコンバータと親受信機の間のアースライン(バリコンのアースへつながる)はしっかり接続されていますか?
(3)試しにバリコンのホット側をはずしてみてください。これでも入るようなら原因(1)が考えられます。
(4)電源を遠くに離している場合は電源回路にバイパスコンデンサ0.1μFを入れてみてください。
(5)一番ケアしなければいけないところは「07S-BCL」の周りです。
この部分が浮いていたり、配線が長かったりするとBCの混入を招きやす
くなります。
以上、どこかに原因があるはずです。探してみてください。
ところでBCの混入が起きなかった人はいるのでしょうか? うまく働いている方のレポートもお願いします。
<100円ラジオとクリスタルコンバータの結合はこんな具合にしてください。>
JH1FCZ 大久保 忠 01/08/23(Thu) 16:42
だんだん分かってきました。
私の場合も大きなアンテナ(ロングワイヤ)をつけるとNHKの第1,第2放送が入ってきました。
そういう状態でバリコンのあたりに手を持って行くと信号は強くなりました。
そのアンテナをアンテナ端子からはずしてアース側に触るともっと大きな声で聞こえてきました。
要するに受信機全体が浮いてしまっていたのです。
そこで入力端子のホット、アース間に50MHz付近の(正確ではないが)の並列共振回路を取り付けました。(先日実験したHPFのコイルと33pF)
ANT---------#246
I I
C L
I I
GND
その結果BCは聞こえなくなりました。
正確にはLC の共振点を50MHzに調整すべきでしょうがアバウトでも結構効いてくれているようです。 これで何とかなるのではないでしょうか。
JN1NGC 鈴木 01/08/27(Mon) 10:21
FCZ 大久保さん、こんにちは。
問題になってきたクリコンが何とかなりましたので、私のHPに掲載しました。http:
//homepage.mac.com/tesuzuki/index.html トップページに『¥100ラジオ内蔵式50Mクリコン』への直接リンク
を用意してあります。
電池も内蔵したままですし、ANTもラジオのイアフォンコードを兼用する形ですので、スッキリとスマートになりました。
次回作のためにも、辛口の御批評頂ければ幸いです。
JH1FCZ 大久保 忠 01/08/27(Mon) 13:38
鈴木さん やりましたね。 見事に小型化しました。
回路図を見る限りはBCの回り込みはおきそうにありませんが、それが起きると言うことは親受信機のアースが弱いのでしょうか。 と、すると、アンテナを
アース端子につけてもBCが聞こえるのではないでしょうか。
アースが浮いていると言うのは対策が難しいですから勉強のしがいがあると思います。
鈴木さんのやったアンテナの導入法は、大きなアンテナ、小さなアンテナを使い分けるのに良いのではないでしょうか。 220pFはイヤホンコネクタの所
につけるべきでしょう。
クロック用のクリスタルの電源としての3Vはちょっとギリギリと言う感じがします。何台も作るとサボタ−ジするものがでて来るかも知れませんね。
いずれにしても100円ラジオが親ですからあまり文句は言えませんね。 御苦労さまでした。
JN1NGC 鈴木 01/08/27(Mon) 18:43
少しは驚いて頂けましたか?
入力部の7S50部分の工夫で中波受信対策が進んで、レベル的には大分落ちてきましたが、まだまだ律儀にNHKが聞こえてきます。
アースが浮いていると言うのは対策が難しいですね。 久しぶりに面食らっちゃいました。
アンテナの導入法は色々考えやってみた結果、これが一番部品点数が少なくて対応ANTが多かったんです。
私も
220pFはイアホンコネクタの所につけるべきだと思い、初めはその様にしていたんですが、イアフォンコードがANTとしては少々短かったため、その不足
分をケース内配線で補ってみたんです。 ANTとして50Mに同調させたら、少々感度アップしました。
クロック用のクリスタルは電池がヘタって来ると発振しなくなるものがあり、水晶発振器は要選別となってしまいました。
もう一寸イジリ回して楽しもうと思っています。 暖かい御批評、ありがとうございました。
JH1FCZ 大久保 忠 01/09/04(Tue) 18:37
ハムフェアの会場で鈴木さんにも聞いていただきましたが私のセットではBCの混入はありませんでした。 それで感度が弱いかというと1.5mのビニル線
アンテナで外部の信号(多摩市、横浜菊名)も聞こえましたから値段とのバランスではいいところへ行っていると思います。
鈴木さんのすばらしいところはなんといっても電池を中に入れたままで50MHzの受信機にしてしまったことでしょう。
改善策としてはコードの長いイヤホンを使いコネクタの所でBCをバイパスするコンデンサを入れてみてはいかがでしょうか。
JN1NGC 鈴木 01/09/04(Tue) 21:56
大久保さん、こんばんは。
> ・・・コードの長いイヤホンを使いコネクタの所でBCをバイパスする・・・早速弄ってみました。
ソニーのデジタルオーディオ用インナーイアフォンが丁度1.4mチョイですのでこれに換え、入力部のコンデンサも15pFと470pFの組み合わせにし
て、470pFはイアフォンジャックの所へ移動しました。 結果OKです。
BC帯の受信レベルは下がり、内部ノイズと大差ないところまで来ました。
ボリュームを上げて内部を調整中に7S-BCLのVC端子を触ってしまうと、猛烈にBC帯が聞こえてびっくりしますが、ラジオ部を完全調整しなおしても通
常の使用状態ではBC帯は聞こえません。
9M帯の短波放送やWWV/H、3M台のラジオ短波もコイルとコンデンサ、水晶発振器の交換のみでイアフォンANTでも良く聞こえています。
ようやく『全部内蔵型のクリコン式短波ラジオ』のシリーズが6m帯まで完成しました。大久保さん、ご助言ありがとうございました。 『アースは大切』と
いう高周波のイロハを一から勉強しなおしました。hi.