コンテストコラム
1.QSLカード
N1MMでDXコンテスト、CtestWinで国内コンテストでしたが、
何かと不便なので、N1MMに統一しました。
N1MMでJADOMESTICを選択すると、JARL主催のコンテストは運用可能になります。
JARL形式のサマリーが出せないので、データをCtestWinに持ってきます。
ところが、N1MMのファイル出力でCtestWinで読み込めるのはADIFファイルだけですが、
CtestWinで読み込むと、Power文字が読み込めていません。
更に、時間がUTCになっていますので、JSTに変更する必要があります。
試行錯誤の末、
変換プログラム作成以外に方法を思い付かず、エイやっと、作ってしまいました。
これで、都道府県+Power等の1文字アルファベットのコンテストがN1MMで出来るようになりました。
(JARL主催コンテスト、オールJA8、等)
CtestWinで読み込んだ後、JARL形式のサマリーを作ります。
8.LoTWとDXCCアワード (2012年6月4日)
ローカル局との付き合いからARRLがやっているLoTWに登録するはめになり、
2月下旬にログをアップロードしてみました。
その後コンテスト終了のたびに、ついでにログをアップロードしていたのですが、
めでたく100になりましたので、初めて有料のアワードを申請しました。
この貧弱な設備で、QSL収集をせずLoTWのみでどこまで行けるか ?
先月末の WPX CW コンテストで4カントリー増えました。
コンテストでがんばってきた実績として、こんな事も「あり」 かなと。
7.呼んでいて気ずいた事 (2012年2月23日)
同じ周波数に居座って、長々とCQを出す局が意外と少ない。
マルチオペの局以外は呼びに廻る時間を作っているようだ。
コンテスト用ロガーの普及で、デュープチェックが完全に出来るようになり、
CQでのQSOレートが下ってくると、呼びに廻るようになっているのかな。
これなら、弱小局がCQで呼んで貰える可能性が出て来たのではないか。
最近のコンテストロガーは良く出来ているので、コンテストも2日目になると、
呼ぶ局がいなくなる、そして、CQを出していた局もレートがさがるので、呼びに廻る。
こんな状況の時にCQを出せば、必ず応答があります。
DXコンディションが上がっていますので、100Wでもあなたの電波が相手の地域に
届いているなら、CQで応答がありますよ。がんばりましょう。
設備は100Wとベランダから突き出した自作、超小型短縮2エレ八木(エレメント長3m、ブーム長2m)。
こんな設備でCWとはいえ、343QSO、85マルチもできるとは、我ながら驚きました。
ほとんど、呼びに廻って得た成果です。
太陽黒点が100を超えると、こんなに出来るんですね。
アメリカ東海岸のW1−3がほとんど聞こえず、かろうじてNYが1局でした。
ヨーロッパも奥の方、DL、F、EA、G、OHが厳しく、G、OHのCQは捕捉出来ていません。
こんなカントリーも出来ています−A6、HR、TI、T8、TK、V6、ZC4、ZK2,ZS。
呼ぶのに疲れてくると、CQを出したりしてみましたが、一回に付き数局の応答がある程度。
伝搬ロスは周波数が高いほど小さくなるのですが、ローパワーで実感できました。
12月の10mでこんなに開くのですから、
太陽黒点数が更に上昇するであろう来年春のDXシーズンが楽しみです。
海外の、いわゆるローカルコンテストの話です。
ヨーロッパ各国、南米、オーストラリア等が主催するコンテストが星の数ほどあります。
日本のローカルコンテストと同様に、様々なルールがあって、参加を躊躇する原因になっているようです。
コンテスト紹介サイトも数々ありますが、メジャーコンテスト以外は英文読解をせまられます。
最初のハードルを低くしようと、ローカルコンテストのルール紹介ページを作りましたので、ご利用下さい。
私はZLOGを使用していますが、ログ提出に必要なCabrillo形式ログを作れないので、
日本製のCtestWinを使う方が手間が省けます。
コンテストが終了したら、Cabrillo形式のログを作り、ルール紹介ページで内容を確認し、
E−MAILで、ログを発送します。手順は、
1.Cabrillo形式のログを作成する。
2.内容をエディター(メモ帳等)で確認する。
3.E-MAILのRE:に自分のコールサインを書き込む。
4.エディターで開いた、Cabrillo形式ログの内容を全部コピーして、MAILの本文に貼り付ける。
5.本文には何も追記しない事。
6.E-MAILを送る。
ほとんどのコンテストが各国一位の局に賞状を発行していますので、少ない得点でも日本からの
参加局がなければ、日本トップの賞状がもらえます。
参加してみませんか。
主にHF、DXでの話になります。
日本のアマチュア局の多くが100W出力だと、勝手に思っています。
但し、コンテストでCQを出している局の90%はKWでしょう。
私も100Wで、DXをやっています。
具体的に話を進めましょう。
バンド内をスイープしていて、強力な局が入感しているのを見つけました。
Sメーターはジャスト”9”です。
この局に私の100Wの電波は届くのでしょうか。
相手局には”S6”で届くはずです。
アンテナには可逆性があり、送受同等に働きますので、アンテナ性能は無視できます。
