1999年6月16日の新聞報道と関連事項

(個人的な備忘録です)

最近(2007年2月)暇なときにいろいろWebを見に行っていると未だにこの頃のことをネタに人のことを好き勝手に中傷している輩がいることを発見、気分が悪い。

当事者やその取り巻きが画策していることなのか、それとも単なる面白半分なのかは知らないが、とりあえず気分が悪いものは気分が悪い。その場で遣り合ってもいいのだがそれが解決になるとも思わないので止めておく。ただ当事者やその取り巻きであれば、昔の話を蒸し返すことで当事者に都合の悪いことが出てくる可能性が高いので止めておいたほうがいいと思うんだが。

何分かなり前のことで資料が散逸しそうなのでまとめておくことにする。

新聞報道の写し

読売新聞夕刊 大阪版 1999年(平成11年)6月16日(水曜日)付け 4版 15ページ

アマ無線 替え玉受験

大阪府警 塾経営者ら2人逮捕

アマチュア無線の二級免許試験を替え玉受験したとして、大阪府警捜査二、外事両課は16日神奈川県二宮町松根、元学習塾経営宮沢保夫(49)、同県相模原市相模大野、印刷業大黒裕彦(34)の二容疑者を有印私文書偽造、同行使容疑で逮捕した。同試験での替え玉受験の発覚は初めて。府警は不正取得の目的を追求する。

調べでは二人は共謀して1995年10月、大阪市内で行われた第二級アマチュア無線技士の無線従事者国家試験の際、宮沢容疑者の受験整理票に、大黒容疑者が自分の写真を張り付けるなどして試験会場に出向き、宮沢容疑者になりすまして受験した疑い。

宮沢容疑者は翌11月末に合格、12月免許証が交付された。

当時、大黒容疑者は第一級アマチュア無線免許を取得していたが、宮沢容疑者は66年に、四級免許を取得していただけだった。宮沢容疑者は、無線愛好家らでつくる「宮沢グループ」を主宰。二級免許を取得して以降、北朝鮮、サイパン、バンコク、シンガポール、ロサンゼルスなどへ計30回にわたって渡航している。

試験を監督する近畿電気通信監理局が今年3月、府警に告発していた。

アマチュア無線の国家試験は一級から四級までの4段階。高等教育で学ぶ程度の電子工学や電波法などの学科試験のほか、二級では2分間で90字異常のモールス信号を聞き取って書き起こす電気通信術の実技がある。二級免許を取得すると、最大通信出力200ワットまで使え、海外との交信が容易にできる。95年度の二級試験は6023人が受験、2184人が合格、合格率は36.2%だった。

 

 

産経新聞夕刊 大阪版 平成11(1999)年6月16日 水曜日 5版 13ページ

アマ無線技士 替え玉受験で合格

 

大阪府警2人逮捕 不正取得の背景追及

 

替え玉受験でアマチュア無線技士の免許を取得したとして、大阪府警捜査二課と外事課、東署は16日、有印私文書偽造、同行使の疑いで、神奈川県二宮町松根、無職、宮沢保雄容疑者(49)と同県相模原市相模大野6、印刷業、大黒裕彦容疑者(34)を逮捕した。この替え玉で宮沢容疑者は海外と交信できる第二級の免許を取得しており、府警で背後関係などを調べている。アマチュア無線の替え玉受験が摘発されるのは初めてという。

 

調べでは、宮沢容疑者は平成7年10月22日、大阪市旭区の試験会場で実施された第二級アマチュア無線技士無線従事者の国家試験で、大黒容疑者に替え玉受験を依頼。大黒容疑者は、宮沢容疑者の受験整理票の顔写真を自分のものに張り替えて会場で提出、受験した疑い。

 

この替え玉受験で、宮沢容疑者は同年11月に合格、12月に免許の交付を受けていた。宮沢容疑者は比較的難易度の低い四級免許を持っていたが、合格するのが難しい二級免許について、第一級免許を持っていた大黒容疑者に替え玉を依頼したらしい。

 

宮沢容疑者は障害者施設や公衆浴場を経営していたことがあり、大黒容疑者は宮沢容疑者の秘書をしていたという。

 

