IBM WeB Boy 体験版のインストール

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この試みを行った理由
(1)普段インターネットクラスターに接続しているDOSマシンに Web上に存在するフリーソフトウエアをインストールする時に、DOSマシン上でソフトのダウンロード等すべての操作ができれば楽であろうとと思ったこと。Webを見たくなった時には写真・絵付きのページが簡単に見に行けるようになると思ったこと。
(2)Web Boyを使ってネットワーク(インターネット)に接続してみたいと単純に興味を思ったこと。
(3)Web Boy 体験版を用いれば上記のことが無料で行えること。

Web Boy のインストール等について
(1)WeB Boyは LANに接続するために、MS-LAN MANAGERのサブセットを使っているようです。しかし、MS-LAN MANAGERの 定義ファイルの書き方とは微妙に異なっているようです。
(2)体験版インストール・ディスケットの作成方法
ダウンロードしたファイル(loaddskf.exe、wb40dmj1.dsk、wb40dmj1.dsk)を使い、MS-DOSプロンプトから、
loaddskf wb40dmj1.dsk A: でインストール・ディスク1を作成。
loaddskf wb40dmj2.dsk A: でインストール・ディスク2を作成。
作成したディスクを使いWeb Boyのインストールをする。インストール方法は ディスク1のinstall.txtを読む。
(3)日本 DR DOS ユーザ会のホームページに、とても詳しく書かれているWeb boyのインストールのページ(体験版のインストールではありませんが、インストール操作自体はほぼ同じです)が追加されていましたのでリンクしておきます。

IBM WeB Boy 体験版を使いWebを見るための設定方法

WeB Boyインストール後、インストーラーによって作られた CONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATを書き換えます。 (EMM386.EXEの関係で?)DEVICEHIGHを使うとハングアップするため DEVICEHIGHとDEVICEを微妙に使い分けています。 ※注 この使い分けは最適化されたものではありません。

日本 DR DOS ユーザ会のホームページDR DOS 7.03/V非公式インストールマニュアルには次の記述があります。
『DR DOS では HIMEM.SYS と EMM386.EXE の機能がほぼ同等になっており、組み込むのはどちらでも構いません。ただし、VMWARE などの仮想マシンエミュレータに組み込む場合は、HIMEM.SYS のほうが良いようです。また DR DOS の EMM386.EXE はメモリサイズが 64MB を超えた場合にうまく起動しません。現在のところこの問題が発生する場合には FreeDOS の EMM386.EXE を持ってくることが必要なようです。』 ということで、下の CONFIG.SYSには EMM386.SYSとHIMEM.SYSの両方が組み込まれていますが、どちらか一方でも良かったようです。

CONFIG.SYS

DEVICE=C:\DRDOS\EMM386.EXE DPMI=OFF FRAME=NONE
DEVICE=C:\DRDOS\HIMEM.SYS chipset=RAM
DEVICE=C:\DRDOS\DPMS.EXE
DEVICEHIGH=C:\DRDOS\SETVER.EXE
SHELL=C:\COMMAND.COM C:\ /E:512 /P /MU
BREAK=OFF
BUFFERS=30
FILES=30
FCBS=4,4
LASTDRIVE=D
HISTORY=ON,512,ON
COUNTRY=81,932,C:\DRDOS\COUNTRY.SYS
DEVICEHIGH=C:\DRDOS\$FONTX.SYS /P=C:\DRDOS\
DEVICEHIGH=C:\DRDOS\DISPVB.exe
REM ansi.sysが必要なアプリケーション用
DEVICEHIGH=C:\DRDOS\ansi.sys
DOS=HIGH,UMB

REM --- 以下の行は WebBoy for DOS 用に加えられました ---
DEVICE=C:\WEBBOY\NTSDOS\BIN\PROTMAN.DOS /I:C:\WEBBOY\NTSDOS\
REM ご使用のLANドライバーを以下のディレクトリへコピーし,
REM 名前を指定してください。
REM 下の行のSUPER2.DOSは NICに付属の NDISドライバ。各自のNIC用のNDISドライバに 書き換える必要があります。
DEVICE=C:\WEBBOY\NTSDOS\BIN\super2.dos
REM PACKET DRIVER用のクライアント用に dis_pkt9.dosを使います。
DEVICEHIGH=C:\WEBBOY\NTSDOS\BIN\dis_pkt9.dos
DEVICE=C:\WEBBOY\NTSDOS\BIN\NTSTS.DOS
REM --- 以上の行は WebBoy for DOS 用に加えられました ---

dis_pkt9.dosは多くの場所に置かれているようですが、 ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/simtelnet/msdos/pktdrvr/より入手可能です。

AUTOEXEC.BAT

PATH C:\DRDOS;C:\TCP;C:\;
VERIFY ON
PROMPT $P$G
SET DRDOSCFG=C:\DRDOS
REM wattcpアプリケーション用に、wattcp.cfgの場所を環境変数にセットしておきます。
set wattcp.cfg=C:\tcp
LH C:\DRDOS\JIS_A01.com
REM --- 以下の行は WebBoy for DOS 用に加えられました ---
SET MPM_INI=C:\WEBBOY\DATA\MICROPM.INI
SET MW_INI=C:\WEBBOY\DATA\WEBBOY.INI
SET PATH=C:\WEBBOY;C:\WEBBOY\NTSDOS\BIN;%PATH%;
SET SOCKET=0
C:\WEBBOY\NTSDOS\BIN\NETBIND
REM --- 以上の行は WebBoy for DOS 用に加えられました ---