違うのは出力電力と受信能力です。
CQをだしている強力な局ですので出力は1KWと仮定します。
その差は1KW/100W=10=10dBです。
Sメーターの”1”が2−3dB間隔になっていますので、S”1”=3dBとします。
10dB/3dB=3.3ですので、
こちらの100Wの信号は、相手局にS=9−3=S6で届くはずです。
QRM/雑音がひどくなければ、応答があるはずです。
コンテストの場合、最良でもQRM/雑音がS=2−3くらいありますので、
相手局がS=3+3=S6以上であれば応答があると言えそうです。
S6以下の相手局の場合は相手局の受信環境が良く、パワーが小さい場合にのみ、応答の可能性があります。
CWの場合は帯域を500Hz以下にしますので、雑音が減り、受信環境が良くなるので、
場合によってはSが6以下でも応答のある確率が高まります。
こんな計算をしても、応答確率の低い局を呼んだりしていますが、
2回QRZが返ってきたりしたら、相手局の受信環境が良くないな、と思いあきらめる事にしています。
ちなみに、一般的なSメーターの振れと電力比の関係は次のようになっています。
電力比[dB] | Sメーターの差 |
3 | 1 |
6 | 2 |
9 | 3 |
12 | 4 |
15 | 5 |
18 | 6 |
21 | 7 |
24 | 8 |
27 | 9 |
混信で苦労した経験がありません。
1エリアがオープンしている時に、聞こえない局を考慮しながら、混信を受けないであろう周波数を探すのが混信対策です。
常時CQを出している局は最初の数時間で5−6局、その後は数局で、誰もCQを出していない時間帯もあるくらい空いています。
従って、選択する周波数は1・2エリアの局を避けて決定します。
1エリアの混信事情が分からないので、周波数を変えながらCQを出しています。
まあ、これが出来るくらい周波数の空きがあると言う事ですね。
他エリアから見た場合、聞こえているランニングをしている3エリアの局外は誰もいないと思って間違いありません。
CWナローフィルターを入れていますが、使った事がありません。皆さん3Khz以上離れてランニングしています。
3エリアの局を狙う時はアンテナを向けて、空いている周波数でCQを出して下さい。
多分、そこでは、3エリアの局はランニングをしていないはずです。
昨年の全市全郡コンテストで、やっとこさ、3エリアのトップを取る事が出来ました。(430MHzCW)
この周波数ではベランダ設置のアンテナ限界が14エレ八木のスタックになります。ひとつ下の144MHzではワイドスペースの6エレ八木シングルが限界です。144の6エレではコンテストに勝てそうな気がしませんが、430の設備ならなんとかなりそうだと言う事で、頑張ってみました。
ロケーション的には東向きオンリーで局数の多い大阪方面は東にある山々、建物の反射波でQSOしています。上手い具合に2エリアから1エリアに抜けるルートがあることが分かっています。有名な地図ソフトのカシミール、電波伝搬シュミレーションソフトのRadio Mobilで確認できました。
開いてるとは言っても、地上波伝搬では2エリアの強力局としかQSOできず、異常伝搬のオープン頼みになっています。この周波数で10月は遠距離通信には不向きな季節ですが、まだ、時々オープンします。
この時のQSO総数48局の内、東方向の3エリア以外の局は20局でした。皆さんありがとうございました。1・2エリア各局のお呼びが無ければコンテストにならないロケーションですので、今後ともよろしくお願いします。
ちなみに、北向きは大阪北部、南東向きで大阪中南部及び四国、東向きで4エリアが強く入る事が分かってきました。北西〜南東の線から西方向はアンテナを向ける事すらできないロケーションですが、CWだからこそQSO出来ているのかも知れません。
最近はCWのコンテストしかやってませんので、CW限定の話になります。
2009年の奈良コンテストのログを抜き出してカウントしてみましたが、85%のQSOがQSLカードを受領していました。国内コンテストの場合はコンテストQSOであっても、QSLカードを入手する事が可能と言って良い結果です。コンテストQSOではカードを発行しないと言う時代もあったようですが、結構な時代になったと思います。
59(599)、QSL、73と言う短縮QSOがすごく気になります。これはコンテストのQSOより短く、コンテストQSOを違和感なく受け入れる下地になっているようですね。1970−80年代には、このようなQSOはJCC/JCGサービス、特別記念局以外には見られないものでした。
7MHzのCWでCQを出して、非常に遅いスピードの局に呼ばれました。こちらもスピードを合わせて、RSTレポート、名前、QTH、RIG/ANTの紹介、のラバースタンプQSOをしたのですが、30分以上かかったのを覚えています。
59(599)、QSL、73だけのQSOでは味気ない事この上もなし、ですので、せめてRSTレポート、名前、QTH、RIG/ANTの紹介、のラバースタンプQSOを普及させようと思っています。コンテスト以外のQSOはゆったりとやりましょうよ。
QSL発行をもってQSOが終わると言われています。コンテストQSOであっても100%QSLを発行していますので、よろしくお願いします。