近畿電気通信管理局によると、アマチュア無線の資格は1-4級までで、郵政大臣から指定された財団法人「日本無線協会」が試験を実施している。

 

アンテナから発する電力で見ると、四級は20ワット以下の設備、三級は50ワット以下の設備が扱える。これが二級となると最大電力が200ワット以下の設備になり、飛躍的に出力が増え、海外との交信が容易になるという。

 

宮沢容疑者は不正に免許を取得した後、北朝鮮をはじめ、サイパン、バンコク、カイロなど海外に30回以上渡航していた。府警では不正取得に至る背景や目的などについて引き続き追求するという。

 

昨年度の「通信白書」では、第二級アマチュア無線技士無線従事者の国家試験(平成9年度実施)結果は、受験者数が3814人でうち合格者1241人、合格率は32.5%

 

 

朝日新聞夕刊 大阪版 1999年(平成11年)6月16日 水曜日 4版 14ページ

アマ無線で替え玉受験

大阪府警、2容疑者逮捕

アマチュア無線国家試験で替え玉受験をしたとして、大阪府警捜査二課と外事課、東署は16日、神奈川県二宮町松根、元学習塾経営宮沢保夫(49)と同県相模原市相模大野6丁目、印刷業大黒裕彦(34)の両容疑者を有印私文書偽造、同行使の疑いで逮捕した。近畿電気通信管理局によると、アマチュア無線試験で、替え玉受験による逮捕者が出たのは全国で初めてという。

調べによると両容疑者は第二級アマチュア無線技士の国家試験で宮沢容疑者を合格させるため、第一級の免許を取得している大黒容疑者が代わりに受験することを計画。1995年10月、大阪市旭区であった第二級試験で、大黒容疑者が自分の写真を張った受験整理票を係員に提出した上、答案用紙3通に宮沢容疑者の名前を記載して受験した疑い。試験は合格した。

 

ニュースの読み方

最初の行で、捜査二課のほかに外事課が動いていたことに着目する必要がある。国内の替え玉受験が外事課担当とは考えにくいので、外事課が何かを捜査中にいろいろ出てきて捜査二課に国内分を依頼、立件したと考えると筋が通る。

また渡航先として(恐らく回数は一番少ないであろう)北朝鮮が一番先に上がっていることにも着目。

 

 

郵政省関係報道資料

 

1999年12月10日(金)電波監理審議会への諮問

 郵政省は、本日、電波監理審議会(会長:塩野 宏 成蹊大学法学部教授)に対し、不正な手段により第2級アマチュア無線技士の免許を取得した者について、電波法第99条の11第1項の規定に基づき、当該免許の取消しについて諮問しました。                               
 その概要は、以下のとおりです。                    

1 不正行為の事実 
(1)不正行為の概要
   平成7年10月、大阪市で実施された第2級アマチュア無線技士の無線従事者国家試験において、身代わり受験により、第2級アマチュア無線技士の無線従事者免許を取得するという不正行為がありました。

(2)この不正行為の事実は、本年3月、近畿電気通信監理局が大阪府警察本部に対し被疑者を、有印私文書偽造及び同行使並びに共同正犯の容疑で告発した結果、同年10月22日、大阪地方裁判所において、有罪判決があり、同年11月6日刑が確定したことから明らかとなったものです。

2 諮問の概要 
  無線従事者国家試験において、身代わり受験によって取得した第2級アマチュア無線技士の免許は、電波法第79条第1項第2号(不正な手段により免許を受けたとき)に該当することから、その免許の取消しについて、審議いただくものです。



                      連絡先:電気通信局電波部計画課
                         (担当:佐伯検定試験官)
                            電話:03-3504-4882

 

 

電波監理審議会意見の聴取(平成12年2月23日公表)

 宮澤保夫の第二級アマチュア無線技士の資格の免許の取消しについて、電波法第99条の12第1項の規定により、意見の聴取を行った(平成12年2月8日)結果、下記のとおり意見を決定する。

