旧型PC9801、Modemとフリーソフトウエアを使った Telnet接続
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はじめに
最近はコンピュータが安くなり、中古であれば1万円も出せばCRT付きで必要十分以上の性能のコン
ピュータを手に入れることができるようになりましたが、ここでははるか昔に現役を引退した旧型PC9801
とアナログモデムを使って telnetでインターネットクラスター接続する方法を紹介します。
必要なもの
(1)PC9801(286CPUとFDDで十分)+CRT
(2)RS232C接続できるアナログモデム
(3)ソフトウエア(teenとその関連ソフト Vectorのページなどよりダウンロード)
teenとは
PC88VA、PC9801等用のDOS上で動くフリーなTCP/IPプロトコル
スタックです。teenは、
(1)ダイアルアップPPPでインターネットへ接続するためのもの。
(2)Ethernetを使ってLANに接続するためのもの。
の2つがありますが、このページでは(1)を紹介します。
teen等の入手
(1)teenの入手はVectorのこのページで
(2)Telnetクライアント(ESENETなど)の入手は合著さんのこのページから。 合著さんのメインページはここ。
teen と esenetの設定
まずteen***.lzh(***はバージョン番号が入っています。以下同じ)を解凍します。その解凍
した中に iset***.lzh(簡易 teen 設定ファイル作成ツール)というものがあるはずですので、
これも解凍しておきます。さらに teen用 telnetクライアントの esene***.lzh も解凍しておき
ます。これらの中で最低限必要なものは、
teen.com
topen.exe
tclose.exe
teen.def
esenet.exe
iset.exe
ですから、FDDで運用するのであれば、これらをシステムFDに teen というディレクトリ
(どのような名前でも良いが、以下ディレクトリ名は teenと統一)を作りそこにコピーして
おきます。
次からの操作は箇条書きで書きます。
(1)ディレクトリ teenに移り iset.exe の質問の通りに、プロバイダーの電話番号、ユー
ザー名、パスワード、DNSアドレス、コンピュータとモデム間の通信速度等を設定します。
この操作で teen.defが書き換えられます。
(2)通信速度は下表の○印の部分のいずれかに設定すれば良いですが、286以上の Old
PC9801では 38400bps で良いようです。
bps |
88VA |
98(8MHz系) |
98(5MHz系) |
19200 |
o |
x |
o |
20800 |
o |
o |
x |
31200 |
o |
o |
x |
38400 |
x |
x |
o |
41600 |
o |
o |
x |
51200 |
x |
x |
o |
62400 |
o |
o |
x |
(3)autoexec.bat にteen.def のある場所を書き込みます。
set teen=a:\teen\teen.def
(4)さらに a:\teenに pathを加えておきます。
set path=a:\dos;a:\teen 等
(5)コンピュータ、モデム、電話配線等をセットします。
インターネット Clusterに接続するには
(1)teen<cr>でteenを常駐させます。コンピュータを teen専用機として使うのであれば、
auroexec.batで teenを常駐させても良いと思います。
(2)topen<cr>でインターネットに接続します。接続中に中止するには<ESC>キーを押
します。
(3)接続後、esenet host.packet.cluster.com とすれば host.packet.cluster.com に接続でき
ます。ホストコンピュータによってローカルエコーあり/なしの設定をする必要があると思います。
<Crtl-@>キーを押してその設定をします。
(4)接続後は ホストコンピュータの指示に従って、例えば、DXCと入力することで、通常のパケット
クラスターの操作が行えます。
(5)パケットクラスターの終了操作後、相手ホストとの接続が切れますから、tclose<cr>で
インターネット接続を切断します。
終わりに
ここでは旧型PC9801 + teen について書きましたが、telnet接続自体は、どのOS,コンピュータでも可能であり実用になります。