AH-4で1.9MHz

ICOM、AH−4の仕様は3.5−50MHzですが、コイルを追加する事によって1.9MHzにQRVしています。

どのようにしているか、これから説明しますが、仕様外での使用になりますので、何が起こるかわかりません。不幸な結果にならない事を祈っていますが、全て自己責任でお願いします。

ベランダから6mの釣竿を45度の角度を付けて外に突き出します。先端から50cm垂らして、空洞にワイヤーを通し、釣竿の根元からワイヤーを取り出します。このワイヤーをコイルを介してAH−4に接続します。

AH−4のGND端子は同軸ケーブルから取った編線を繋ぎ、ベランダの金属製の手すりに沿わせアルミテープで貼り付けてあります。

チューニングさせるための肝は2つありますが、順次、説明します。

(1)アンテナの角度

仰角は45度〜60度が最適です。45度以下にすると、SWRが下らなくなります。角度によって最適なコイルの容量が違いますので、まず設置する角度を決めましょう。30度以上に出来ないロケでしたら、この方法はあきらめて下さい。

(2)コイル

仰角によって異なるようですので、45度限定になりますが、私のコイルの緒元です。

インダクタンス: 109 uH

巻き数: 39 ターン

巻き幅: 80 mm

コイル直径: 96 x 80 mm

ボビン: 背の低い、ぽっちゃりした、ほぼ4角形のペットボトル

スペース巻きにする為に2重にワイヤーを巻きつけ、1本をほどいたもので、間隔が不揃いですが問題はありません。現在は0.9mmのテグスを使い、取り去らずに残すようにしていますので、きれいに巻けるようになりました。

SWRは下記のように少し高めですが、使用可能です。

1.810−1.825:1.6

1.9075−1.9125:1.4

電波の輻射に関係するのは7m程度のワイヤー部で、コイルはマッチングに寄与しているだけです。7/160=0.044λですので、7MHzに直すと1.75m長のアンテナと言う事になり、7MHzのモービル用アンテナと同程度の飛びと言えるかも知れません。

1年間の運用結果です。

国内コンテスト: 聞こえる局は、全て応答がありました。地上高10mの威力でしょうか。

DX: 全く駄目です。DXを呼ぶJA局は強く入っているのに、DX局は全く聞こえませんでした。

と言う訳で、国内コンテスト用に使っています。更に、コイルを入れた状態では3.5MHzでさえもチューニングできませんので、簡単に取り外しが出来る様にコイル端は圧着端子にしています。


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