ビバレージで作った受信所 JA7NI  冨樫國和
冨樫氏は自宅周辺の宅地化が進み、受信環境の悪化が進むので、160mの受信に適する別の場所を探していた様子であった。最初は裁判所の競売広告の「山林」などをターゲットとして2.3カ所物色したが現地に行ってみると道路がなかったり、高台でなく沢沿いだったりで適地は見つからなかった。
ところが神岡町の農業改善事業のほ場整備が完了したときに、半端になった農地の再配分があり面積は狭いが自宅から1キロほど離れたところに飛び地が出来た。そこを受信所とすることで計画は動き出した。
これは2003/2004シーズンに設置した時の模様を記録したもの。
以下は2003/2004シーズンに設置した時のもので、展開する土地は現用の水田のため、秋の稲刈り作業直後にエレメントを張り、春の耕作開始直前に撤去している。

同じ方法を毎年繰り返し、2007年は10月7日に3本6方向を張り終わった。

1本は 長さ160mで 275度(9U)、反対は95度(KH5) 
2本目は 180mで30度(USA)反対は210度(9M8)
3本目は220mで330度 (DL)

高さは2~3m 

端末 終端
オープンのリレーBOXを作って オープン時は度両方向に指向性が出るようにしている。

2006年の10月頃は毎晩のように同軸切られていたが、犯人は狸と判り対策した。今年はまだ1回もやられていません。3方向に「噛めば感電」線 配置
(上)受信所の周辺。

(下)USA向けに張られた1波長ビバレージ

(上)終端部分から受信所方向。200メートル近い土地を要するので
隣接5軒の地権者と交渉し、農閑期だけ利用させて貰う事とした。

(下)完成した受信所。得意のプレハブを建てた。
電力引き込み工事を含めて費用は300K程。

(上)750PROで受信、カメラでそのモニター画面を2400GhzATVで自宅向け送信。
マイク入力ののUP/DOWN端子で受信周波数変更(50ヘルツ毎および連続)

(下)監視映像送信用セット

(上)受信周波数変更やビバレージ方向切り替え等信号変換回路基盤(DTMF)

(下)自宅監視映像受信アンテナ。

(上)シャックで受像したモニター画面。

(下)コマンド送出用ハンディ

(上)シーズン酣の受信所風景

(下)今年は雪も多く、何回か雪下ろしをして維持。

(下)春めいて来た頃、突然周辺農地の暗渠排水工事が始まるため、
ビバレージは一時撤去するハメに。長木を引き抜いているのはXYL。

(下)作業が終わりにっこり微笑むXYL。春遠からじ。
「うちの奥さんはFBな奥さんです」。
(下)自宅のシャックから近くの河川敷近くまで張った臨時仮設ビバレージ。
人の通行があるので一晩毎に雪の中、撤去、仮設の繰り返しで「やれやれ」
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これで受信所の話は終わりとなるが、秋田弁で「あだこだいわねでやて見るべ」とは、「どうのこうのと言うよりやってみようよ」と言うことで、まさに冨樫氏のやりかたである。

「筏に乗った少年」はまだまだ健在だ。