(4)WeB Boyインストーラーによって作られた、PROTOCOL.INIは自分の環境に合うように書き換えます。

PROTOCOL.INI

[PROTMAN]
Drivername = PROTMAN$
Dynamic = Yes

[NTSTS_XIF]
DriverName = NTSTS$
UseMemory = HMA,EMM,UMB
RcvWindow = 2920
VCs = 12
VCReceiveLarge = 6
VCSends = 6
Load = NTSTS.DOS[cbr]
LANABASE = 0
;
; DHCPを使うのであれば下の指示の通りにします。
; Uncomment (Remove the";") from the BootpFlag if you
; choose DHCP.
;
; BootpFlag = DHCP
;
; Comment out the next 4 lines if using DHCP
;
; IP Adress や Default Gateway等ネットワーク関係はWeB Boyのインストーラーの質問に答 えると自動生成されます。
IPAddr = [192.168.50.10]
DNSAddr = [192.168.50.1]
DNSBackAddr = [0.0.0.0]
GatewayAddr = [192.168.50.1]
DefaultDomain = web
NetSubNetMask = [255.255.255.0]
NetworkName = Local

; 下の行の、WeB Boyインストーラーが作った(?) Bindings = "DRIVER_NIF" の行は使いませんのでコメントアウトします。
; Bindings = "DRIVER_NIF"

; NIC付属のNDISドライバ用の PROTOCOL.INIのひな形を参考に下の行を加えました。
Bindings = "SUPERLAN"

;Uncomment if using token-ring LAN connection.
; TOKEN-RING = Yes

; パケットドライバ用アプリケーション用に次の4行を加えました。intvecは 0x60以上で、 0x7f以下の空いている値を使います。
[pktdrv]
drivername=pktdrv$
bindings="SUPERLAN"
intvec=0x62

; WeB Boyインストーラーが作った(?)以下の4行は使いませんのでコメントアウトします。
[DRIVER_NIF]
; IOADDRESS = 0x300
; INTERRUPT = 0x5
; DriverName = EXP16$

; NIC付属のNDISドライバ用の PROTOCOL.INIのひな形をまねて下の4行を加えました。上の4行の [DRIVER_NIF]の書き方とは微妙に違うことに注意。上の4行のコメントを外し、DriverNameを SUPER-2$に変えただけではネットワークに接続できませんでした。
[SUPERLAN]
irq = 5
iobase = 0x300
DriverName = SUPER-2$
; 上のDriverNameの行で、物理的なNDISドライバ名 SUPER2$ではネットワークに接続できません。 論理的(?)なドライバ名を使わなければなりません。論理的(?)なドライバ名はPROTOCOL.INIのひな形に書かれてい ます。SUPER2.DOSのファイル中にも書き込まれています。

蛇足ですが....
CONFIG.SYSで NDISドライバを組み込む段階で、NDISドライバは PROTOCOL.INIを読み込み動作を決定するようです。 その読み込みのデータの形式は NDISドライバによって異なるようです。例えば、WeB Boyインストーラーが作った(?) [DRIVER_NIF]のデータ形式のDriverNameを以下のように SUPER-2$に変えただけでは、

Bindings = "DRIVER_NIF"

[DRIVER_NIF]
IOADDRESS = 0x300
INTERRUPT = 0x5
DriverName = SUPER-2$

この2つの行、
IOADDRESS = 0x300
INTERRUPT = 0x5

が ドライバ SUPER2.DOSの用のデータ形式に合わないために無視されて、SUPER2.DOSのデフォルトの IRQ=3 で動き出すようです。
(→ そしてネットワークにつながらない。)

そこで、ドライバに付いていた PROTOCOL.INIのひな形を参考に『irq = 5』と書き換えたところ IRQ=5 で動き出しました。 (←実際には、『Bindings = "DRIVER_NIF"』や『[DRIVER_NIF]関係の行』をコメントアウトし、『[SUPERLAN]』として新たに 関係した行を書き加えましたが。)  SUPER2.DOSの動作の仕組みがわかっていたり、NIC設定プログラムがあれば苦労はなかったのでしょうが(← NICのIRQをドラ イバに合わせ"3"にしてしまう。)、  実はジャンクの NE2000互換 NICと使えそうなドライバしか持っていませんので、余計な試 行錯誤を繰り返してしまいました。まあその苦労が楽しみでもあるわけですが。(笑)  

おまけ
3comの NIC Etherlink IIIを使った時のConfig.sys Autoexec.bat Protocol.ini はこちら。

参考ページ

DR DOS 関係
日本 DR DOS ユーザ会
やっぱりDOSが好き!

DOS によるネットワーク関係
DOSで利用するネットワーク(上記、 「やっぱりDOSが好き!」中のコンテンツ)