ボーデン湖畔で

エディト ギルラート DF7WU #297

新しい年が始まると新しい計画をたて、カレンダーを取り出して書き込みます。我々アマチュア無線家ならフリードリッヒスハーフェンでのHAM-RADIOとHAMtronicの予定をかき入れる事でしょう。
今年のHAM-RADIOとHAMtronic、そしてDARCの主催する50回目のボーデンゼーミーティングは6月24日(木)から 6月26日(土)迄フリードリッヒスハーフェンで開催されます。

ところで私達のなかにどれほどの人が、この会場と泊まるホテル以外のフリードリッヒスハーフェンとボーデン湖を知っているでしょうか? この周辺には風光明媚な場所や興味を沸かせるところがたくさん有りますし、ここかあそこかと横道にそれて目的地に至る思いにさらされことに成りましょう。そんなところを私がここにちょっと書いて見ようと思います。
私達が皆んな知っている様にフリードリッヒスハーフェンを別名“見本市と飛行船の町”と呼んでいます。私たち多くの人が思い出される様に、30年代にツェッペリンの作った飛行船がここから海外に向け飛び立ちました。しかしそれらは残念ながら大惨事に終わってしまったのです。しかしながらツェッペリン男爵の意志は失われませんでした。
私達は今日求めているきめの細かい文化探索旅行や、スタイルと贅沢のあい交わった雰意気に、新しい高度技術を酷使して飛行船を甦えらせたのです。ここフリードリッヒスハーフェンの新しいツェッペリン飛行船博物館は私達に過去を思い起こさせるとともに将来の発展を明示させてくれます。しかし此処にはもっと見ておくべき文化遺産が有ります。例えばシュロス教会とそこにある塔等はこの市の象徴となっています。
湖に沿って数キロ車で走るとドイツで最古のお城のあるメールスブルグに着きます。ここはウェストファーレンの女流詩人アンネッテ フォン ドローステ-フュルスホフと切っても切れない関係に有ります。彼女は彼女の生涯の最後7年間をここで生活していたからです。上部と下部市街の大部分は当時のまま残っています。
フリードリッヒスハーフェンに向っての帰路、湖に向って右側にビルナウが有ります。18世紀の中頃に建てられた華麗なロココ風建築です。これはフォアアールベルグの天才的な建築家ぺーター・トォンブ、べッソブルンで習った彫刻家アントン・フォイヒトマイアーそれに壁画家ゴットフリート・ゴッツ 達による最高芸術の集大成です。この3人は当時造形芸術家の3人組と言われていました。 彼等の作品の数々は南ドイツ地方で見る事が出来ます。
ビルナウから少し離れた湖の出口に近いところにウンターウールディンゲンに観光客のために再現された水上の住居ファールバウテンドルフが有ります。約5000年前即ちキリストの誕生する2500年も前にこの地に集落が出来ていました。スイスの中央部、アルプスの東部、あるいは北イタリアに同じ様な集落が発掘されています。
横道にそれてスイスに行かれる事をお薦めします。ザンクトガレンは手工業と産業活動がこの市の繁栄に導いた事を物語るたくさんの物があります。手入れの行き届いている数多くの四角形の市民の家、それらは大抵木造建築でその出窓には精巧な彫刻が施されています。また家々の壁面には贅沢なユーゲント様式の工芸作品で飾られ、市民の裕福さを物語っています。ここで生産される木綿織物と刺繍製品は国境をこえて知られています。後期ゴシック様式教会建築であるザンクトガレンの大伽藍も同様に市のモニュメントとして知られています。又、ここの神学図書館を見逃す訳には行きません。
ボーデン湖畔に滞在するならリンダウを見てください。旧市街は島の中にあり、一本の道路と一本の鉄道が湖の東岸からそれを結んでいます。古い町並の小路を散策していると外装を建立時の様式で改修された、そしてここを訪れる人々に魅惑を与えるような旧市庁舎に出ます。同様に古い灯台を持つ港湾設備にも驚愕を覚える事でしょう。
ボーデン湖対岸の町コンスタンツは普通思われているより長期にわたって歴史的に大変興味の有るところです。キリストの誕生後300年頃にはローマ人の要塞がここに構築され、600年頃には教会の司教管区の首都となったのです。交易と木綿織物工業によって急速に発達して1200年頃には帝国自由都市に指定されました。1414年から1418年までドイツ領域内で一回目のキリスト教公会議が開催されました。改革派のヨハネス・フースはこの公会議で異端者の烙印を押され火刑の宣告をうけました。市の門の前で1415年にそれが執行されました。中世紀にこの町は悲しい名誉を受ける事となったのです。この公会議の期間中に、ここで枢機卿会議も開かれ新教皇マルチン5世が選出されました。これは通常ローマで行われるものなのです。ここの旧市街もいまだにその歴史をとどめミュンスター教会の他にも数々の一見すべきものが有ります。
コンスタンツから橋を渡ればボーデン湖の緑の島ライヒェナウに到達します。ここは野菜の生産地としてだけでなく3ツの900年から1100年代に造られたロマネスク様式の教会が重要な宝物と共に現存しています。アマチュア無線家達に、ここライヒェナウ島は全く意味がないわけではありません。1回目の国際アマチュア無線ミーティングと機器展示会が開催されました。即ち HAM-RADIO の誕生地です。
2ツ目のボーデン湖にある島は大変有名でそれを忘れることはできません。それはマイナウです。花の島として世界中に知られています。バーデンの大公フリードリッヒ T世がこの島をエキゾティックな植物園作り上げたのです。咲き乱れる花々は四季によって変わり信じられない程の壮麗さを見せてくれます。それはさながら目の為のご馳走でしょう。この島は1928年以来スゥーデン王家の所有となっています。
私はここで全部を説明する事は出来ません。もっと沢山の見るべきところがボーデン湖畔にあります。標識による散歩散策やアクティブにサイクリング等もできます。
この小文は私達の何人かに、それでは2―3日滞在を延ばしてこの周辺を見学するか、と言う契機となるでしょう。また船に乗って湖上を行ったり来たりして気持ちをゆったりさせることも休養の一つでしょう。 皆さんお楽しみください。またフリードリッヒスハーフェンで逢いましょう。


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