サーバー用電源の転用による28V安定化電源

 


 CB用のハイパワーアンプ(300W−1KW)がヤフオクで安価で入手できます。

 これをを200−500W出力クラスのリニアアンプに改造しようとすると、

 24V-28V電源が必要です。

 作るのも面倒なので、何か無いかと物色すると、

 12V、50Aクラスのサーバー用電源がオークションに多数出ている事を発見。

 数千円で2個ゲット。

 WEBをさまよって、電源スイッチの端子を探すと、結構出てました。

 

 12V+12V=24Vですが、電圧調整VRを探して、13.5Vまで上げました。

 13.5+13.5=27V電源が出来ます。

 

 

 

 この図のように結線します。

 電源1のGNDは13.5Vですので、出力のGNDと結ばないようにします。

 金属ケースに2つの電源を装着する時はくれぐれも出力のGNDに繋がないようにしないと、

 電源が昇天します。

 

 又、ケースに入れる場合は空気の流れを考える必要があります。

 無負荷でも発熱しますので、空冷は必須アイテムです。

 空冷しないと保護回路が働いて出力が出なくなります。

 

 GNDを注意しながら、金属ケースに入れ、空気の流れを調整して、27V、50Aの電源が出来ました。

 約、半年使用しましたが、問題が色々とありました。

 

 1.ノイズ

   外来ノイズがS1−2の時、電源を働かせるとSが2−3上がる。

   18−28MHzで発生し、数KHz幅のS5位のピークがある広帯域ノイズ。

   電源をばらして、あっちこっちにコンデンサーを入れ、外部に出るワイヤーにはフェライトコアで対策。

   各周波数とも、わずかにSが上がる程度にまで改善し、実用範囲となりました。

   14MHz以下は問題ありませんでした。

   ベランダにアンテナを設置してある関係で、アンテナ−電源間距離が3−4mしかなく、

   ノイズが乗りやすかったようです。

   タワーに上げた水平系のアンテナなら問題ないかな。

 

 2.漏電

   ノイズ対策をする前まで何もおこらなかったのですが、対策後、漏電ブレーカーが落ちるのです。

   電流を流しすぎた時に落ちるブレーカーとは別に漏電ブレーカーと言う物が電源ボックスにあり、

   受電端に入っていました。

   これが働くと、家中の電気が落ちますので、家族からクレームの嵐です。

   面倒なので確認していませんが、ノイズ対策で電源−アース間に追加したコンデンサーのせいでしょう。

 

 3.通風設計

   2つのファンで各電源から空気を抜く方法でOKでした。

   ノイズ対策でケースから出して裸にして、別のケースに2つ並べて装着しました。

   ファンを1つにして、風が通るように穴を開け、不要な穴をシールして対策。

 

 4.無負荷で電源を入れる必要あり

   出力にリニアを接続し、リニアの電源スイッチをONにしたまま電源をONにすると、片方の電源の

   保護回路が動作し、出力が13.5Vになる。

   こんな現象がありました。

   リニアの電源をOFFにして電源をONすれば良いので、大きな問題ではなかったのですが、

   気になります。

   電源回路には詳しくないので、良く分かりません。

 

 ノイズ対策を元に戻さずに、漏電問題が解決できず、使用中止となりました。

 14MHz以下で使用する場合は安価に27V、50A=1.35KWの電源が手に入ります。


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