 平成12年2月23日


                      主任審理官  安 成 知 文


                  記

第1 意 見

   無線従事者の免許の取消しの処分は、適当と認められる。

第2 事実及び争点

 1 郵政省の陳述の大要
   本件は、第二級アマチュア無線技士宮澤保夫に対する電波法第79条第1項の規定に基づく無線従事者の免許の取消しに関するものである。
   宮澤保夫は、平成7年10月期の無線従事者国家試験において、他人に受験を依頼し、この依頼を受けて受験した当該他人の答案が合格基準を満たしていた結果、平成7年12月27日付けで第二級アマチュア無線技士の資格の免許を取得したものである。
   この事実については、当該不正受験に関する同人等の有印私文書偽造及び同行使の罪に係る有罪判決(平成11年10月22日、大阪地方裁判所。)の判決文、同人の供述調書、起訴状の写しにより、明らかである。
   よって、同人の有する第二級アマチュア無線技士の資格の免許は、不正な手段により取得したことは明らかであり、電波法第79条第1項第2号に該当するものとして、同項の規定に基づき、その免許を取り消そうとするものである。

 2 処分対象者の陳述等
   宮澤保夫は、意見の聴取の期日に欠席したが、予め準備書面が提出されたので、電波監理審議会が行う審理及び意見の聴取に関する規則第44条において準用する同規則第17条の規定により、当該準備書面のとおり陳述したものとみなした。
   準備書面においては、今回の事件により関係者へ多大な迷惑をかけ、猛省している旨が述べられている。

第3 理 由

 1 本件は、第二級アマチュア無線技士 宮澤 保夫が、平成7年10月に行われた第二級アマチュア無線技士の無線従事者国家試験において、他人に受験をさせて同試験に合格することにより、不正に当該無線従事者免許を取得した事実が明らかになったため、電波法第79条第1項の規定に基き、当該免許の取消しの処分をしようとするものである。

 2 本件不正受験に関しては、近畿電気通信監理局から大阪府警察本部への告発を受け、平成11年7月6日に大阪地方検察庁が同人を有印私文書偽造、同行使の罪名で起訴し、同年10月22日に大阪地方裁判所で有罪判決が宣告され、同年11月6日に同判決が確定したものである。

 3 本事案に対して、宮澤 保夫は準備書面により、「今回の事件で関係各位、各方面の皆様方に多大な迷惑をかけ、深く陳謝し、猛省しています」等の旨、陳述した。

 4 上記大阪地方裁判所の判決の確定により、宮澤 保夫の当該免許の取得は、電波法第79条第1項に規定する「不正な手段により免許を受けたとき」に該当することとなり、また、宮澤本人も本件事実を認めるとともに処分に対しても意見はないことから、同条の規定により当該免許の取消しの処分を行うことは、適当と認められる。
 

 

2000年 2月23日(水)電波監理審議会の答申

 郵政省は、不正な手段により取得された第2級アマチュア無線技士の免許を取り消すため、電波法第99条の11第1項の規定に基づき、昨年12月10日(金)に電波監理審議会(会長:塩野 宏 成蹊大学法学部教授)に諮問しておりましたが、本日、諮問のとおり無線従事者の免許を取り消すことが適当である旨の答申を受けました。                          
 この答申に基づき、郵政省は、当該免許の取消処分を行います。      
                                    
1 不正行為の概要 

 (1)神奈川県在住の宮澤 保夫(免許番号:EATI252)は、平成7年10月、大阪市で実施した第2級アマチュア無線技士の無線従事者国家試験において、身代わり受験を他人に依頼し第2級アマチュア無線技士の無線従事者免許を不正に取得しました。

 (2)この不正行為については、平成11年3月、近畿電気通信監理局が大阪府警察本部に対し宮澤 保夫及び身代わり受験者を、有印私文書偽造及び同行使の容疑で告発し、同年10月22日、大阪地方裁判所において、両者に対し有罪判決があり、同年11月6日刑が確定しました。

2 答申の概要 

   宮澤 保夫が所有する第2級アマチュア無線技士の免許は、無線従事者国家試験において、身代わり受験という不正行為によって取得したものであり、電波法第79条第1項の規定に基づき取り消すことは適当である。




                     連絡先:電気通信局電波部計画課
                         (担当:佐伯検定試験官)
                           電話:03-3504-4882

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