LibreOfficeを用いた4次バタワース型LC BPFの設計

JH5ESM, Cosy MUTO
13 July, 2011
Revised on 2 Jan. 2013

English


このページでは,無料で使用できるオープンソースのオフィススイート“LibreOffice”の表計算ソフト“Calc”を用いた4次バタワース型LC BPF設計ツール(以下,「本ツール」と略記)を紹介しています.

本ツールは,以前AppleWorks用に作成・公開していたものをLibreOfficeに移植したものです. Mac/Windows/Linuxを問わずに利用できます.

2013.01.02:フォントをLibreOffice内蔵のLeberation Sansに,また回路図をベクトルグラフィクスに変更.


用意するもの


使用方法

screen picture

使用方法はいたって簡単です. 中心周波数f0及び−3[dB]帯域幅BWを[Hz]単位で,終端抵抗Rを[Ω]単位で入力するだけです(この3箇所しか操作できないように,シートにロックをかけています). [kHz]単位で周波数を入力するときは,例えば455[kHz]であれば“455e3”と入力します([MHz]単位の時は例えば“7.1e3”です). 終端抵抗値も,[kΩ]単位で入力したい場合は例えば“1e3”(1[kΩ]の場合)と入力します.
計算結果は,M結合型,C結合型のそれぞれについて,L及びCの値がそれぞれ[H]及び[F]で示されます. 仕様と計算結果はコピーして他のソフト(テキストエディタ等)へペーストすることができます.

M結合型は3個の固定インダクタで構成する回路構成にしています. 計算値もこの回路図に合わせたものにしています.
実際に製作する場合は,磁気結合しないようにインダクタの形状と配置を考慮してください(例えば磁気シールドされたインダクタを用いる:製作例).

本ツールでは,高周波はもちろんのこと,低周波用途での設計も念頭においています. そのため,数値はSI接頭語なしの指数表記にしています.
有効数字は3桁もあれば実用上は十分ですが,4桁表示としています.

インダクタの損失は考慮していません. 必要なら回路シミュレーションを実施して損失の影響を評価してください.


利用及び再配布等について


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